マスターデュエル復帰者向けの現代遊戯王の簡単な解説

代理まとめ。
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重石塚 竜胆 @Rinndour

遂にサービス開始したマスターデュエル!! ネットで簡単に遊戯王が出来ると聴いて帰ってきた往年の遊戯王ファンを待っていたのは『手札誘発は親を質に入れてでも3枚作れ』『エルドリッチが強いよ!!』『その閃刀姫ってカードが強いよ』などの難しい言葉の数々!! pic.twitter.com/3R7P20OzpI

2022-01-24 01:40:56
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重石塚 竜胆 @Rinndour

でも少し立ち止まって考えてみよう。 現代遊戯王は確かに難解だけど、その根幹にある三つの理由を知ればどうしてそのデッキが強いのかを判断する事が出来るんだ。 その三つの理由とは、 ・展開手段の多様化と多層化 ・最終盤面の強度と脆弱性 ・リソースの循環と焼却 という三つに大まかに絞れるんだ。 pic.twitter.com/ONZScT9vwq

2022-01-24 01:40:57
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重石塚 竜胆 @Rinndour

まず一つ目が『展開手段の多様化と多層化』。 そもそも遊戯王OCGは原作漫画である遊戯王の作中に登場する『マジック&ウィザーズ』の再現として始まったというのは原作読者なら知っている事だろう。 当時の環境は遊戯の言葉を借りれば「モンスターを魔法や罠で補助して戦うゲーム」だったのである。 pic.twitter.com/lIRfvJvUuC

2022-01-24 01:40:59
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重石塚 竜胆 @Rinndour

実際、当時は攻撃力の高いモンスターを召喚したり、そのモンスターを魔法罠で除去したりして少しずつライフポイントを削っていくという、召喚権と毎ターンのドローが大事なゆったりとしたデュエルが展開されていた。 pic.twitter.com/28VHSdvIf3

2022-01-24 01:41:00
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重石塚 竜胆 @Rinndour

だが、モンスターの展開方法は召喚権だけでは無い。 原作での活躍も馴染み深い死者蘇生や、戦闘破壊されるとモンスターを特殊召喚するリクルーター、死者蘇生が禁止の時代に活躍したリビングデッドの呼び声など、特殊召喚で大型モンスターに対抗する事も良くあった pic.twitter.com/RUDYgf1Pz6

2022-01-24 01:41:16
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だが、この状況はインフレと共に徐々に変化してゆく。 チューナーモンスターとそれ以外のモンスターを使って出すシンクロ召喚や、同じレベルのモンスターを並べると出せるエクシーズ召喚である。 攻撃力の高くないモンスターを特殊召喚すれば大型のモンスターを出せるようになっていったのである pic.twitter.com/S2oeF2f3If

2022-01-24 01:41:17
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このように、現代遊戯王では『召喚権を使わずともモンスターを並べて切り札を出せる』ようになったので、相対的に『召喚権を使ってアドを稼ぐ』という動きはぎこちない物となっていったのである。 要するに特殊召喚で動ければめっちゃ強いし安定するのである pic.twitter.com/6sNYLP7qlc

2022-01-24 01:41:19
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二つ目が『最終盤面の強度と脆弱性』である。 コレは即ち『壁とやってろ』と言われる『先攻で相手に行動出来ないくらい妨害出してからターン渡せば最強じゃん』理論で出来ているソリティアデッキが求めた物であり、それに対抗する為のマストカウンターの戦いである。 pic.twitter.com/jR2LENwD1R

2022-01-24 01:41:20
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重石塚 竜胆 @Rinndour

多様化した特殊召喚で制圧カードをシンクロやエクシーズし、相手の行動を先攻で止められるようにすれば最強やんけ!!という身も蓋も無い結論は当然許され続ける事はなかったのだが、禁止制限で多少抑制された現在でも2〜3妨害を構えて返すというのは当たり前になっている。 pic.twitter.com/76YMnZWCpY

2022-01-24 01:41:22
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重石塚 竜胆 @Rinndour

そういった身も蓋も無い制圧を先攻で敷く相手に対しての脆弱性の一つとなるのが、雑な1:複数交換の強力な魔法罠による後攻捲りである。 制圧盤面を構成するモンスターも一気に除去されれば意味が無いので、こういった汎用カードを積む事例が昔のように増えてきたのである。 pic.twitter.com/bq0vNSy6R3

2022-01-24 01:41:25
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重石塚 竜胆 @Rinndour

そして、それとは別の形で制圧盤面……特に先攻制圧を抑制しようとするのが俗に手札誘発と言われるカードである。『相手ターンに手札から発動できる』という速攻性で相手の制圧を先んじて叩くのが手札誘発の役割だが、代償として『デッキの動きにとっては基本邪魔』という欠点がある。 pic.twitter.com/yufBkrUbQH

2022-01-24 01:41:26
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重石塚 竜胆 @Rinndour

とはいえ、そのデメリットを背負ってでも『残りの手札から動き出して此方の動きを通せれば勝てる』為に手札誘発は幾つか入れる事が推奨されやすい。 中でも増殖するGは相手の特殊召喚というほぼ行われる行動でドロー出来、その効果で他の手札誘発を引いて相手の展開を止める事が出来る為に珍重される pic.twitter.com/oG5xt840iZ

2022-01-24 01:41:28
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重石塚 竜胆 @Rinndour

三つ目が『リソースの循環と焼却』である。 此処まで見てきたように、現代遊戯王では様々な特殊召喚や除去、妨害が飛び交う加速環境になってきているのだが、それでもデッキ枚数には40〜60枚、EXデッキにも15枚という限界がある。 pic.twitter.com/UKYYEnKnrh

2022-01-24 01:41:29
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重石塚 竜胆 @Rinndour

たとえ自分が強い盤面を組んでも、現代遊戯王ではまず相手は返してくると考えるべきである。 なので、リソースを消費しきって展開するのは一度は優勢に立てても、その後に返されてしまっては意味がない。 それを解決するのがリソースの循環である。

2022-01-24 01:41:30
重石塚 竜胆 @Rinndour

簡単に言ってしまえば『サーチして展開しながら墓地や除外ゾーンのカードをついでにデッキに戻してまたサーチする』というのがリソースの循環の基本構造となる。 このシステムを真っ先に内蔵した征竜は、除外から戻す対象も含めて多いに暴れまくったというのは当時の風評でご存じかも知れない pic.twitter.com/KWs0JUyFPa

2022-01-24 01:41:31
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重石塚 竜胆 @Rinndour

リソースの循環が可能であれば『返されても循環したリソースで返し返す』という事が可能であり、冒頭で言われているようにエルドリッチや閃刀姫もこのシステムをカテゴリ全体として内蔵する事で粘り強く戦える為、環境において有利とされている……というワケである pic.twitter.com/pxI42rKnS8

2022-01-24 01:41:32
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重石塚 竜胆 @Rinndour

では、そういった循環システムを搭載していないデッキに勝ち目は無いのか?と思うかも知れないが、実際はそうではない。 リソースの循環をするという事は、裏を返せば『必ずリソースを残さなければならない』という事でもある。そこを突くのが超打点ワンキル系列のデッキだ。 pic.twitter.com/JtJ9cvV3Ou

2022-01-24 01:41:34
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重石塚 竜胆 @Rinndour

要するに『相手の妨害を踏み越えて、相手が次のターンにリソースを温存する余裕が無いほどに一瞬で追い込んで殺す』という殺意の塊で構成されたコレらのデッキはいわゆる地雷デッキとなってリソースの循環の為に繊細な動きをするデッキ達に襲い掛かるのである。 pic.twitter.com/xQPhouhBzr

2022-01-24 01:41:35
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重石塚 竜胆 @Rinndour

中でもエクシーズモンスターは『エクシーズ素材にする、というワンクッションを置く』為に循環に一手間以上掛かる為、全力で殴り込んだり、エクシーズ素材を消費する代わりに大掛かりな制圧をかますと言ったある種大雑把な方針が多い。今回は便宜的にコレをリソースの焼却と呼んでみた。 pic.twitter.com/OFUfMCtpit

2022-01-24 01:41:37
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重石塚 竜胆 @Rinndour

此処まで説明して来た三つの事は、現代遊戯王においては大半のカテゴリがそのいずれか、或いは三つ全てを重要視した構成となっている。 実際に誘発を組むかどうか、閃刀姫やエルドリッチを優先して構築するかはともかく、こういった部分に着目してカテゴリを見渡してみるのも一興だろう…………

2022-01-24 01:41:37
重石塚 竜胆 @Rinndour

個人的には勝鬨くんデッキ組むのが一番手っ取り早いと思うがな!! レアリティ死ぬほど低いし!!!! pic.twitter.com/kMkJxdguhd

2022-01-24 01:41:40
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