茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第2817回「一部分を見ると全体の様子がわかる」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート２８１７回をお送りします。文章はその場で即興で書いています。本日は感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

昨日の東大の授業で、マルコルムグラッドウェルが『ブリンク』で言っている、「２秒で大学の教授の授業の良し悪しがわかる」問題もとりあげたんだけど、たしかに、印象というのはあっという間に形成されてしまうところがあるように思う。

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先日、札幌で行われた東洋医学会総会のときにごいっしょした佐治晴夫さんが、以前にあすかの岡本寺でごいっしょのセッションをしたときに、宇宙の一部をみると全体のことがわかるというフラクタルの話をされていたんだけど、人間も似たようなところがある。

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この、「一部分を見ると全体の様子がわかる」という原理はいろいろなところで使われていて、たとえばある都市を訪れたとき、実際に経験しているのはごく一部分なのにもかかわらず、ローマにしろロンドンにしろ、その場所のことが伝わってくるのは同じことである。

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また、人物についても、２４時間いるわけではないから、どんなに親しい人でも、実際にはその人のごく一部分しか見ていないわけで、その意味ではフラクタル原理という意味ではかわらない。

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だから、グラッドウェルの言う「２秒でその教授の授業のよしあしがわかる」というブリンクの記述は驚くべきことのようだけど、実は私たちの日常で常に起こっていることなんだと思う。

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以上、以上、連続ツイート２８１７回、「一部分を見ると全体の様子がわかる」をテーマに５つのツイートをお届けしました。