キャラクターとは何か　再・再論

It happens sometimes @ElementaryGard

「パックマン」「ゼビウス」などバンダイナムコゲームスのゲームタイトルの利用を開放 headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150331-… こんなおはじきみたいな絵でも「特許」と同格だってことです。これがキャラクター。

It happens sometimes @ElementaryGard

『キャラクターとは何か』（小田切博、２０１０年）を改めて論じてみます - Togetterまとめ togetter.com/li/791348 @togetter_jpさんから

It happens sometimes @ElementaryGard

togetter.com/li/791348　ここで取り上げたように、『キャラクターとは何か』のなかで小田切は「『内面』『意味』『図像』のどれか一つが一貫していれば、同一キャラクターとして通用する」として、マリオを実例にあげています。

It happens sometimes @ElementaryGard

間違ってはいないのですが、彼の論じ方だと、キャラクターは自発的にそうなるんだと論じているように読めます。

It happens sometimes @ElementaryGard

自分は逆に考えています。送り手が「これは同一キャラクターである。ぜんぜん違って思えても同一ってことでよろしく」と定めて、そこから一貫性をこじつけるものなんだというのが私の見解です。

It happens sometimes @ElementaryGard

実例をあげます。これは懐かしの『カードキャプターさくら』から。さくらと小狼。 pic.twitter.com/AF0JSvC7rE

拡大

It happens sometimes @ElementaryGard

これは同一作者による別作品『ツバサクロニクル』から。厳密にはそのアニメ版から。ここに描かれる人物も「さくら」であり「小狼」であると設定されています。 pic.twitter.com/6Czjy9Kk79

拡大

It happens sometimes @ElementaryGard

この場合は作者CLAMPが定める輪廻転生の因果律でそうなってるんだそうです。ヒルベルトも裸足で逃げ出す謎ワールドなので深入りは止めておきます。

It happens sometimes @ElementaryGard

こういうのは何もCLAMPの専売特許ではなく、それこそ手塚治虫先生がとうにやり倒しているわけですが。 pic.twitter.com/b8dTqUPsXe

拡大

It happens sometimes @ElementaryGard

で、こういう風に「同一の人物ですよ」と送り手が設定して、受け手がそれを受け入れる関係こそがキャラクターの本質であるとみます。

It happens sometimes @ElementaryGard

『サザエさん』のまんがから。四コマにわたってサザエさんが描かれています。 pic.twitter.com/rJyLSvucY6

拡大

It happens sometimes @ElementaryGard

一コマ目から。 pic.twitter.com/0vbQssOlfk

拡大

It happens sometimes @ElementaryGard

四コマ目。 pic.twitter.com/Ph1gHCK3Ll

拡大

It happens sometimes @ElementaryGard

この二つの絵を見て、私たちは何一つ疑わず「サザエさん」と認識します。

It happens sometimes @ElementaryGard

ところがこんな逸話があります。実父に『スラムダンク』の単行本を見せたことがあるんですよ。ジャンプシュートを会得する話。桜木くんが一週間のうちに２万回のシュート練習をやってのける。大好きな話なのですが［続き］

It happens sometimes @ElementaryGard

父は混乱しました。なんとこう言い放ったのです。「おいこのカツオみたいな奴と［続き］ pic.twitter.com/59BmE7sP8G

拡大

It happens sometimes @ElementaryGard

これって同じ奴なのか？！」 pic.twitter.com/juxSOYCR7U

拡大

It happens sometimes @ElementaryGard

まんがの世界で、顔や背丈がまさにマンガちっくに変容するのはお約束。桜木くんの描かれ方もそう。私たちはそういうのに慣れているから、絵柄がまるで違っていても「花道！」と認識します。

It happens sometimes @ElementaryGard

が、父はそういう了解ごとを知らない人間なので「これが同一人物？！」と混乱してしまったわけです。

It happens sometimes @ElementaryGard

繰り返します。「同一の人物ですよ」と送り手が設定して、受け手がそれを受け入れる関係こそがキャラクターの本質であるとみます。

It happens sometimes @ElementaryGard

そこには暗黙の了解が働いているわけです。無意識の共犯関係。いちいち意識しないけれど「わかるひとにはわかるんだよねー」な感覚。

It happens sometimes @ElementaryGard

考えてみてください。まんがは静止した絵の連続でできています。先ほどお見せしたサザエさんの四コマがまさにそうです。それぞれ独立した絵なのに、私たちは「サザエさん」「フネさん」「カツオくん」「波平さん」「ワカメちゃん」「マスオさん」を統一的存在として認識しているのです。

It happens sometimes @ElementaryGard

言い換えれば、私の父以上に鈍いひとがいきなりこの四コマまんがを目にして「えーっこの二つって同一人物なの？！」と驚いてしまうことだって理論上はありうるということです。 pic.twitter.com/W32YeKcsOa

拡大

It happens sometimes @ElementaryGard

pic.twitter.com/6Bk48Zuhz5

拡大

It happens sometimes @ElementaryGard

そこまで鈍い人はこの世にいないとは思います。それでも現在のコンピュータの画像認識能力ではこの二つを同一「人物」と判定できないはずです。