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茂木健一郎
@kenichiromogi
今朝のクオリア日記で書いたけれども、先日、東京都内の公園で「イカン! イカン!」と言いながら女の子と遊んでいるパパさんがいた。どこの国の言葉かわからないけど、その様子が心に残っている。独特のクオリアがあった。
2022-01-11 05:09:05
茂木健一郎
@kenichiromogi
多様性というのは、基本的に記録できるものではなく、体験してその場で消えてしまうけれども、なんとか覚えているしかないものだと思っている。あっ、これはと思って写真に撮ったりビデオで記録しようとしても、大抵はもうその瞬間は過ぎ去ってしまっている。
2022-01-11 05:09:53
茂木健一郎
@kenichiromogi
以前、ツーソンでの学会のときに、ビラ配りをしている面白いおにいちゃん学生がいて、角みたいな帽子をかぶっていて上半身ハダカだったんだけど(ツーソンは暑い)、配る時だけシャンとして、歩き始めると上半身がだらっと脱力するそのコントラストが笑えた。でも写真にもビデオにも残っていない。
2022-01-11 05:11:32
茂木健一郎
@kenichiromogi
人生の多様性というものは通り過ぎていくもので、ものすごく面白いひととか、とてもきれいな瞬間とか、あっ、と思っても、もうその時にはいってしまっている。写真やビデオで記録されるのは、このテクノロジー全盛の時代でもごく一部分である。
2022-01-11 05:12:26
茂木健一郎
@kenichiromogi
多様性は記録するものではなく、自分が記憶しているしかないものだと思う。だから、バードウォッチの人たちが一年間でどれくらいの種類の鳥を認知できるか(鳴き声を聴くのでもいい)というBig Yearが、写真やビデオでなく自己申告のhonor systemなのは洗練されているし本質に寄り添っている。
2022-01-11 05:13:53
茂木健一郎
@kenichiromogi
たとえ、写真やビデオで残されたとしても、その時自分の心がどのように動いたか、その心理までは記録できない。だから、心の動きの多様性は、結局、自分が覚えているしかない。多様性は、自分の心の中にだけあるのである。
2022-01-11 05:15:11