【サンシャイン・Ｗ】福間健二 #k2fact330

福間健二 @acasaazul

海と警告。絵が語る。大急ぎで、食べられなかった殻を始末する。クイーンも歩けなければ始末されかねない。昔はみんな手と足で仕事をしたのだ。かわいそうな、泥棒や密猟者の子どもたち。巨大なスプーンの、すくい部に乗せられて、乾期を待つ。もう泣けないってこと。（サンシャイン・Ｗ１）#k2fact330

福間健二 @acasaazul

朝の、持物なにか足りない五人。不安な母の手によって、色褪せる断片。隠されていた滝に入って落ち、考えてみると軸を忘れている。ズラリ、呼吸が乱れて役立たない道具類。生きていなければこうならないという翻訳は不正確だが、水の中から出てくるものも赤い目だ。（サンシャイン・Ｗ２）#k2fact330

福間健二 @acasaazul

いつかの失敗のことをいつまでも言われる。思い出せ、Ｏ・ヘンリーの短篇に学んだこと。救急車がよく通る。申し合わせたように頭上には飛行機。似たような悪人でも、慌て方はちがう。三叉路に、とっておきのものまで。生物体である以外の生きる方法。あるはずないぞ。（サンシャイン・Ｗ３）#k2fact330

福間健二 @acasaazul

訊かれると何なのかわからなくなる。訊かれなければ知っている。詩についてボルヘスはそう言った。図書館の棚のあいだに倒れる男に手を差しだした茶色い皮膚の娘といくつかの地名の結びつき。消えないそのセーターの明るい紫が鍵。去っていったはずの怪物がまだいる。（サンシャイン・Ｗ４）#k2fact330

福間健二 @acasaazul

人の心に棲むのに飽きて菜の花畑に。雨風苦にしないけれど、滑り台が怖くて、I Need Your Love Tonight をよく歌っている。だれの変装なのか。知らないふりする街の一角、ぼくは生きかえった。明るくなったが、添田馨さんの「プーチンを終わらせる」が見つからない。（サンシャイン・Ｗ５）#k2fact330

福間健二 @acasaazul

一度戻ればいいところを二度戻ってしまう。音楽だけでなく、生きることでも。包囲網を無視してまた曇り空。望遠レンズでとらえる美しい感情は、咲いた瞬間から次々に老いていく。人を許す小さな虫をぼくは見つけた。空を飛ぶが、大物じゃない。許せないやつはいる。（サンシャイン・Ｗ６）#k2fact330

福間健二 @acasaazul

感じていた電流が消え、雨があがるのを待つ制度から何メートルか先、倒れないというだけの木々が見える。まだ晴れそうにないが、サンシャイン・Ｗ、なんだったろう。カラスが鳴く。神様も悪魔もいないワールド。作者のわからない作品がなにかして苦しむ人々がいる。（サンシャイン・Ｗ７）#k2fact330

福間健二 @acasaazul

通過するたびに視線を逃れる位置が変わる。使命、そんなもの最初からないという負け方。たとえば、四〇〇キロを歩いた十一人の女性の、それぞれに個性ある大きな顔に。反応がかわいいとか言わせない。でも、かわいい。事故の、解釈を助ける部品になることを拒む。（サンシャイン・Ｗ８）#k2fact330

福間健二 @acasaazul

片付かない仕事がいくつもあるのに次の仕事のことを考える。そのせいだけでもないが、修理しそこなってきた「人間とは何か」の計算に薄暗い虚数がつけいる、からっぽの手。握手も抱擁もずっとなしだ。カーテンあけたらあってほしい。必死の、サンシャイン・ワールド。（サンシャイン・Ｗ９）#k2fact330

福間健二 @acasaazul

濃い赤、どうしてだろう。虫を呼ぶためだけじゃない気がする。光と風が通る夢の構成、交感、更新、もっと動かしたいものがあるからだ。いまは青葉もすごい。よし、お昼だ。焼きそばとなにかデザート、がんばって作るから来て踊ってほしいよ。サンシャイン・ウーマン！（サンシャイン・Ｗ10）#k2fact330