茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第2631回「国家構築の前後で変わらなかった日本人の本質」

1
茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート2631回をお届けします。文章は即興で書いています。本日は、感想です。

2021-11-23 06:18:12
茂木健一郎 @kenichiromogi

近代の日本は、二度の劇的な「国家構築」を経験している。最初は明治維新の時で、西洋の文明、科学技術を急速に取り入れて近代化を行った。二度目は敗戦後で、それまでの価値観を急速に変えて、経済成長へと邁進した。

2021-11-23 06:19:18
茂木健一郎 @kenichiromogi

敗戦後の日本の国家構築には米国が関与したが、それがあまりにも見事な成功だったので、米国に他国の国家構築に関与できるという幻想を抱かせた。しかしその後の事例はほとんど失敗している。成功したのは米国というよりは日本の要因だったのである。

2021-11-23 06:20:19
茂木健一郎 @kenichiromogi

日本が、明治維新や敗戦後のような国家構築に成功したのはなぜか? 見方を変えれば、日本人の本質は何も変わっていないからだろう。劇的な変化の前後に継続しているものこそが秘密を解くヒントになる。天皇のあり方はもちろんだけれども、日本人一人ひとりの資質にもある。

2021-11-23 06:21:28
茂木健一郎 @kenichiromogi

幕末から明治、そして戦争から終戦後への劇的な変化において、一人ひとりの日本人は、表面的な変化にも関わらず、自分のアイデンティティの根本的なところは変わらなかった。ここに、日本人の驚くべき柔軟性を解く上での鍵があると考える。

2021-11-23 06:23:04
茂木健一郎 @kenichiromogi

時が移ろって、日本は今、新たな国家構築の必要性があると私は考える。過去の劇的な変化の際に変わらない日本的な資質のあり方があるとするならば、一人ひとりの生活者としての実感にさほど触れずに大きな変化をもたらす可能性が見えてくると思う。

2021-11-23 06:24:19
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート2631回「国家構築の前後で変わらなかった日本人の本質」をテーマに5つのツイートをお届けしました。

2021-11-23 06:24:51