- C_UP_A_Mystery
- 2025
- 2
- 0
- 0
探偵とは、隠された事実を調べること。またはそれをする人。職業としてそれを行い、警察関係者ではない者をそう呼ぶ。 (Wikipediaより)
2022-03-03 21:03:15誰かがマイナスに陥った状況から、せめてゼロに持っていくための手伝いをする職業。 民主主義のある国で、まずは法の舞台に立たせるために、その人を悪を探すもの。あるいはどこかへ消えてしまった誰かを探すもの。
2022-03-03 21:05:19そうであるべきことが多い。 そうであるからこそ、探偵は職業として長らくここまで繋いでこれている。
2022-03-03 21:06:14次の謎、というものがどういうものかはわからない。 しかし、あれを見ると謎を解くため…もしくはそもそも問題を知るために、少女が強制的に異能を使わざるを得ないのは必至だろう。
2022-03-03 21:09:33「使いすぎには気をつけろ」と注意を促しておきながら、使いすぎなければ問題も知れないほどの状況に陥らせては来ないだろうか。 2日前のリネットの姿を見ていた探偵たちは、そう考える。
2022-03-03 21:10:06リネットはすっかり副作用も収まったのか、今日も元気に食堂に来ては食べ物を探している様子だった。 ギルが、心配そうにするケントに「大丈夫そうだからついていてやれ」と促すと、彼は苦笑いをして頷いた。 その他の身体の不調もなさそうだ。
2022-03-03 21:11:31昼食を取り終えた探偵や少女たちは、各々好きなところへ向かって行った。ある者は遊戯場へ、 ある者は図書室へ。 ある者は食べ足りないのか厨房へ。
2022-03-03 21:13:07そんな中、何をしようか思案したまま何処にも出ずに食堂に残っていたマリン、アシュリー、ルーシャン、オリヴィア、ガブリエル、ケント、アイザック、ギル、レイラの9人は、外を眺めたり話をしたりして過ごしていた。
2022-03-03 21:14:21自分の部屋に戻ろうか…とアシュリーが席を立とうとしたその時、食堂の扉が開いた。 外から人の声が聞こえる。
2022-03-03 21:16:07…入ってきたのはリオとデアダームであった。 デアダームが何やら大きな箱を抱えており、リオが小さく「これならいいんじゃないか」と呟いていた。
2022-03-03 21:17:23「それはなんだい?」 「これは“モノポリー”。 最近流行りだしたボードゲームですよ」 「そろそろここに来て半月になるから、目につくものは大抵触っただろうし、飽き始めてるんじゃないかって、持ってきてくれたんだ」
2022-03-03 21:18:56そう言ってデアダームは「Monopoly」と書かれた箱を置くと、中を開けて大きなボードを取り出した。 真ん中に大きく白い文字で箱と同じ単語が書かれたもので、周りにはぐるっと一周マス目が描かれている。 マス目にはそれぞれ文字や絵が描かれており、パッと見は「ガチョウのゲーム」のようだった。
2022-03-03 21:20:10「スゴロク?あぁ、ニホンだとそう呼ぶ似たようなゲームがあるのかな」 「一般的にある、ガチョウのゲームなどのサイコロをふってマス目を進むものとは少し違いますね」
2022-03-03 21:22:20デアダームがそう言いながらさらに箱から、紙幣・権利書・家・ホテルを模した小物を取りだした。 それをそのままテーブルに並べると、家の形をした小物をひとつ摘んで見せる。
2022-03-03 21:23:19「やることは、サイコロを振ってマス目を周回するので同じですが……このゲームには不動産、という要素が絡んできます」
2022-03-03 21:23:46