茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第2638回「フロー、幸福な没入の流儀」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート２６３８回をお届けします。文章は即興で書いています。本日は、感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

先日、ハンガリー出身の心理学者、チクセントミハイ氏が亡くなった。チクセントミハイさんは、「フロー」の概念を提唱したことで知られる。第二次大戦中、困難な状況でも前向きに明るく生きる方々がいることから着想された。

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また、チクセントミハイさんの友人の画家が、絵が売れなくてもうれしそうに絵を描くことに向き合っていることも、「フロー」の概念の形成に貢献した。行為が手段ではなく、目的そのものになる。人間の幸せは、没入の中にこそある。

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フローにおいては、時間の経過がなくなり、「私」もなくなる。自分がやっていること自体が、よろこびとなる。何かの目的を達成するための手段として、がまんして何かをやるのではなく、ただ、そのやっていること自体が楽しい。

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フローにおいては、課題のために必要なスキルと、自分のスキルのレベルが一致する。次第にスキルが上がっていく「フローの階段」を登っていけばよい。最初はつたなくても、徐々に高度なことができるように、常に「フロー」の周辺に身を置いて自分を高めていく。

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「フロー」の感覚をつかみ、実践することは、人生においてもっとも必要な学び、そしてスキルということができるだろう。「フロー」を身につければ、日常の多くの時間を幸せな没入の中に生きることができる。チクセントミハイさんの探究の成果が、多くの人に広がることを望みたい。

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連続ツイート２６３８回、「フロー、幸福な没入の流儀」をテーマに５つのツイートをお届けしました。