白蛇の戯れ

種 一＠刀の筋肉勢美味しい @tanehajime

@null 「あれは悪鬼の類ではなく、れっきとした神仏の一柱よ。少々悪ふざけが過ぎるがな…」あぁ、言われてみれば確かにそうとしか思えない。対峙したからこそわかる。あれは、闇に溶け入る類の神だ。　しかし、それにしても、 #kai_bsr_fu

種 一＠刀の筋肉勢美味しい @tanehajime

@null 「神様ってのが、あんなにはっちゃけてていいのかよ…」「………」聞こえていただろうに、毛利はあからさまに俺を無視した。相変わらず視線はヘッドライトの光すら届かない暗闇の方に向いている。 #kai_bsr_fu

種 一＠刀の筋肉勢美味しい @tanehajime

@null 「徳川、我に手間をかけさせるな」「………すまん、だが、その…気持ち悪くて、そちらに行けそうにない……」「なんだ、具合が悪ぃのか？」暗がりから聞こえてきたのは間違いなく家康の声。だが、幾分かいつもより覇気がない。心配になって立ち上がると、 #kai_bsr_fu

種 一＠刀の筋肉勢美味しい @tanehajime

@null 「こ、こっちに来ないでくれ！大丈夫だから！頼むから動くな！」と、必死な声が返ってきた。切羽詰った声に不安がより強まり、懇願を無視してどんどん近付く。 #kai_bsr_fu

種 一＠刀の筋肉勢美味しい @tanehajime

@null なんとなくぼんやりとした人の輪郭らしきものが見とれるまで近くに近付いた瞬間、視界に星が飛んだ。「ぁガッ……！？」「あ……す、すま……うえぇ…」触ってしまった、と小さく呟く声が聞こえた気がしたが、それを理解するよりも前に俺は地面の上に倒れた。 #kai_bsr_fu

種 一＠刀の筋肉勢美味しい @tanehajime

@null 「………徳川はカトリックらしいぞ。同性愛嫌悪派の」あぁ、あの咄嗟のキスのせいで警戒されてたわけね…。わかるかバカ…。と脳内で呟いたものの、それを口にするだけの意識は保てず、そのまま気絶したのだった。 #kai_bsr_fu

種 一＠刀の筋肉勢美味しい @tanehajime

@null 俺、今回とばっちりしかくらってなくね…？　　　〈了〉 #kai_bsr_fu