作家・津本陽が語る、戦国武将に学ぶということ
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2011-09-12 10:46:03【戦国武将2】戦国武将は何百回、何千回と生と死の狭間で決断をして生き抜きました。その生き様を鮮やかに描き続けている歴史小説の名手・津本陽氏が、
2011-09-12 10:51:08【戦国武将3】戦国武将に生き方についてこんな文章を書いています。悩み、惑い、苦しんでいるかたにぜひ読んでいただきたい、深い深いお話をお届けします。
2011-09-12 10:51:29【戦国武将4】人生を渡っていく上で、右へ行くか左へ行くか、進むべきか退くべきか、苦渋の決断をしなければならないときが幾度かやってくる。
2011-09-12 10:52:00【戦国武将5】人の運命は、そのときの対応の仕方で上昇するか下降するか、繁栄か破滅かが、決まってしまう。決断したことによって、心に深い傷が残っても、
2011-09-12 10:52:27【戦国武将6】生き抜くためにはやむをえない。最愛の人であっても見捨てねばならないことがある。
2011-09-12 10:52:44【戦国武将7】織田信長、伊達政宗は家中の分裂を防ぐため、弟を殺した。正宗の弟はまだ幼かったので、彼の心中には深い後悔が宿った。
2011-09-12 10:53:06【戦国武将8】徳川家康は信長から、妻の築山殿と長男信康に、武田家に密通の疑いありとして殺害を命じられた。家康は愛する2人を殺すに忍びず、一時は信長との決戦さえ考えたが、
2011-09-12 10:53:31【戦国武将9】冷静に判断すると、まったく勝てる見込みがなかったので、家来に命じ、妻を斬殺させ長男を切腹させた。
2011-09-12 10:53:52【戦国武将10】現代のわれわれであれば、自分が死んだほうが楽だと思われるような、つらく厳しい決断である。だが、彼らは自らの運命の展開を望んで、涙を振るって断行した。
2011-09-12 10:54:15【戦国武将11】戦国武将が野戦に出陣したのち、状況が予期しない変化をあらわすことがある。どれほど用心深く偵察をして、敵の動きを把握したと考えていても、
2011-09-12 10:54:40【戦国武将13】敵の状況を100パーセント探知するのは不可能で、せいぜい50パーセントを知れば、よほど慎重であると見てもいい。
2011-09-12 10:55:17【戦国武将14】敵が法螺貝を吹き鳴らし、戦鼓を騒がしく打っている。間近な距離に迫っていて、いま攻撃をはじめなければ戦機を失う。
2011-09-12 10:55:38【戦国武将15】眼前に道が3本に分かれている。行く手には霧が立ちこめていて、敵の位置がわからない。
2011-09-12 10:55:56【戦国武将16】そのとき、どの道を進むか、わが全存在を賭けて行先を決めねばならないのが、指揮官である。
2011-09-12 10:56:15【戦国武将17】指揮をとる武将は、それまでの経験のすべてを生かし、わが進む道を選ばねばならない。選択を誤れば、破滅の渕に逆落しである。的中すれば、大戦果が得られる。
2011-09-12 10:56:46【戦国武将18】指揮官も兵も、おなじ危険にさらされる野戦において、生死の確率は50パーセントである。野戦に十度勝ち抜いた者は、かなりの力量があり、運に恵まれた者である。
2011-09-12 10:57:08【戦国武将19】ただ、運に恵まれていても、優柔不断であれば、好機に乗じることができない。松下幸之助は晩年に至っていった。
2011-09-12 10:57:26【戦国武将22】武将たちのように、命のやりとりをするような局面は現代にはありませんが、生きることはどの時代においても同じこと。
2011-09-12 10:58:29【戦国武将23】何を重んじ、何を守り、何のために生きるのかを問い続け、長い長い時間を人は歩んできました。あなたもその一員です。
2011-09-12 10:58:46【戦国武将24】たくさんの先人がその問いを抱え、迷いながら生きてきました。あなたなら、その問いにどう答えますか?
2011-09-12 10:59:03