Twitter一人百物語

さんぽーさん(@OFF_ton1907)による一人百物語
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あるーく @OFF_ton1907

【百物語22】百物語をしている男たちがあった。九十九話を語り、気も早く酒を飲み始めた。しかし、杯を差し出す腕が一本多い……はっと見ると、腕は天井から伸びていた。慌てて斬りつけると、床に落ちたのは一本の蜘蛛の脚。「百話目だな……」と彼らは呟いたとか、呟かないとか。

2011-08-07 22:31:26
あるーく @OFF_ton1907

今日明日の百物語は、大阪の心霊スポットを紹介します。

2011-08-08 20:34:06
あるーく @OFF_ton1907

【百物語23】北河内のK市にある、とある滝。生き別れの親子が繰り広げた悲しい伝説があり、夜ごとすすり泣く「夜泣き石」が残る。またそうした伝説のためかあの世のものを引き寄せてしまうらしく、夜中になると事故死した少年の霊が滝の前に立つのだとか。

2011-08-08 20:35:25
あるーく @OFF_ton1907

【百物語24】南河内のK市。Tダム付近のトンネルは、非常に霊現象の多い場所だ。首無しライダー、少女の霊、子どもの霊、恐ろしいスピードで追いかけてくる緑色の老婆など、多くの怪異が起こっている。

2011-08-08 20:36:03
あるーく @OFF_ton1907

【百物語25】Iにある旧トンネル。建設段階で落盤事故があり犠牲者を出したこのトンネル。その後トンネルとして使われだしてからも、車両事故により多くの死者を出している。現在は封鎖されているが、ここに近づくと強烈な寒気が起こるそうだ。

2011-08-08 20:36:53
あるーく @OFF_ton1907

飽くまで「お話」として聞いておいてください。実際に行くものではないです。心霊スポットはね。地元の方にも迷惑がかかりますし、犯罪や事故に遭う可能性だってありますので。

2011-08-08 20:38:39
あるーく @OFF_ton1907

ういー、百物語。昨夜に引き続き大阪の心霊スポットのお話です。

2011-08-09 21:17:01
あるーく @OFF_ton1907

【百物語26-A】中央区のS(大阪在住者には伏せても無駄でしょうが…)。江戸時代には広大な墓地や刑場、焼き場のあった場所である。さらに明治後期の大火、戦時の空襲、昭和の大型デパート火災など、火難が多く死者を出す。交差点に立つ女の霊や、不可解なラップ音など、今なお霊現象が続く。

2011-08-09 21:18:19
あるーく @OFF_ton1907

【百物語26-B】なお昭和の火災の跡に出来たデパートも怪現象が続発。やがて閉店し、現在その跡地にある店は、風水等を駆使し、悪霊除けを施しているのだとか。

2011-08-09 21:20:28
あるーく @OFF_ton1907

【百物語27】あるトンネル。屈指の心霊スポットで、自殺や犯罪の多発した場所である。霊地でもあって多くの神社、祠、地蔵が建つ。トンネルは狭く、途中にカーブがあるため事故がよく起こるそうだ。かつては電灯もなく、その異様な雰囲気から霊が出ると考えられたようだ。

2011-08-09 21:20:58
あるーく @OFF_ton1907

【百物語28】最後は自宅の背後にそびえる生駒山の話だ。林に分け入ったところに小さな井戸がある。1348年、楠木正行が足利尊氏に敗れ、首を討たれた。その首がこの井戸で洗われたという。霊を見たという人が何人もいるそうだ。

2011-08-09 21:21:27
あるーく @OFF_ton1907

【百物語29】生駒山は心霊スポットを多く擁する。そうした話が生み出されるのも、この山がかつてより霊山だったからだろう。役小角が前鬼・後鬼を従えてより、この山では様々な神仏が信仰されている。生駒山がこれからも偉大な霊山、人々の心の拠り所であることを願う。

2011-08-09 21:22:20
あるーく @OFF_ton1907

【百物語30】お岩の亡霊が自分を陥れた仇たちを次々と祟る『東海道四谷怪談』は余りにも有名な怪談だ。そして、その上演にまつわる怪異もまた、「四谷怪談の祟り」として語り継がれる。今夜はそんな「祟り」を紹介しよう。

2011-08-11 21:58:05
あるーく @OFF_ton1907

【百物語31】『東海道四谷怪談』の作者・鶴屋南北は『四谷怪談』初演の一年後に亡くなっている。その他南北の関係者、実に十一人が、初演の五年後までに亡くなっているという。

2011-08-11 21:59:09
あるーく @OFF_ton1907

【百物語32】1948年に三越劇場で『四谷怪談』が上演された際、喜兵衛役のHが急死している。お岩役Mの娘・Kも急に足を引きずるようになり、家の中を調べたところ、畳の上に「お岩稲荷」の札が落ちていた。慌てて祀り直したとか。『四谷怪談』を演じると足を悪くするというジンクスがあるのだ。

2011-08-11 22:02:07
あるーく @OFF_ton1907

【百物語33】歌舞伎役者Uは1958年にお岩を演じた際、病床にあった妻を亡くした。以後十五年間お岩の役を辞退し続けたそうだ。

2011-08-11 22:03:10
あるーく @OFF_ton1907

【百物語34】歌舞伎座の大道具を担当していた会社のIという人物が大道具から足を滑らせて死亡した。ほぼ同時刻に同会社社長の自宅で『大南北全集』が箪笥から落ち、その拍子に開いたのが、お岩の「髪梳き」のページだったという。

2011-08-11 22:04:46
あるーく @OFF_ton1907

【百物語35】講談師で怪談を得意としたTは、晩年「お岩稲荷」への参拝をやめてから噺の質が落ちた。死の直前、うわごとで言った一言が「お岩さま……」。

2011-08-11 22:05:41
あるーく @OFF_ton1907

【百物語36】そして2010年11月、とある若手歌舞伎役者のスキャンダルが世間を騒がせた。トラブルによって顔面の半分を損傷したその姿は、さながら「お岩さん」……ふと気になった僕が調べてみると……やはり彼もまた、同年8月に伊右衛門を演じていたのだった。くわばら、くわばら。

2011-08-11 22:08:30
あるーく @OFF_ton1907

怪談は怪談を呼ぶ。本当に祟りなのかはさておき、なぜそのような噂が生まれていったのかを考えると、興味深い。

2011-08-11 22:10:17
あるーく @OFF_ton1907

【百物語37】 知人の女性が息子さんとホテルに泊まった。夜中にふと目を覚ますと、壁をすり抜けて美しい女性が入ってきた。派手な着物を着て、昔のお姫様に見えた。隣の息子にそっと「女の人見える?」と尋ねると「女の人だけじゃないよ」と言った。ただ、他に何を見たのかは、彼は言わなかった。

2011-08-12 21:33:58
あるーく @OFF_ton1907

【百物語38-A】先輩から聞いた話。先輩の祖母が亡くなってしばらくして、彼女の部屋から異様な匂いがするのに気がついた。調べてみたが何も見つからない。けれど異臭は日増しに強くなる。まるで屍臭のような…… ある日、祖父が「夢を見た」と言った。

2011-08-12 21:34:48
あるーく @OFF_ton1907

【百物語38-B】「夢の中でなぁ、婆さんの部屋に行ったんだ。そしたら部屋の隅に婆さんがいた。嬉しくてなぁ、声をかけたんだ。でも振り向いた顔は、青白くて、鬼のような形相で」祖父はため息と共に呟いた。「あれは婆さんじゃなかったなぁ」先輩たちは檀那寺に頼んで、部屋に供養を施したそうだ。

2011-08-12 21:35:56
あるーく @OFF_ton1907

【百物語39-A】友人の話。彼はアパートの二階に独り暮らししていた。ある夜、帰宅するとアパートの前に女が立っていた。「すん、すん」としゃくり上げるように泣いている。関わりあいになりたくない友人は、知らんぷりで自分の部屋に上がった。帰宅後しばらくして窓を開けると「すん、すん」。

2011-08-12 21:37:02
あるーく @OFF_ton1907

【百物語39-B】不審に思ってドアを開けると、二階の廊下にあの女がいた。不気味に思い、窓を閉め切って眠ることにした。布団に入りうつらうつらしていると、耳元で音が聞こえた。「すん、すん」。友人は飛び起きた。電気を付けて部屋を見回したが、何の姿もなかった。女の正体はわからない。

2011-08-12 21:37:54
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