とあるクリスチャンのクリスマス

実際キリスト教徒ってどんな風にクリスマスを考えてるの? #クリスチャントゥデイ の編集長の場合。
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Hokuto Ide @Hokuto_Ide

新約聖書マタイによる福音書は、書かれた当時イエスは十字架で刑死した犯罪者だと思っているユダヤ人読者に対し、アブラハムの子孫、ダビデの子孫、イエス・キリストの系図ということばで始まる。生粋のユダヤ人であるだけでなく、ユダヤ人の王の末裔でもあり正統な王位継承者であることの証拠提示だ。

2021-12-24 23:50:55
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

イエスの系図の次には誕生の経緯が記されている。ヨセフの婚約者マリヤが婚前妊娠した。婚約解消を考えるヨセフに天使が夢で、妊娠が聖霊、つまり神によるものだと説明し、イエスと名付けるよう伝える。イエスは単なる王ではなく全宇宙を創造し所有し保全する全知全能の王である神の子だという証言だ。

2021-12-24 23:50:56
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

弟子など一部を除く多くのユダヤ人たちが、当時神を冒涜した犯罪者と思って磔にして殺した人物が、実は自分たちの王であり、しかも神の子でもあった。実は神の子をぞんざいに扱い貶め冤罪を被せ刑死に見せかけ謀殺した。犯罪者と告発者の立場を逆転させイエスに対する読者の認識を根底から覆す告発だ。

2021-12-24 23:50:57
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

イエスが王だったなんて知らなかった。知っていたら敬っていた。読者は弁明するかもしれない。マタイは畳み掛ける。2章はユダヤ人指導層がイエスの誕生時に新王の出生場所と時期を証拠とともに把握しつつ情報を握りつぶし一般大衆にも知らせず、近辺の乳幼児を虐殺すらしてイエス暗殺を図った記録だ。

2021-12-24 23:50:57
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

古代イスラエルのダビデは、一般市民家庭の末子だったが神の言葉を預ったユダヤ人宗教家が訪れ、油を頭に注いで王に任命した。イエスの誕生時、祝ったのは外国人と下民とされた羊飼いだ。ユダヤ人高位聖職者にはイエスの元を訪れる者、イエスを敬おうと出かける者はいなかったとマタイは告発している。

2021-12-24 23:50:58
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

既存の王と首都の住民は新しい王が誕生したとの知らせに喜び祝うのではなく、恐れ惑ったという。新王を拝みに行くという海外から来訪者に、自分も拝むと虚偽を述べ、場所を聞き出し、殺害計画を立案した王らの偽善と悪が、本来は全国民が歓待をもって受け入れるはずだった王、イエスの誕生背景にある。

2021-12-24 23:50:58
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

将来王位を継承し、国家元首となることが確定している人物が誕生したという知らせがもたらされた国民は、めでたいことだと祝い敬いはすれ、恐れて殺害しようとはしないのではないか。だが王として生まれたという事実は隠蔽され、イエスは刑死した。全国民を震撼させるこの事実を福音書は暴露している。

2021-12-24 23:50:59
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

イエスの誕生問題がユダヤだけの問題だったのなら、ユダヤ人以外には関係ない外国の歴史上の出来事で済む話だが、新約聖書を書いた者たちのする問題提起はユダヤという1民族1国家の範疇をゆうに超えている。神の子イエス・キリストの誕生を祝わない過去現在未来全世界の全員の不敬罪を告発するからだ。

2021-12-24 23:50:59
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

新約聖書の読者は初っ端から、著者が敬って当然だと主張するイエスという人物をあなたはなぜ敬っていないのか?という著者の質問に直面する。福音書は全世界全時代の読者にイエスが神の子であることを示す膨大な事実を証拠提示し態度表明を迫る。イエスのを神の子として敬うのかどうかの二者択一を。

2021-12-24 23:51:00
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

王位継承者を出産しようとしようとしている女性が宿泊場所すら確保できず、王が生まれたのに、神の子が生まれたのに、赤子を家畜の餌箱にしか寝かせられなかった状況描写。神を敬う者はここに言いしれぬ哀しみの感情を抱く。神の子が生まれたことに喜ぶのだが、同時に悪の顕在を見て単純には喜べない。

2021-12-24 23:51:00
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

神の子の誕生をなおざりにし、敬わない悪。自分が知らずに行った悪であり、生まれてこの方神を敬いもせずに生きてきた悪を指摘されて感じるバツの悪さ。不敬を罰する権限も能力もあるのに、あえて不問にし、こっちから出向いて迎えねばならないのに、王自らが自分のところに来てくださった申し訳無さ。

2021-12-24 23:51:01
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

神は自由だ。神の子ももちろん自由だ。世界に、人間に自分を表すも、表さないも自由だし、たとえ表しても、どう表すか自由に決めることができる。神を敬わず神を無視し神に命を授かり神に生かされて存在している人間の不敬を罰する自由もある。イエスは、権力と強制力でなく、赤子の無力さを選ばれた。

2021-12-24 23:51:02
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

イエス・キリストは、神の姿であられる方だが、神のあり方を捨てることができないとは考えないで、人間と同じように、赤ん坊として天から地に来られ、卑しい家畜の餌箱から人生を始め、しもべのが主人に仕えるように、我々に仕え、病を癒し、社会的地位も、信用も、財産も失った人たちの友となられた。

2021-12-24 23:51:02
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

友達が誰もいないような人のところに自ら赴き、神の子自らが、裏切ることも見捨てることもない友となり、神に対する不敬を発端とした全ての悪、罪の責任を自分の代わりに背負い、自分は潔白なのに十字架という刑罰を受け、死なれた。その死まで従順だったイエスを父なる神は復活させ名誉を回復させた。

2021-12-24 23:51:02
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

イエス・キリストの名前は世界人口の3分の1が敬う名となった。神はイエス・キリストの名前を全時代全世界の全ての人の名より高名にした。それは全人類がイエスを通して神を知り、神を敬うようになるためだ。イエスを通して人に示されたのは、神が正しいということと、神が人を愛しているということだ。

2021-12-24 23:51:03
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

そんなイエスが寝かされざるを得なかった家畜の餌箱を見て、言いたくなる。ごめん。ありがとう。イエス様。ごめん。僕の心のもっと善い場所を用意しなくて。ありがとう。大事にしなかったのに大事にしてくれ、それでも僕のために来てくれ、僕のために死んでくれ、僕を愛し、赦し、友達になってくれて。

2021-12-24 23:51:03
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

神は人を創る時、人の体を神殿として設計された。その神殿は神の霊が宿るための場所だ。そこに神ならぬものを起き崇拝すると上手く機能しない。また、神は人の心を王国とされた。そこには神の王座があるが、王を追い出して平民の自分が座っても上手く機能しない。イエスは心の戸が開くのを待っている。

2021-12-24 23:51:04
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

自分の心の王国に、自分が追い出していた王が帰ってきた。軍勢を従え反逆者を滅ぼす最高司令官の姿ではなく、自分の全てを相手に委ねる無力な赤子の姿で。しかも反逆を赦してくれたという。自分の命と引き換えに。そんな王を家畜の餌箱に寝かせるわけにはいかない。だからイエス・キリストを礼拝する。

2021-12-24 23:51:04
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

Christ (キリストを)mas (礼拝する)の日。自分はクリスチャンとして、他の100万人の日本人のクリスチャンと共に、この日を記念し、イエス・キリストを誕生の背景に起きた悲劇に思いを馳せる。そしてその悲しみを乗り越えて礼拝に行く。イエス・キリストを神として出迎え、王座に受け入れるために。

2021-12-24 23:51:05