QT @edtion1: 彫刻の時間 ?継承と展開? 東京藝術大学大学美術館10/7-11/6 月休 http://j.mp/ohK4kU 藝大コレクションと藝大彫刻科現職教員の展示。藝大コレクションから…橋本平八の作品17点と平櫛田中の作品29点も出展…
2011-09-08 02:42:18QT @edtion1: この展示について、ある藝大彫刻家出身の若手作家と話していた時『数年前までは橋本平八的な影響を受けた人が多かったが、最近はまた平櫛田中的かな~』と言われ、腑に落ちたばかり。是非とも足を運びたい展示です。
2011-09-08 02:42:25この証言には、東京芸大における近代彫刻の「父・母」の像を偲び得るのかも知れない。参照:モダンアートの父、母は誰か? http://j.mp/oqqbVx
2011-09-08 02:42:30田中を「父」として仮に「工芸的」と言うなら、「母」たる橋本は「表現(主義)的」だろう。しかし、どちらも空間的な拡がりには弱い所があって、何となくではあるが、いかにも東京芸大の「アカデミズム」に似つかわしいという気はする。
2011-09-08 02:43:11いま「アカデミズム」と皮肉っぽくカギカッコを付したのは、田中は東京美術学校・東京芸大で教えてはいるけれど卒業生ではなく、早逝した橋本が学んだのも美校ではなかった事を想起するからだ。
2011-09-08 02:43:25大浦食堂で「いくらバイトっつってもさあ、あんな扱い受ける為にわたし芸大入ったんじゃないしぃ」みたいな、人としてなってない女子学生のボヤキを聞きつつバタ丼をかっこみ、一服しに外に出ると、木立の中に田中作の仰々しい天心像がある。あれも可笑しい。
2011-09-08 02:43:36あれだけの仰々しさでお祀りするのなら、石もて追われた第2代校長よりも、美校(ひいては美術界)に官僚的性格を導入し定着させた正木直彦第5代校長の方が、余程リアルだと思うのだけれど。
2011-09-08 02:43:42話が逸れるが、思うに「芸大らしさ」というのはアンリアルな民間信仰なのであって、天心以来の正統を謳うのは間違っている、あるいは、空しい片恋にも似ている。
2011-09-08 02:44:31少し前の事、それなりの要職にある芸大出身の人物との雑談で、或る作家の話になった。彼は「あの人は○○美だろ、しょせん、国家の権威を象徴するような作品を期待される芸大OBとは違うよね」と言うので、ちょっと驚いた。
2011-09-08 02:44:44美術史に無知な人とも思えないのだが、芸大を出た作家に「国家の権威を象徴するような作品」がそうそうあるとも思えない。
2011-09-08 02:44:50決して頭の悪い人ではないと思っていたし、出身大学を誇りに思うのは悪い事ではないとも思うけれど、それが官学である故をもってとなると、余りにも素朴な話ではないか。
2011-09-08 02:45:03そう言えば平山郁夫は二度目に学長を務めた折、国立大学の統合話に対して、「東京芸大は床の間のようなものです。立派なお屋敷には床の間が必要なんです」と反駁していた。
2011-09-08 02:46:15この天心の正統嫡子たらんとした画家の言にも、芸大の「権威」の性格が看て取れる。つまり東京芸大は、最高学府(東大)を補完しているのである。「如何にして」と反問されるなら、「床の間として」と応ずる訳である。これも虚構めき、片恋めいていると思う。
2011-09-08 02:46:26東京芸大は宮内庁に似ている、とは思う。ちなみに宮内庁は、外局でもなければ「特別の機関」でもない。殆ど官制順位の外(別格)に位置づけ得ると言うか、事実上の最下位と言っても良いかも知れない。
2011-09-08 02:50:09