新エネルギーは取って代わることが出来るか?キュゥべぇ(@QB0)が語る
ここでもう一ついえば、再生可能エネルギーの多くは火力の代替になる可能性を期待されていたんだ。風力や太陽光は「昼間のピーク電力を補う」という目的では効果的だけれど、原発の代替にはとてもならない。その部分でいえば燃料電池の方が可能性はあるけれど、それでも高いのが大きな問題だよ。
2011-09-18 01:23:12さて、こういう話をしているときに、ボクはある先生からこういわれた。これが実は一番キミたちに考えて欲しいことなんだけれど、それはね。「キミたちは科学をあまりにも過信してないかい?」というものなんだ。科学者が、そういう言葉を使うのは、かなり意外だったけれどね。
2011-09-18 01:25:35ボクを含めて、代替、脱原発の議論の多くでみんなが実はそうだった部分は少なからずあると思うよ。「いずれもっと技術が発達すれば解決するかも知れない」、「将来的にはどうにかなる」、「こういう見通しだ」。実は、そういう言葉の中でしか議論が進められていないのが問題だったんじゃないかな。
2011-09-18 01:27:46その後でまたはっきりいわれたよ。エネルギーの研究に関していえば、今はもうかなり頭打ちに近いレベルにまで来ている。それにも関わらず、いまだに若い人たちを見ていると将来の技術の発達に期待している。「いずれどうにかなる」という根拠のない楽観だけで考えているんじゃないか、ってね。
2011-09-18 01:30:16@QB0 親友が以前、麻からエネルギーを取れるんだよ、と話していたのを思い出しました。方法は忘れちゃったけど、衝撃的でした。
2011-09-18 01:32:19例えば、今から十五年も前には携帯電話なんてものもあり得なかった。テレビだって、こんなに薄くなるなんて誰にも思わなかったさ。ところが、その技術が目まぐるしく進んだことによって、いずれ技術はもっとどんどん発達するというある種の錯覚を大勢の人に与えてしまったということなんだ。
2011-09-18 01:32:29再生可能エネルギーが目的にしているのはエネルギーの効率化やコストを下げることよりも、今も人類が頼り続けている化石燃料を維持し、そして将来的にそれを補うための技術を開発するためのものみたいだからね。将来は今よりももっとよくなる、という楽観的なものとはあまり相容れないといってもいい。
2011-09-18 01:35:20それから、原発や火力を捨てられない理由のもう一つの原因も、その先生は指摘してくれたよ。それは、現に今もキミたちが「よりエネルギーを消費する社会」を念頭においていることだよ。例えば、ロボットがそうだけれど、そのロボットを動かすのにどれだけのエネルギーが必要かということさ。
2011-09-18 01:38:45まどかの本編にもあったけれど、薪を燃やすエネルギーと、その木が生長するのに必要なエネルギーは釣り合わないってことさ。ところが、利便性を追求していくと、どうしてもエネルギーが必要になってしまう。経済でも同じことさ。機械の導入を増やせば、その分エネルギーが必要になるのは当たり前だよね
2011-09-18 01:40:48その結果、作られたものができるだけ安くエネルギー、電力を供給するための社会、という構図ともいえる。ガソリンスタンドで売られているガソリン1ℓがペットボトルの飲み物よりも安いことを、みんな不思議とは思っていない。それが一番の課題なんだと思うよ。
2011-09-18 01:44:03革新できる分野とそうでない分野の混同があるのかもね RT @QB0: 例えば、今から十五年も前には携帯電話なんてものもあり得なかった。ところがその技術が目まぐるしく進んだことによって、いずれ技術はもっとどんどん発達するというある種の錯覚を大勢の人に与えてしまったということなんだ
2011-09-18 01:44:12根拠のない楽観、ぐさりとくる言葉だな RT @QB0: ・・・「いずれどうにかなる」という根拠のない楽観だけで考えているんじゃないか、ってね。
2011-09-18 01:45:08ここまでがボクの聞いた「ネガティブ」な部分だね。ずいぶん長くなってしまったけれど、すまなかったね。次にポジティブな話も少ししたいんだけれど、いいかい?
2011-09-18 01:45:24太陽光はピーク、風力は火力焚き減らしだな。燃料電池も所詮は化石燃料(天然ガス)の問題もあるね RT @QB0: ・・・原発の代替にはとてもならない。その部分でいえば燃料電池の方が可能性はあるけれど、それでも高いのが大きな問題だよ。
2011-09-18 01:46:19地熱発電も国立公園の問題だけじゃないよね RT @QB0: 実は地熱発電は1970年代から大きな可能性が考えられてはいたんだよ・・・地熱はその部分で面倒な部分がまだ大き過ぎて進まないということなんだ。
2011-09-18 01:47:11それは、自然エネルギーは「火力、原子力」には勝てないけれど、実は震災時や緊急時には役立つ可能性がかなり高いということなんだ。これは今、その方向で実際研究が進められているみたいだよ。
2011-09-18 01:47:33もしその時に隣の電力会社とかともっと仲良くしていれば今回の大騒動は多少は緩和できたかもね RT @QB0: 日本の電力システムは、地方の電力会社が担当区域をほとんど独占している状態だからね。そして、その対価に国は電力会社に「管轄地域のすべてに電力を行き渡らせるように」
2011-09-18 01:48:37太陽光や、風力は例え災害が起きても、風や太陽という自然エネルギーがある限りある程度の量の発電を見込むことはできる。それに燃料電池や蓄電装置を組み合わせることによって、電力の供給が停止した場合でも避難所などではある程度の電力設備の使用や、お風呂に入ることも可能になるらしいんだ。
2011-09-18 01:50:05もちろん、そこで平時に作られる電力は当然今よりも圧倒的に高い。けれど、そういったシステムを自治体が避難所によって導入することによって、災害時の被災者の利便性が少しでも向上すれば、それは災害の多い日本ではかなり有益なんじゃないかな。
2011-09-18 01:52:19そのシステムを教えてくれた先生がいうには、再生可能エネルギーで火力や原子力に対抗するのはほぼ不可能なら、それなら今の再生可能エネルギーの活用にどういう活路に見出せるか、という部分からはじめたらしいんだ。そこに今回の話のポイントがある。
2011-09-18 01:53:58それは将来できるかも知れないという可能性を信じることは大切ではあるけれど、今あるもので何ができるか、どうすれば社会の中で活用できるか、ということを考える方がより重要だということだね。これが、ボクが一番色々な人たちの話を聞いて大切だと思ったことなんだ。
2011-09-18 01:56:05「これからどんな社会を作るか」というまとまった議論ができない限り、さっき少し話たような電力会社や、国の姿勢を変えることもできないからね。どんな社会にしていきたいか、それが結局大事なところなんだけれど、一つ今ボクに提案があるとしたら、それはもっと他人を巻き込むべきだと思うよ。
2011-09-18 02:01:17ボクは今回、そういう話を聞けて、おかげで勉強になったんだけれど、何もボクの中の人が別に特別だったわけでもないし、きちんと相手に連絡してお願いしただけだからね。その気になればもちろんキミたちにもできる。そういう人との繋がりを作って、話を聞くだけでもだいぶ変わるんじゃないかな。
2011-09-18 02:03:24