日本語の「が、」には「and」「but」と、ただつなげてるだけの用法があるから面倒くさいので使わない

小説だったらともかく、学習書とかマニュアルに「が、」を使いすぎてるテキストはあまり信用しすぎないほうがいいです。
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砂手紙 @sandletter1

余談です「が、」、すでに自分のテキストをいくつかご覧のかたはご存知でしょう「が、」、自分はテキストの中に接続助詞の「が、」を使わないことにしています「が、」、その理由は、このツイートでおわかりのとおり、テキストを曖昧化したままいくらでも続けられるためです。

2021-12-22 23:18:52
砂手紙 @sandletter1

サンプルとしてたとえば、「吾輩は猫である「が、」名前はまだない。」というのを試しにやってみますね。こんな文章があったとき、英語だとこの「が、」をどう英語化するか、なんですけど、順接でも逆接でもどちらの解釈も可能なんですね。

2021-12-22 23:19:10
砂手紙 @sandletter1

つまり、「猫であり、かつ名前がない」(A and B)とも、「猫である中の、名前がないほうである」(A but B)とも解釈できて、とても曖昧な感じになる。論理学だとA∧B(和集合)とA ⊆B(部分集合)だっけ。そんな言語ってあまり見ない気がします。

2021-12-22 23:19:29
砂手紙 @sandletter1

前者だと「我は猫であり、名前のない眷属でもある(えばりっ)」、みたいな感じで、後者だと「俺って猫なんだけどさあ、名前ないんだよね(とほほ)」って感じになりますよね。感じられなくてもそう感じてみてください。

2021-12-22 23:19:49
砂手紙 @sandletter1

でもって、『吾輩は猫である』をずっと読んでいくと、途中で「白」「三毛」という猫が出てきて、これ、名前なの、と疑問に思い、この世界の猫はひょっとしたらみんな名前ないのか、と妙な気持ちになる。だからたぶん夏目漱石は最初の2文を「が、」では繋げなかったんじゃないかな。余談ですけど。

2021-12-22 23:20:10
砂手紙 @sandletter1

でもってこの「余談ですが、バナナはおいしいらしい」とか「番組の途中ですが、臨時ニュースです」の「が、」は通常「ですけど」に置き換えられるんですけど、これって順接なのか逆接なのかとんと不明なんですよね。

2021-12-22 23:20:38
砂手紙 @sandletter1

自分の解釈としては「昔々あるところにおじいさんとおばあさん「が」いました」みたいな、格助詞に近いものと思ってます。つまり「(余談です)が」みたいな。

2021-12-22 23:21:01
砂手紙 @sandletter1

ところで自分は、明らかに(意図的に)「曖昧な「が、」」でつなぐ文章を消している作家をふたり知っています。ひとりは『いなくなれ、群青』ほか「階段島」シリーズの河野裕です。逆にあまりにも「が、」が多すぎて読むのを中断しているシリーズ作家もいますけど、そっちの名前は出しません。

2021-12-22 23:21:16