エロゲ的文章習作。

眠れないので落書きした奴をサルベージ。ロリ。
0
れーじ @le_ji

美香ちゃんは、ませた女の子なのだ。

2011-08-26 06:16:35
れーじ @le_ji

歳のはなれた俺の姉貴が旦那との間にもうけた子で、彼女のことは赤ん坊の頃から知っている。

2011-08-26 06:16:58
れーじ @le_ji

家が近いせいもあってか、よく世話もしていた――というか姉貴に半分押し付けられていたのだが。

2011-08-26 06:17:20
れーじ @le_ji

オムツを替えたり。ご飯の世話をしてやったり。お風呂も入れてやったり。やっているこっちも子供だったし、はじめは半分嫌々だったが、それでも慣れてくれば心の余裕ができて愛着もわいてくる。

2011-08-26 06:17:56
れーじ @le_ji

何も知らない赤ん坊がこちらに向けてふっと笑いかけてくれたときなんか、特にうれしく思ったりもしたものだ。

2011-08-26 06:18:15
れーじ @le_ji

だからまあ、俺にとっては妹か、娘のようなもので。 そんな彼女が物心ついた後も懐いてくれるのは、純粋にうれしくもくすぐったくもあった。

2011-08-26 06:18:35
れーじ @le_ji

「あ、やった。紅玉」

2011-08-26 06:18:51
れーじ @le_ji

携帯ゲーム機をいじくりながら、美香ちゃんが歓声を上げる。

2011-08-26 06:19:21
れーじ @le_ji

夏休みに入ってから、三日に一日はこうやって俺の部屋に上がりこんで、一緒にゲームをするのが彼女の日課になっていた。

2011-08-26 06:19:40
れーじ @le_ji

「しかし暇人だね美香ちゃんも。ほかの友達とももっと遊べばいいのに」

2011-08-26 06:19:56
れーじ @le_ji

「行ってるもん。昨日だって理奈ちゃんとか沙耶ちゃん達と一緒にプール行ったし」

2011-08-26 06:20:13
れーじ @le_ji

報酬の清算とアイテムの整理をし、次のクエストを選びながら、美香ちゃんはこっちを向いて、べ、といたずらっぽく舌を出して見せた。

2011-08-26 06:21:12
れーじ @le_ji

その言葉のとおり、たしかにシャツから見える肩にはくっきりと水着のあとが残っている。

2011-08-26 06:22:25
れーじ @le_ji

「いーじゃん。信也くんだって暇でしょ」

2011-08-26 06:22:48
れーじ @le_ji

まあ、確かにこっちも大学生の身の上なので、ある意味小学生以上に夏休みには余裕がある。

2011-08-26 06:23:31
れーじ @le_ji

特にバイトをしているわけでもなし、だからこうして彼女の相手をするのも別にかまわないはかまわないことなのだけど。

2011-08-26 06:23:46
れーじ @le_ji

「落ち着くんだぁ、信也くんの部屋」

2011-08-26 06:24:06
れーじ @le_ji

しかしそれでも、男くさいこんな学生の部屋によくもまあ飽きもせずにやってくるものだ――などと思っているところにそんなことを言われると、俺としては何も言葉を返せなくなってしまう。

2011-08-26 06:24:27
れーじ @le_ji

「いやぁ、実際さ。暇なんだよね夏休みって」

2011-08-26 06:34:28
れーじ @le_ji

「やっぱり暇なんじゃん」

2011-08-26 06:34:43
れーじ @le_ji

「だぁってさ。どこか旅行行くって言っても、お父さんは夏休みないから、たいした日数行けないしさ。プール行ったりどっか遊びにいくって言っても毎日できるわけないしさ。飽きるしさ」

2011-08-26 06:35:12
れーじ @le_ji

「あー……まあ確かになぁ」

2011-08-26 06:35:28
れーじ @le_ji

自分の小学校時代を思い出してみても、確かにそんな風だったかもしれない。

2011-08-26 06:35:52
れーじ @le_ji

彼女ももう十歳、小学四年生になって、いろいろませてきて、単に夏休みというだけじゃはしゃぎきれなくなってきたのだろう。

2011-08-26 06:36:10