自転車すら買わせない?義援金を理由に生活保護を打ち切る仙台市
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NPOスタッフが見た、注目されにくい仙台市内陸部の被災者の生活不安、貧困の実態のまとめ、その6。/仮設住宅のおばあさんが「死んだほうがよかったかもね」…精神的ケアで拭えない被災者の生活不安 http://t.co/1XtSgjr
2011-09-01 12:13:02震災による7月の生活保護相談は全国で230件。仙台市は約1/4の54件で、3月からずっと全国1位だが、保護開始は8世帯。東京都の相談数は23件だが、保護開始は13世帯と仙台市を上回ってる。仙台市の生活保護窓口の対応が厳しいのではないか。 http://t.co/YHcyJSW
2011-09-02 00:57:58震災が原因で生活保護を開始したのは、3~7月末までに全国で819世帯だが、仮設住宅で受給できたのはわずか14世帯。7月に至っては全国で1世帯のみ。仮設住宅に住むことで孤立し、声を上げづらくなる構図では?仮設生活の本格化はこれからなのに…。http://t.co/YHcyJSW
2011-09-02 00:59:33昨日POSSEの今野と坂倉が出演させていただいた番組の感想をまとめました。/被災者の生活保護、みなし仮設の実態…『被災地での生活再建に必要な事は?』「ニュースの深層」(9/6)感想まとめ http://t.co/Hac8Vgu
2011-09-07 02:13:15ニュースの深層、ちらっと見たけど、やっぱり被災地の状況って全然伝わってないんですね。軽くショックでした。みなし仮設の問題はもとより、仮設入居後の生活実態すらも伝わっていないなんて…。
2011-09-07 19:47:56避難所閉鎖のニュースがポジティブなものとして伝えられているというのも驚きでした。仮設に入居したことで「自立」したとみなされ、困難な状況に陥っている被災者もいます。生活再建に向けた被災者の長く苦しい闘いは、まさにこれからです。
2011-09-07 19:53:45義援金を理由に生活保護を打ち切られてしまった方と面談。こんな不当な状況に追い込まれても、一人では何もできない。声もあげられない。彼女が声をあげられるよう、権利を獲得できるよう、全力でサポートとしていきたい。
2011-09-11 14:56:05「(保護廃止について)おかしいと思ったけど、どうすればいいかわからなかった」「自分一人だけで考えていても、だんだん面倒になって、しょうがないと思うようになってしまっていた」。こんなふうに考えて泣き寝入りしてしまっている人がほかにどれだけいるだろう。市民社会の実力が問われている。
2011-09-11 17:08:34先ほどの方は、保護廃止について審査請求を行うことになりました。「ちゃんと不正を糾していきたい、少しずつでも(権利を実現する)やり方を知っていきたい」と。彼女の決断を支え、現状を変える社会的な力にしていくために、僕たちもがんばりたい。
2011-09-11 17:21:045月2日の厚労省通知では、義援金等の生活保護制度上の取り扱いについて、「「当該被保護世帯の自立更生のために当てられる額」を収入として認定しないこと」としている。「自立更生のために当てられる額」を「自立更生計画書」に記入させ、そこに記入された額を収入として認定しない。
2011-09-11 17:42:34「自立更生計画書」に必要なものを書いて提出すれば義援金を収入として認定しないということになっているが、この記入に際して必要以上に厳しい指導を行い義援金のほんの一部しか使わせないようにしている、というのが実態のようだ。そこに記入された額以外の義援金は「不就労収入」としてみなされる。
2011-09-11 17:46:09義援金や東電の仮払金などの性質上、それらを生活費としてみなすのは適当ではない。だから、そもそも厚労省は「義援金等は収入として認定してはならない」と通知を出すべきだったのだ。「自立更生計画書」の恣意的な運用によって、不当に生活保護が打ち切られている。
2011-09-11 17:50:45一応通知では、「被災者の被災状況や意向を十分に配慮し、一律的・機械的な取扱いとならないよう留意する…こと。」となっているのだが、現場ではまったくそのようには運用されていない。
2011-09-11 18:03:14自立更生計画書に「自転車と書いたら、それはダメだといわれ、赤ペンを入れられた」とのこと。「自立」のために自転車すら買うことすらできない。そして残った額で「自立」を迫り、生活保護を打ち切る。こんなふざけた運用の仕方があるか。
2011-09-11 18:04:45しかしこんなふざけた運用をしても、多くの人は泣き寝入りしてしまう。保護廃止の通知には、「不服がある場合には審査請求ができます」と書いてあるだけで、具体的な方法はわからないし、それを教えてくれる人もいない。ただただ、その不当な決定を受け入れるしかない。
2011-09-11 18:11:46被災者支援に携わっている人たちは、このような問題にこそ取り組むべきなんじゃないのか?祭りのようなイベントや、物資配布などの支援だけで、被災者の生活を支えることができるのか?その「目立つ支援」の背後で不当な扱いを受け、生活が脅かされている人たちを放置していていいのか?
2011-09-11 18:16:22その「目立つ支援」も、ある程度戸数のある大きな仮設にしか行われていない。今日聞き取りに回った全24戸の仮設には、ほとんど支援が回ってこないらしい。はたして真剣に支援に取り組んでいる団体がどれだけいるのだろうかと疑問を持たざるを得ない。みなしも然り「見えない」ところへの支援はない。
2011-09-11 18:27:53POSSEスタッフ、渡辺(@Hiroto_1988)の報告は雑誌『POSSE vol.12』(特集・復興と貧困)にルポとして掲載しています。詳しい実態を知りたい方は、ぜひご覧下さい。
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