「怒り」の文法をめぐる哲学対話

大晦日から元旦にかけては、「怒り」の文法をめぐる哲学対話をしていました。
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中畑友宏にて @nakahata106

いや、私は、そもそも怒りが、かくあるべき(だろう)という予測ないし合法則性の要求と、それに反する事態に対しての向けられる情(対処の要請のようなもの)ならば、 妥当であると思い込んで怒るので、そもそもまず純粋に或る類の情動があるとは、考えてないな

2022-01-01 09:36:45
谷口一平 A.k.a.hani-an @Taroupho

たしかに、そこで怒ることが社会的合理性を持つ場合、戦略的な意味で「怒ってみせる」ことは、私もしばしばありますね。でもどちらかといえば、それは「客観的に怒っている」であって「怒り」ではない、という感じが私には致します。 twitter.com/nakahata106/st…

2022-01-01 11:22:52
マンマのさんま Mk-2 @manma2020

確かに論理的脈絡抜きに生理身体的反応は生じうると思う。ただ、そこに感情の出所があるかと言うと、そこは難しい所で、感情は価値(的尺度に規定された)空間で読み込まれる事で初めて感情たりうるとも考えられると思う。 ここは自らの情動の反応を観察しても分かるものではなく、仮にお好み焼きに何か twitter.com/Taroupho/statu…

2022-01-01 02:04:34
谷口一平 A.k.a.hani-an @Taroupho

しかし「虫の居所」という言葉もあるが、普通の人にとっても「怒り」というのは、本当は大抵そんなもんじゃないのかね。ただ、みんなお話をつくるのがあまりにも上手いから、自分の生理身体的反応をもお話にしてしまう、というだけのことで。 twitter.com/Taroupho/statu…

2022-01-01 00:13:49
マンマのさんま Mk-2 @manma2020

しらの(激しい)反応を起こしていたところで、その状況が価値(的尺度で規定された)空間の中に位置付けられなかったとしたら、それは特定の(強烈な)感情を表現してたわけではないとも言えると思う。 こうした話は、感情の正体と言うよりは、感情についての国語の問題になってくるけれども。

2022-01-01 02:05:25
谷口一平 A.k.a.hani-an @Taroupho

しかし、いったん「怒り」の文法を理解した人間は、まさにそこで指されているところの情動反応を「怒り」という言葉で呼ぶことができるようになり、そして第一の逆襲によって、たまたまお好み焼きに対して同じ情動反応が生じたならば、それを文脈とは無関係に「怒りが生じた」と表現するであろう。

2022-01-01 02:16:03
谷口一平 A.k.a.hani-an @Taroupho

それは文法違反なのか? そのことを考えるためには、「怒り」の第1次内包が学習された原初的場面を想定する必要がある。しかし子供にとっての「怒り」の典型的場面と、そこでのその概念の運用の学習のされ方がどのようなものだったかという問題は、とても難しい。 twitter.com/Taroupho/statu…

2022-01-01 02:20:39
マンマのさんま Mk-2 @manma2020

個人的にまた気になるのは、「怒り」の文法を習得した後に逆襲が起きた後でも、情動の反応(内実)だけで、感情の異同まで考えられるのかという点。 寧ろ文法習得後は、情動の反応を価値空間ありきで見るようになるからこそ、反応から直接感情を読み込むのではなかろうか(お好み焼きの場合も然り)? twitter.com/Taroupho/statu…

2022-01-01 02:40:54
魔神ぷー(´・ε・`) @luvsaaya

「お好み焼きに突然怒る人」自身にとって、それは間違いなく(第一の逆襲を経ているので)「怒り」なのだけれど、傍から見れば脈絡が欠如しているので決して「怒り」と認定されることはない。「怒りっぽい人」とは周囲の人々に「怒り」認定されがちな人、ということか。 twitter.com/taroupho/statu…

2022-01-01 05:02:12
谷口一平 A.k.a.hani-an @Taroupho

世の中には、お好み焼きに突然怒る人と、お好み焼きに突然怒らない人とが存在しそう。そして面白いのは、恐らく「お好み焼きに突然怒らない人」の方がふつう「怒りっぽい人」であろう、という事実。私なぞ、全然怒りっぽくないからね。

2022-01-01 01:03:57
谷口一平 A.k.a.hani-an @Taroupho

でも、情動反応は同時に外的表出も有するので、理由もなく怒っている人がいたらわれわれは理由をさがすでしょうけど、別に理由が見つからなくともその人が怒っていること自体はわかる、とも言えそうですね。 twitter.com/luvsaaya/statu…

2022-01-01 11:33:54
谷口一平 A.k.a.hani-an @Taroupho

土山しげるの『喰いしん坊!!』に、「怒り食い」という大食いの技をもつキャラが出てきた。これは精神を集中して怒りを頂点まで高め、怒りに任せて食いまくることで、常人には及びもつかないほどの大食いを可能にする、という技である。たぶん客観的脈絡は必要なかろう。

2022-01-01 11:39:11
魔神ぷー(´・ε・`) @luvsaaya

振る舞いによって「怒っているということ」が分かり、脈絡によって「怒っている理由」が分かるということかな。ところで私は一般的に「怒るべき」とされる状況に置かれたものの、全く「怒り」が沸いて来ず、しかし周りからの評価が下がることを懸念して、作為的に「怒り」を表明することがままある。 twitter.com/Taroupho/statu…

2022-01-01 12:48:09
谷口一平 A.k.a.hani-an @Taroupho

この「作為的に怒る」ことが、苦手な人と得意な人とが、またいる (私は得意なほうである)。

2022-01-01 12:53:29
谷口一平 A.k.a.hani-an @Taroupho

作為的に怒ることが苦手な人は、怒る振りをすることそれ自体が苦手というよりも、今の状況が本当に怒るべきものなのかどうか、そして怒ってみせることによるパフォーマティヴな効果がどうであるか、について、状況を的確に読んで判定することが不得手なのらしい、と私は見る。

2022-01-01 12:56:35