おはようございます。今朝の宝島社の全面広告驚きましたね。「いい国つくろう、何度でも」で厚木に降り立つマッカーサー。というのは、昨日AERAに書いたのが「そういう話」だったからです。時代の気分は「外から何か思いがけないものが到来して、全部チャラにしてくれる」ではないか、と。
2011-09-02 10:46:54野田新総理の最優先政治課題は「党内融和」と「三党合意」と「霞ヶ関との和解」と「日米同盟」。つまりシステム内には「波風を立てない」「角を立てない」というわけですけれど、これは要するに自分からは何もアクションを起こさないで、「流れに身を任せる」というマインドセットですよね。
2011-09-02 10:49:19いや、それが「悪い」と言っているわけではないんです。日本人全員が「そういう気分」になっているような気がするんです。だって、アクション起こそうにも「あるべき国家ヴィジョン」がないわけですからね。誰にも。だって、一番声の大きい人が何を言っているかといったら「成長戦略」なんですからね!
2011-09-02 10:51:10「成長戦略抜きの財政再建はありえない」って、あなた。どうやって成長するんですか。この政治家とこの官僚とこのメディアとこの経営者たちで・・・
2011-09-02 10:52:35自力では日本は変えられない。外からの「強力な介入」によって、厭でも国のシステムを変えざるを得ないというところに「追い詰められる」ことを日本人は無意識のうちに願っているんだと僕は思います。明治維新も敗戦もそうだったんですから。そういうかたちでしか「やる気」にならないんです。
2011-09-02 10:54:08「外圧」がどういうかたちか予想できないんですけど、ひとつは「EUの没落」、ひとつは「アメリカの没落」、ひとつは「中国の没落」です。どれがいちばん早く来るかわからないんですけれど、日本がそのどれよりも「没落速度が遅い」可能性があります。
2011-09-02 11:20:07没落が遅いのは、要するにシステムがだらだらしているからなんですけどね。その結果、相対的に見ると「日本は『あそこ』までひどくないよね」ということで心理的に救われるという。いや、これが実はいちばんありそうな「外からの影響」なんだと僕は思いますよ。まじで。
2011-09-02 11:22:12「貧しさとどう折り合うか」「限られた資源をどうフェアに分配するか」ということがこれから「成長戦略」に代わって論じられるべき「分配戦略」だと僕は思っています。その心理的な素地として「EUもアメリカも中国もどこもみんな貧しいよね」という「協和的な貧しさ」の実感がたぶん必要なんです。
2011-09-02 11:25:42だから、アメリカが次の選挙で「茶会」支持の共和党の大統領になり、EUでギリシャ、ポルトガル、アイルランドがデフォルトになり、中国の経済成長が鈍化したあたりで、日本は突然「鎖国」と「大政奉還」を宣言する、というのがいちばん日本人好みの展開なんですけどね。誰かSF書いてください。
2011-09-02 11:31:30