- jinmenkutsu
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「強くて美しい者は冨を独占できる」世界の常識から、彼は最後まで脱せられなかった。鬼になってなお。 だから鬼になって強くなっても、「あの世界」の冨と地位を保ち続けることが、妓夫太郎にとっての「普通」だった。 pic.twitter.com/SDm9C35WUW
2022-02-14 17:44:52「強くなったのなら奪って当然」ということは「自分たちは弱かったから奪われて当然だった」という理不尽の肯定の裏返し。そもそもが妓夫太郎、普段は妹の体に潜んでいるのも、あれも「自分は醜いから、美しい妹が表に出るのが当然」という認識だったからかもしれない。 pic.twitter.com/MK692H1AhC
2022-02-14 17:48:23「先輩」である童磨に引っ張り込まれ、強くなり「奪い返した」ことで、「偉い人」である無惨に褒めてもらえたことが成功体験となり、さらに「ああ、やはりこの道は正しかったのだ」と認識を塗り重ねつつ、最後まで、あの世界から出る発想はなかった。 pic.twitter.com/Hzyr9gLBjf
2022-02-14 17:51:55妓夫太郎がやっと疑問をいだいたのは、「最後」が終わった後の、「死後」だった。「あれ、そもそもこの世界に固執したのが間違いじゃね?」「別の環境で生きればよかったんじゃね?」と、だがもう遅いことも気づいていた。
2022-02-14 17:55:04だが妹は違うと、鬼いなったのも自分の選択で、梅は自分が引きずり込んだだけ。実際、堕鬼は、沢城さんの名演技もあって「妖艶な美女」に見えて、とてつもなく「幼い」。追い詰められたら童のように泣く。 pic.twitter.com/8V6SbWWEb0
2022-02-14 17:58:39死後の魂の姿になった時、妓夫太郎は鬼の姿だが、堕鬼は「梅」の姿だった。彼女は環境ゆえの無知な子どものままで、罪は犯したが、ギリギリ救済が適応される寸前だったのだろう。だからこそ、妓夫太郎は拒絶する。 pic.twitter.com/0n2oGrHu0Z
2022-02-14 18:00:35それでも「梅」は兄とともに進む道を選ぶのだが、果たしてそれは正しかったのか。彼女の判断は最後まで「無知な少女」のままで行われた。「他の選択を選ぶという選択」が、そもそもなかった。兄妹が歩んだ先は「地獄」である。 pic.twitter.com/CYks5whYZA
2022-02-14 18:05:10出会いの大切さと年長者の責務
「貧困」の真なる恐ろしさは、当人だけでなく、世代で重なるところにある。正しく導く大人がいないことで、接する機会がないことで、「選択」の存在自体を認識できないまま、その世界の常識に染まる子ども。 その世界の努力は、全て彼らを幸福にしないまま作用する。 pic.twitter.com/EyzuEm0W2A
2022-02-14 18:09:07「遊郭編」は、「光と闇」の物語だったと言えよう。 元忍びの宇髄、二身同体の妓夫太郎と堕鬼、がメインであったように、夜すら明るい華やかな光に包まれた世界のだからこそ色濃い闇。 そして「同じ兄妹」であるにも関わらず、あまりにも違う有様になった者たち。 pic.twitter.com/Y6v0Jq9RLa
2022-02-14 18:17:12もしあの日の妓夫太郎の前に現れたのが、童磨でなく富岡のような者であったなら、彼らを導き褒めてくれたのが、無惨ではなく鱗滝のような者であったなら・・・ pic.twitter.com/3KYPvQ8a0o
2022-02-14 18:24:56笑顔で甘い毒を飲ませるのではなく、険しい顔で苦い薬を飲ませてくれたなら、麻痺した痛みを思い出させ、辛いが歩む道を示してくれる者がいたならば・・・まったく逆の世界が広がったのだろうと。
2022-02-14 18:27:40「少年漫画」でありながら、むしろそこで描かれたメセージは、大人こそが受け取るべきものだったのかもしれない。悲しいかな、現代でさえ、堕鬼や妓夫太郎のような「子ども」はいる。彼らにもっとも必要なのは「正しい大人」なのだ。
2022-02-14 18:29:53だからこそ、「遊郭」という舞台が不可欠なレベルで必須だったわけで、単純なそのワードだけに囚われ、ネット記事のタイトルしかみないような反射行動で語るのは、あまりにもズレたものな気がしてしまうのである。 問われているのは、我々大人なのだ。 pic.twitter.com/uRYzUP9sB7
2022-02-14 18:32:20☁️地元から一歩も出たことのない少女達が 無知ゆえにどれだけ不幸な目に遭おうとも「地元最高!」と言い続ける漫画!☁️
地元最高が評価されてて嬉しい。 そうそう、地元最高の主人公たちは決して一般社会から隔絶された存在では無かったんだよな。学校通ってたし。 ただ、あまりにも家庭がアレだったから普通の友達が皆離れて、残った友達が同じ境遇のアウトローばかりになってしまってるという… twitter.com/sow_LIBRA11/st…
2022-02-15 14:52:11というとこまで考えて、不思議と共通項を感じたのが「地元最高!」だった。 usagi氏が描くブラックこの上ないお話なのだが、お世辞にも「まともではない」「幸福とは言い難い」世界なのに、主人公は心から「このままずっと地元で暮らしたい」と、誰に言うでもなくつぶやく。 twitter.com/JimotoSaiko/st…
2022-02-14 16:58:29まさに 「普通の家庭の友達が家に遊びに来たけど、あまりの異常さにショックを受けて2度と来なくなった」 回とかあったしなぁ
2022-02-15 14:54:43遊郭編を見て感じたこと
長いけど読んでほしいです 鬼滅の刃遊郭編からみる貧困社会の考察… twitter.com/sow_LIBRA11/st…
2022-02-15 12:19:40象の鎖って奴ですかね。 サーカスの象は子供の時に必死に逃げようとするんだけど鎖がちぎれなくて、そのうち諦める。 大きくなって鎖を千切れるようになっても、鎖は切れないと思い込んで逃げられなくなるという。 選択肢を与えられずに育った子供は、世界は他にもあるという認識自体ができない twitter.com/sow_LIBRA11/st…
2022-02-14 23:44:30にも関わらず、二人に「遊郭の外で生きる」選択はなく、そういう意味では、鬼滅の鬼たちは「疫病」のメタファーとも言われていたが(堕鬼の本名が”梅(梅毒”だったり)、この二人の場合は「貧困」でもあったのかもなと。 pic.twitter.com/s4pDKbBHhs
2022-02-14 16:55:47@sow_LIBRA11 ヤクザは縄張りの外を気軽に闊歩出来ない、実はカタギより不自由な身であるという事を思わせもする話ですね。
2022-02-15 04:06:18@sow_LIBRA11 読みました。僕としては貧困スパイラルより、「こいつらいつまで人間時代の憂さ晴らししてるんだよ…」と、幼少期のトラウマからの脱却の難しさを感じました。 人間時代に苦しみ、鬼となって「やり返した」後、地獄に堕ちてやっとこさ人生の帳尻合わせが完結したのでしょうね…
2022-02-14 19:54:09@Dousesuimasen ある意味で、鬼になって老化がなくなったことで、同じ場所を回り続けることになったとも考えられますね。ボスからして千年同じことしてますから。
2022-02-14 21:50:16