- Uroak_Miku
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私は違う説を提唱したい。これは1897年頃、ニューヨークの大新聞日曜版に連載された comic strip。移民たちは英語読めない話せないので、英文テキストが読めなくても絵でわかるよう工夫されていますね。これによって「キャラクター」に自律性が芽生えだした。 pic.twitter.com/UliQHXVnhQ
2021-12-08 10:59:27ごく他愛もないお話です。しかし文字テキストがぎっしりなのはどうしてなのか? 「文が主で絵は従」の原則を、絵師さんが保っているのですよ。 pic.twitter.com/FxhwtN2Ylk
2021-12-08 12:04:43一方こうした comic strip の消費者の多くは、こういうひとたちでした。 あたしら難民と同じやし英語わかんな~いな方々。 pic.twitter.com/pB4acBkqV1
2021-12-08 12:11:49そういうひとたちがこれを楽しむわけで、画面中の文字列はイルミネーションと同じです。黄色い禿っ子(中国人イメージ!)が同じ年恰好の、もうちょっとましな服を着た子を追いかけ、何か勝利を果たした顔をして店から出てくる。いじめられっ子がいじめっ子に必死に逆襲して勝利したんだなって二枚絵。 pic.twitter.com/WkNJyRjTUD
2021-12-08 12:16:39「文が主、絵は従」のタテマエを遵守していたら、英語読めへん移民の皆さんに「見てもわからへん」と背を向けられて売上部数ダウン必至。それでこうして絵を主、文はタテマエ遵守の印として画面にぎっしり。
2021-12-08 12:23:15ハリウッド映画に出てくる変な日本みたいなものでしょうか。 pic.twitter.com/nEHijNLDuv
2021-12-08 12:27:11冗談はさておき、二重規範で回っているわけですよこれ。英語読めるひと/読めないひと の両方に楽しめるよう、そして、両者同じものを眺めているのだけど、違う風に理解している。そうなるよう描き手は計算してこれを描いている。 pic.twitter.com/PswA7ePh3G
2021-12-08 12:32:57今でいう「キャラクター」の誕生。 絵師さんもどうやらこのことに気が付いていたらしくて、他紙に移籍して連載続行の際に、この子を著作物として登録できないかと考えた。アメリカは著作物は登録制でしたしね。「こういうのは著作物とはいわない」ということで却下されましたが。 pic.twitter.com/nLuc77Oj5D
2021-12-08 12:59:25ちなみにこの登録申請(と却下)は1896年。 同一キャラクターを使って別の絵師さんが連載続行する是非について司法判断が下る(ニューヨーク地裁)のは1920年。24年も後。
2021-12-08 13:04:54これです。Matt and Jeff。この裁判も絵師さんの移籍騒動絡みです。 pic.twitter.com/kGsAqQbpJo
2021-12-08 13:07:45手短にまとめると ① 英語できる/できない人両用まんがの開発 ② 絵師さんの移籍に伴う裁判いろいろ ③ アニメ化と商品化の試み ④ ウォルト・ディズニーによる理論武装 こんな風にアメリカで「キャラクター」の考え方が形になっていった、とみます。
2021-12-08 13:11:25うーん ① 英語できる/できない人両用まんがの開発 ② 絵師さんの移籍に伴う裁判いろいろ ③ アニメ化と商品化の試み ④ ウォルト・ディズニーによる理論武装 ⑤ スーパーマン登場で「作者」消滅 ですね。
2021-12-08 14:18:16こういうの、計算されたものではなく、たまたまある文房具メーカーから「あのネズミくんうちの子ども向けノートブックに使わせてよ」と話があって「うんいいよ」で前金オンリーで話がついて、そうしたらノートがばかすか売れて、それでウォルトが何か閃いた結果がこれ。 pic.twitter.com/zBtgfzaNS8
2021-12-08 13:20:42それでこうやって、どの記念写真でも、ウォルトおじさんはミッキーの手を握っている。 pic.twitter.com/AUY643gVTP
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