茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第562回「砂漠よりも、熱帯雨林がいいね」

脳科学者・茂木健一郎さんの4月12日の連続ツイート。 本日は、昨日会議で話を聞きながら、ぼんやり考えていたことについて。
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茂木健一郎 @kenichiromogi
アリゾナ州ツーソンは、14時30分過ぎですが、これから、「連続ツイート」第562回をお届けします。文章は、その場で組み立てながら即興的に書いています! 本日は、昨日会議で話を聞きながら、ぼんやり考えていたこと。
茂木健一郎 @kenichiromogi
さね(1)しばしば言われることだが、環境は人の思考を左右する。アリゾナ州ツーソンは砂漠だが、有名な「手を広げた」サワロ・サボテンを始め、豊かな植物相がある。ちょっと歩くとハチドリがぶんぶん飛んでいるし、チョウチョもいるし、バッタもいる。あまり会いたくないけど、ガラガラヘビも。
茂木健一郎 @kenichiromogi
さね(2)イェルサレムのまわりに行くと、本当に砂漠で、しばしば言われることだが、こういうところでこそ一神教は誕生したのだなと思う。一神教は進化して、ニュートンの力学にまで結実した。『ふしぎなキリスト教』でも指摘されていたように、理神論がなければ、「奇跡」の概念もない。
茂木健一郎 @kenichiromogi
さね(3)日本の自然風土は概ね温帯のおだやかなもので、八百万の神がいて統一など一切とれていない。しかし、明治以降、西洋式の理念が入ってきたから、インテリほど、一神教的イデオロギーを振り回すようになった。そのことの効用も弊害もあるけれども、現代日本においてはどうなのだろう。
茂木健一郎 @kenichiromogi
さね(4)しばしば誤解されるが、現代の支配的パラダイムと言える「ダーウィニズム」は、決してモノカルチャーをもたらすのではない。熱帯のジャングルの豊かな生態系もまた、ダーウィンの進化論の結果である。すぐれた種、卓越したアイデアが支配的になるというモノカルチャーは、例外でしかない。
茂木健一郎 @kenichiromogi
さね(5)ニュートンの機械論的宇宙観も、ダーウィニズムも、それが広々とした空間に適用された時には、画一性ではなく多様性をもたらす。二つの卓越した科学理論でさえそうなのだから、人間の考える思想やイデオロギーごときが、画一性を強制できるはずがない。
茂木健一郎 @kenichiromogi
さね(6)現代においては、理念的であろうとする人ほど、社会の生態系を砂漠とのアナロジーで考える傾向がある。しかし、本当に目指すべきは熱帯雨林だろう。背後に単一の法則が隠れているかもしれないが、生物学的には多様である。インターネットがもたらす新文明もそうあるべきだ。
茂木健一郎 @kenichiromogi
さね(7)昨日、不思議な夢を見た。なぜか、私は大阪市役所にいるのである。そして、大阪市の職員が、ずっと案内してくれている。その人が、とてもやわらかで、暖かい笑顔でいるので、私は思わず叫んだ。そうか、大阪市の改革が成功するための、条件がわかったぞ!
茂木健一郎 @kenichiromogi
さね(8)かかわる人たちが、笑顔で、自らの主体性を持って、心の余裕を持って事に臨まなければ、改革など成功しない。そんなはっきりとした感触を夢の中で持った。そうしたら、夢の中で、大阪市の別の部屋に行ったら、おじさんが三人ふてくされてテレビを見て、さぼっているのだった。
茂木健一郎 @kenichiromogi
さね(9)人間は、強制することなどおそらくはできないんだと思う。強制しようとしても、本当にその人の力や魅力を引き出すことなどできない。グローバリズムへの適応にしても、こっちの方が楽しいよ、とやるべきなので、その場合でも、砂漠ではなく熱帯雨林でなければならないのだろう。
茂木健一郎 @kenichiromogi
以上、連続ツイート第562回「砂漠よりも、熱帯雨林がいいね」でした。

コメント

くりあ/CLEA-R-NOT-3 @Clearnote_moe 2012年4月12日
砂漠の生物相の多様性をマクラにした話で、結論では多様性がないことの象徴として砂漠を使うのか。進化論は現状を説明するための物で、論が現状を作った訳ではないし、熱帯雨林になるか砂漠になるかを決定するのは気候で生物相は結果だ。そして何より酷いのが、大阪市職員の3/4が役立たずであるかのような言いよう。意味不明な論拠で批判される職員が哀れでならない。こんな破綻した内容でも賛意を並べる信者はどこに価値を見てるの?
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