<今後、より病原性の高いSARS-Co-2が出現する可能性は高い>

@influenzer3 先生の2022年3月17日のツイートをまとめてみました。
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influenzer @influenzer3

(続き) ・ウイルスの適応力は有効再生産数(Rt)により定量化される。Rtとは1人の感染者から生じる二次感染者の総数である。最も適応性の高いウイルスは最も多くの宿主に感染するウイルスと言える。

2022-03-17 19:42:18
influenzer @influenzer3

誰も免疫を有していなかった時には、ウイルスは感染力を高める事でそれを達成していた。初期のVOCであるアルファ株、デルタ株はそれぞれ以前の株よりも50%高い感染性を持っており、それにより優勢株となったのだ。

2022-03-17 19:42:18
influenzer @influenzer3

・しかし、集団が高い免疫を保有するようになると、宿主が感染に対して抵抗性を持つため、感染力増大の感染伝播における役割は相対的に小さくなってくる。今後のSARS-CoV-2は感染性の増大ではなく、免疫逃避により再感染できるように進化する事で、Rtを最適化する事が予想される。

2022-03-17 19:42:18
influenzer @influenzer3

つまり高い免疫能が抗原変異を加速させる可能性があり、それが再感染と再感染時の重症化リスクを高める可能性があるのだ。オミクロン株の急速な拡大は、免疫保有者への並外れた再感染能を示しており、この進化戦略を例証しているとも言える。

2022-03-17 19:42:19
influenzer @influenzer3

・オミクロン株は病原性が低下した最初の変異株であり、パンデミックが終わりに近づいている証拠であると熱狂的に解釈されてきた。しかし、これは単なる幸運な偶然に過ぎないのだ。これまでのVOCの多くで病原性の増大が見られていたのを考えれば、オミクロン株は例外的にすら見える。

2022-03-17 19:42:19
influenzer @influenzer3

・免疫逃避は標的部位を持続的に変化させる必要がある。オミクロン株感染が大多数に起こった後は、次の変異株はオミクロン株や過去のVOCとは抗原性が異なったものになるだろう。これまでのVOCも過去の優勢株の系統に由来するものではなかった。将来のVOCもそうなるのだろう。

2022-03-17 19:42:19
influenzer @influenzer3

・分子時計分析では、オミクロン株が他のSARS-CoV-2から分枝したのは、流行開始の1年前だった事が分かっている。これは分枝した抗原性の異なる系統が、今もどこかに存在していて進化を続けており、将来出現してくる可能性を示唆するものである。

2022-03-17 19:42:20
influenzer @influenzer3

・COVID-19が将来の人類に与える影響を理解するためには、免疫逃避や重症度の関連を研究するだけではなく、高度な変異株が生まれるメカニズムとそれが出現する背景について理解を深める必要がある。

2022-03-17 19:42:20
influenzer @influenzer3

これには免疫不全宿主や、ヒトに近い環境圏にいる感受性動物における抗原変異パターンの研究が含まれるだろう。これらの因子を理解する事により、将来の人類へのリスクを適切に評価し、計画・準備を行う事が可能になるのだ。 ----

2022-03-17 19:42:20
influenzer @influenzer3

科学がすべてを解明できていないからと言って、 その隙間を、あなたにとって最も魅力的なおとぎ話で好きなように埋めてよいというわけではない。 (ダラ・オブリエン)

2022-03-17 19:35:50
influenzer @influenzer3

<科学を反証するのも、また科学である> ダーウィンの進化論に反証など存在しない。 しかし、仮に反証されることがあるとしても、それは科学者によってであって、マヌケどもによってではないだろう。 (リチャード・ドーキンス)

2022-03-17 19:35:50