Qアノンとは革命運動である、少なくとも彼らQアノンの主観においては。ここを理解しないと議論も論考も前に進まない。

まとめました。
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ピゾナ @pizonat

Qアノンがディープステートという存在を立証できないあやふやな概念を論拠に運動を展開することは、それをもって否定できはしないとも思う。Qアノン運動というのはひとつの革命運動だと思うので。革命運動というのは不確かさを伴うなにごとかを掲げねば成り立たないようなところがあるとも思うので。

2022-01-27 20:56:35
ピゾナ @pizonat

陰謀論ということでもってQアノンを否定しようとする向きがあるが、全くの不見識であると私は思う。革命運動というのはある種の非現実的な夢を掲げなければ成り立ち得ない面はあると思う。たとえば、最低賃金を1000円にするといった現実的だがスケールの小さい話では革命運動なんてものは成り立たない

2022-01-27 20:59:17
ピゾナ @pizonat

同様に、社会民主主義では革命的な熱量を作り出すのは難しいとも言える。やっぱり社会主義なり共産主義の革命だ!ってことでウォーッっていう熱量が作り出せるわけで。だけど、社会主義共産主義なんてのはディープステートと同じかそれ以上に存在なり実現の可能性が不確かなものであって、

2022-01-27 21:07:29
ピゾナ @pizonat

昔の全共闘運動なんてある意味ではQアノン以上に非現実的なことを言っていて、たとえば世界同時革命なんて言ってた。そんなの無理に決まってるわけだけど、革命運動の熱量を作り出すには最高の言説ではあったわけだ。

2022-01-27 21:10:46
ピゾナ @pizonat

わかりやすくまとめると、非現実的ないしは不確かなイデオロギーを論拠に運動をし巨大な運動の熱量を作るという革命運動の論理を市民運動の論理でもって否定することはできないということだと思う。

2022-01-27 21:14:02
ピゾナ @pizonat

革命運動か否かを、非現実的であるか否かと捉えてもいいと思う。ナチスだってある種の革命運動と捉えるとわかりやすい、目的のためには平気で嘘もつくしプロパガンダやりまくる、革命運動というのはそういうものなのだとしか言いようがないし、

2022-01-27 21:27:46
ピゾナ @pizonat

承前)そうした革命運動の特徴をもって革命運動を否定することは不可能であることが、人類の政治の歴史に鑑みた現実なのだと思う。

2022-01-27 21:27:47
ピゾナ @pizonat

本邦に目を向ければ、れいわ新選組が支持を得ている理由を、同党の革命主義的な色彩に求めることは可能だと思う。れいわ一揆なんてのはなんとも革命主義的なスローガンである。社民党が支持を得られずにいる理由も革命主義的色彩の薄さに求められるとも思う。

2022-01-27 21:35:59
ピゾナ @pizonat

あるいはトランプ現象≒Qアノン運動にしても、革命運動が現実政治においてポピュラーなもの、現実的な選択肢として受け入れられるほどに資本主義が成熟したという可能性もあると思う。これは現象としては、安定した時代に人々が宗教を求めることにも似ている。

2022-01-27 21:40:33
ピゾナ @pizonat

宗教学の観点から今の世界を覆いつつあると言っても過言でない革命主義的な政治ムーブメントを捉え分析することは政治学の分析として有効であるように思う。元々、政(まつりごと)って言うくらいですしね。Qアノンにしたって全世界で毎日お祭りやってるようなもんなんですよ。

2022-01-27 21:51:36
ピゾナ @pizonat

究極的には、Qアノンを否定するか否かというのは、人類社会における革命運動そのものを否定するか否かという話になってくるのかなと思う。

2022-01-27 22:56:07
ピゾナ @pizonat

極論するとディープステート云々という言説は盛り上がるから採用されているだけだと思う。NATOみたいな地味な機構のほうが本当の陰謀実行体じゃないかと思ったりもするが、NATOについて陰謀論を展開しても盛り上がらないんだよね。少し難しい話にもならざるを得ないので脱落する人も出てくるだろうし。

2022-01-28 17:55:25
ピゾナ @pizonat

20世紀最大の宗教はマルクス主義だったと言う人もいるくらいで、20世紀からごく最近くらいまでの革命運動というのは社会主義共産主義だったわけだ。それがQアノンみたいな陰謀論を基底とする運動に取って代わられたことに対する複雑な感情が左翼の中にあるのだと思う。なかなかに厄介な問題である。

2022-01-28 18:26:00
ピゾナ @pizonat

非現実的であるか否かというより、非日常的であるか否かと言ったほうがより正確である多分。ミス。 twitter.com/pizonat/status…

2022-02-06 23:40:31
ピゾナ @pizonat

芸術の重要な一本質が非日常性にあると考えると、芸術家と革命運動の親和性にも納得する。ナチ党員であったカラヤンが最もわかりやすいが。

2022-02-06 23:46:51
ピゾナ @pizonat

Qアノンとれいわ新選組は似ている。両方とも掲げている政策なり理想は突拍子もない非現実的なことではない。戦争のない平和な世界とかまともな経済政策をやるといった現実的な話である。だが、その手段というか宣伝のやり方は実に派手であり、非現実的非日常的な内容を多分に含む(DSとか一揆とか)。

2022-02-10 21:05:06
ピゾナ @pizonat

トランプ氏にしても、別に資本主義を否定しているわけではない。つまり、目的は実現可能かつ現実的だけど、手段は非現実的非日常的なやり方でいくというのが今の世界で流行っているし、最も訴求力のある政治手法なのだと思う。これは政治学的に分析されるべきことと思う。

2022-02-10 21:11:51
ピゾナ @pizonat

たしかにトランプ氏≒Qアノンが政治力を得るための手法手段は、不正選挙やDS陰謀論を喧伝したり米議事堂騒乱事件まで起こしたりとメチャクチャである。だが、掲げている目的自体は社会主義を掲げたりするわけではなく、金儲けのための戦争はしないといった、善政をやる程度の言わば現実的な話である。

2022-02-10 21:20:32
ピゾナ @pizonat

なので、トランプ氏≒Qアノンを擁護するわけではないが、手段手法がメチャクチャであるからといって、運動そのものを否定することはできないのではないかと思ってもしまうのである。

2022-02-10 21:26:28