何がきっかけでラノベで「不思議要素のない恋愛もの」が人気になったのだろうか?

71
大吉堂(10代の心を刺激する古本屋) @toyritz

SF・ファンタジー的な不思議要素のない恋愛学園ものって、今やラノベの主流ですが、昔は少女小説にしかなかった印象なのです。何がきっかけでラノベでこのジャンルが人気になったのだろうか?という話題でお客さんと盛り上がる。 マリみてなどからの流入?恋愛ゲームのノベライズから?教えて!

2022-06-07 15:28:54
no/w/here @endknight

@toyritz 富士見を主に読んでましたが、冒険主体恋愛おまけだったものが、まぶらほ辺りから恋愛に比重が重くなり始めて、生徒会の一存くらいで学園物の恋愛オンリーが出てきた印象です。 他のレーベルだと、電撃G’s文庫が電撃文庫に移行してきた辺りで乃木坂春香の秘密やとらドラが流行った印象です。

2022-06-07 15:45:05
大吉堂(10代の心を刺激する古本屋) @toyritz

@endknight ゼロ年代後半くらいからの盛り上がりですかねえ。

2022-06-07 16:10:06
N青木 @enuao7

@toyritz 「俺妹」あたりが始まりですかねえ?

2022-06-07 16:21:20
@shrimp0843

@toyritz 不思議要素のない恋愛ラノベの初期として思いついたのが、橋本紡さんの「半分の月がのぼる空」でした。 当時は不思議要素もバトルもない小説は珍しかった~みたいな書評があったと記憶してます。

2022-06-07 19:26:57
けたじぃ@しいたけ堂 @shiitake_do

@toyritz 言い出しっぺが、調べてみました。一応古くは1989年に『コミケ中止命令!』という、コミケ版ローマの休日的なものはあるようです。 恋愛ゲームの影響としては、93年『卒業』、97年『ときメモ』、99年『小説 北へ。』あたり。ゲームノベライズどまりで、その他のラノベへの影響は少なそうです。続く

2022-06-07 18:09:15
けたじぃ@しいたけ堂 @shiitake_do

@toyritz 1998年に『マリみて』。いつ頃から男性読者が読み始めたのかは不明。 2003年にラブストーリーの『半分の月がのぼる空』。 ファンタジー要素が少しあるものの、愛と性を描く『ROOM NO.1301』もこの頃です。 で、2003年12月に富士見ミステリー文庫がLOVE寄せ。恋愛要素を強く出し始めたようです。 続く

2022-06-07 18:15:48
けたじぃ@しいたけ堂 @shiitake_do

@toyritz 2004年頃、ラブコメじゃないけど、桜庭一樹『推定少女』『砂糖菓子』など。『乃木坂春香の秘密』もこの年スタート。 2005年『わたしたちの田村くん』 2006年『とらドラ』 2008年『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』 2009年『僕は友達が少ない』 と、こんな感じで続いていきます。 続く

2022-06-07 18:21:53
けたじぃ@しいたけ堂 @shiitake_do

@toyritz 『マリみて』の影響は大きかったのかもしれないですが、男子向けラノベで恋愛学園モノが増えてきたのは、桜庭一樹さんや竹宮ゆゆこさん、『卓球場シリーズ』の野村美月さんなど、女性作家の参入が大きかったのでは? と推測します。 続く

2022-06-07 18:27:22
けたじぃ@しいたけ堂 @shiitake_do

@toyritz で、その下地があって、花開いたのが『とらドラ』『俺妹』『はがない』あたりかと。 これには『生徒会の一存』や『ラノベ部』あたりの日常モノの影響も否定できません。派手な魔法や冒険・バトルものでなくても、受け入れられるようになったということではないかと。 終わり

2022-06-07 18:32:02
けたじぃ@しいたけ堂 @shiitake_do

@toyritz 終わりと書いたのだけど、もう少し。 97年の角川学園小説大賞・大賞受賞作に相河万里『銀河鉄道☆スペースジャック』という、演劇部もので、少女漫画みたいな内容の作品があります。 この頃のスニーカー文庫、こういう学園モノが模索されていたのでしょうか? 90年代ラノベに詳しい人教えて!

2022-06-07 19:16:07
赤木真紅朗 @shin_akagi

「まぶらほみたいな学園ファンタジーラブコメが発明されてファンタジーが抜けた」のファンタジア中心史観と、「マリみての影響を受けてとらドラなどに変遷しながら取り込まれていった」の電撃中心史観がある

2022-06-08 22:15:57
赤木真紅朗 @shin_akagi

あ、もちろん『涼宮ハルヒ』があって、青春部活もののラブコメ性が増していったというスニーカー中心史観もある

2022-06-08 22:19:02
赤木真紅朗 @shin_akagi

でも2000年前後に爆発したラブコメブームのディープインパクトはときメモと考えていいと思う

2022-06-08 22:20:29
赤木真紅朗 @shin_akagi

ラノベへの影響は「ときメモ」と「To Heart」でライトノベルを嗜むような若い読者に恋愛アドベンチャーが周知されて、「女性キャラクターとの会話で進んでいくストーリー形式」がものすごく一般化した結果、それが一番読みやすい「型」になってたみたいな理解でいいと思います

2022-06-08 22:28:52
mizunotori @mizunotori

このあたりの話がカスっているか。 togetter.com/li/1724963

2022-06-08 22:17:03
mizunotori @mizunotori

先程のまとめでも言ってたけど、リアルタイムで「超常設定のないラブコメラノベ」を新しいと思ってたかというと別にぜんぜんそんなことは無かったんですよ。たぶん「超常設定のないラブコメラノベは少ない」と意識してもいなかった。

2022-06-08 22:32:30
mizunotori @mizunotori

2000年代のラブコメブームの開始地点をひとつ選べと言われたら、個人的には「2005年MF文庫Jの新人賞から『かのこん』と『上等。』が出てきた」ことを挙げるんですけど、そのときの感覚は「MFJが新しいことを始めた」じゃなくて「MFJも売れ線狙ってんな」だったんですよね。

2022-06-08 22:37:52
mizunotori @mizunotori

もちろん「かのこん」「上等。」は超常設定があるほうのラブコメなんですけど、それ以前に「超常設定のあり/なし」が未分化だったというか…。

2022-06-08 22:38:54
mizunotori @mizunotori

リアルタイムで「新しい」と感じたのは『わたしたちの田村くん』だったんですよね。設定だけでなく竹宮ゆゆこの独特なセンスが大いに影響したとは思うんですが。あれは「よくある青春小説」でも「よくある萌えラブコメ」でもなかった。

2022-06-08 22:44:53
平和(ラノベ編集者とか) @kimpeace

これは全く同意ですね。当時ラブコメ自体は珍しくないと自分でサイトに書いているけど、なんか違ったらしい。 kim-peace.hatenablog.jp/entry/20050419… twitter.com/mizunotori/sta…

2022-06-08 22:52:38
平和(ラノベ編集者とか) @kimpeace

「非現実的な要素ゼロ」とも書いてるな…… 時期的には『乃木坂春香』が始まるちょっと前。『護くんに女神の祝福を!』はもう刊行されていたころ。

2022-06-08 22:54:03
平和(ラノベ編集者とか) @kimpeace

こないだコメディラノベの作品を見ていった時も、前にラブコメラノベの歴史を遡った時も思いましたけど、だいたい近接ジャンル(アニメ・マンガ・ラブコメ系なら美少女ゲーム)の影響が大なので、ラノベにおける始祖を探してもさらにその先があるというパターンが多そうでした。

2022-06-08 22:57:54