アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、陽だまりの樹8話脚本:創意工夫の蓄積
- makimogpfb
- 884
- 8
- 0
- 0
#高屋敷氏脚本陽だまりの樹8話 まとめ2 原作だと、まず万二郎パートが延々と続き、それが一段落ついたら良庵パートに入るという流れなのだが、それをそのままアニメにすると、良庵パートがずっと後になって、視聴者が良庵パートを忘れてしまう。アニメは、よく二人を立てていると思う。
2022-05-15 14:31:16#高屋敷氏脚本陽だまりの樹8話 まとめ3 何度か書いているが、キャラの掘り下げは高屋敷氏の十八番。今回も、主人公の万二郎・良庵をバランスよく立てつつ、橋本や、お紺のキャラも掘り下げている。また、モブへの愛情も深い。
2022-05-15 14:31:42#高屋敷氏脚本陽だまりの樹8話 まとめ4 以前も書いたが、1980年版鉄腕アトム(高屋敷氏脚本参加)で、現場での手塚治虫氏の姿勢を目の当たりにしたであろう高屋敷氏は、「漫画の神様」の原作を変えることに躊躇がない。これは非常に大事なことと言える。
2022-05-15 14:32:12#高屋敷氏脚本陽だまりの樹8話 まとめ5 勿論、身勝手なアニオリの入れすぎは破綻のもとだが、原作を変えすぎない(アニメ用に調整しない)のも問題がある。どちらにせよ媒体の違いを理解していないと、いい「アニメ作品」にはならない。
2022-05-15 14:32:55#高屋敷氏脚本陽だまりの樹8話 まとめ6 原作が偉大だからといって、それを何も考えずアニメにすれば名作アニメになるほど、この世は簡単ではない。やはりそこは、力のあるスタッフの創意工夫が必要になってくる。本作は、そこに非常に恵まれていると言える。
2022-05-15 14:33:28#高屋敷氏脚本陽だまりの樹8話 まとめ7 高屋敷氏は、原作を大胆に変えることも、原作に沿いながらアニメ独自の味を出すことも可能な、ハイブリッドタイプの作家。これは、同氏の膨大な経験から来るところも大きいのだろう。
2022-05-15 14:34:02#高屋敷氏脚本陽だまりの樹8話 まとめ8 皮肉なことに手塚治虫氏の漫画は、映画要素を取り入れているのに、内容の密度が濃すぎて、そのままアニメにできない傾向がある。手塚治虫氏自身もそれを承知しており、自らの原作をアニメにする際、原作を大幅に変えることを厭わない(自身の手でもそれを行う)。
2022-05-15 14:34:44#高屋敷氏脚本陽だまりの樹8話 まとめ9 そんな「手塚漫画のアニメのしにくさ」の生き証人でもある高屋敷氏が、(手塚治虫氏亡き後の)本作に脚本参加した意義は大きい。手塚治虫氏が生きていたならこうした、というような想像力も持ち合わせているのではないだろうか。
2022-05-15 14:35:13#高屋敷氏脚本陽だまりの樹8話 まとめ10 日本アニメの発展に手塚治虫氏の存在は欠かせなかったわけだが、演出・作画と同じくらい、「日本アニメに沿った脚本」の発展があって今日の日本アニメがある。そしてそれは、高屋敷氏含め多くの作家の尽力の賜物であり、やはりもっと評価されるべきである。
2022-05-15 14:36:20#高屋敷氏脚本陽だまりの樹8話 まとめ11 こちらも紹介: 以前書いた、F-エフ-(高屋敷がシリーズ構成・全話脚本)に関するブログ記事一覧↓ makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego…
2022-05-15 14:38:40続きはこちらです: