イギリス産業史・・・マンチェスターとリヴァプール編

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トニーのおっさん @tonynoossan

それまで河で運んでたのに、産業革命で鉄道で運ぶ様になって運河の通行料やら何やらが儲からなくなったんだな。 で、運河で儲けてた人が多かったマンチェスター人が鉄道を憎み始めたんだな。 逆にリバプール人は鉄道の恩恵を受ける側だったので利害が一致しなかった。

2020-09-24 13:32:46
トニーのおっさん @tonynoossan

そこで、マンチェスター側は河で儲けるの諦めて『これからは科学だ!』と電話に投資したりカレー屋開いたりしたんだ。 カレー・鉄道・電話 この3つが何を生んだか? そう、それは『教育施設』だ! 鉄道で人が流入し、電話で情報を仕入れ、カレーで空腹を満たす。

2020-09-24 13:40:37
トニーのおっさん @tonynoossan

マンチェスターはヨーロッパでもトップクラスの教育都市として発展していく。 しかし、そんなマンチェスターにも困った問題があった。 リバプール人が港の使用料を引き上げてマンチェスター側に請求。街の財政が苦しくなったんだ。

2020-09-24 13:43:15
トニーのおっさん @tonynoossan

『あったま来た!リバプール港なんて絶対使わねぇー!!』 と言ったかどうかは知らないが、この〝リバプール港使用料引き上げ問題〟はマジでフットボール誕生後も双方の街の名士達の間で遺恨を残し、それが今日に引き継がれたらしい。

2020-09-24 13:45:38
トニーのおっさん @tonynoossan

この問題は『海上コンテナ』が1960年代に発明されて、イギリスにおける港の再編が起きるまで続いたらしい。 この結果、リバプールは港の衰退と共に街の財政が苦しくなっていく。それとは反比例する形でリバプールFCはシャンクリー体制の下で欧州フットボールを席巻していく。

2020-09-24 13:49:21
トニーのおっさん @tonynoossan

〝リバプール港は海上コンテナ輸送用の港ではない〟 というのは非常に大きな問題だった。 マンチェスターは『貨物を受け取る側』なので、港はどこでも構わなかった。 この差は80年代以降、英国政府における再開発で大きな違いを生んだ。

2020-09-24 13:53:50
トニーのおっさん @tonynoossan

元々が教育都市として発展し、人が集まる街だったマンチェスターと、元々が港湾都市として発展し、貨物が集まる街だったリバプールでは、北部再開発において異なる役割が求められた。 人が集まる=金が集まる街として設計されたマンチェスターと、その衛星都市としての機能を求められたリバプール。

2020-09-24 13:56:12
トニーのおっさん @tonynoossan

フットボールの世界でもマンチェスター・Uの躍進が始まる。ここで、とてもとても大きな問題が起こる。 EUの誕生だ。

2020-09-24 13:59:00
トニーのおっさん @tonynoossan

ここからは現在に繋がる話になるんだけど、色々あってイギリスは結果的にEUから脱退する。 しかし、貿易はしないといけない。 さあ、ここから日本も絡む話になるぞ。 という訳で……海上コンテナ船というのは、すっげーーーーーーデカイ船なのだ。

2020-09-24 14:03:19
トニーのおっさん @tonynoossan

デカイ船で貿易するにはデカイ港が必要だ。 しかし、イギリスには『デカいコンテナ港に改修して使える、今は使ってない港湾都市』なんてのがあるだろうか? あるじゃん!

2020-09-24 14:05:07
トニーのおっさん @tonynoossan

リバプール⇄マンチェスターという所は、元々がそういう設計がされている都市なので、 『英国の海上貿易における国際市場での地位の再確立』 という目的で再再開発が行われたんだ。

2020-09-24 14:06:59
トニーのおっさん @tonynoossan

それがリバプール2という最新の海上コンテナターミナルであり、この港を使ってどこと貿易するかというと、EUは脱退してる訳だから、それ以外の地域になる訳だ。 で、最近、イギリスと日本は大規模な通商協定を結んだよね?

2020-09-24 14:10:35
トニーのおっさん @tonynoossan

という訳で、 『我々の生活は何処かの誰かの仕事と常に繋がってる』 という話でした。

2020-09-24 14:11:48