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シン・ウルトラマン 感想

私的メモ
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庵野秀明氏が脚本ということで、躁うつ病的なモチーフ(十字架や反復)の物語になる、と思ってました。

河樹 彬 @e_rewhon

《人生は後ろ向きにしか理解できないが、前を向いてしか生きられない》とキルケゴールはいう。キルケゴールの哲学は「躁鬱病」の哲学だと江口聡はいう。そこには躁鬱病特有の「ぐるぐる思考」(野村総一郎)、「ポスト・フェストゥム(あとの祭り)」(木村敏)感が充溢している。

2022-05-29 10:34:12
河樹 彬 @e_rewhon

数年前『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を観たとき、これはキルケゴール的=躁鬱病的『反復』の主題を映像化したものではないか、と思った。庵野秀明監督の特集を観たあと、その思いを強くした。(で、感想をまとめようとしたが、多忙で頓挫した)。>blog.livedoor.jp/e_rewhon/archi…

2022-05-29 10:34:13
河樹 彬 @e_rewhon

「プラトニックな人にとって、目に映る全ては『追憶』となる。私にとって、生は未来の追憶、すわなち『反復』である」(意訳)。このキルケゴールの主題を大衆化すると、先の名言になるのだろう。名言として人口に膾炙しているということは、彼の主題が普遍性をもつことの現れである。

2022-05-29 10:34:13
河樹 彬 @e_rewhon

そして今日『シン・ウルトラマン』を観に行く。キルケゴール的主題(十字架と反復)を多神教的風土の中で描こうとしてきた稀有な作家。主題と対象の距離はこれまで以上に近い。一方で、非庵野監督作品だけに、その躁鬱が周りにどう映っていたか、それを観ることになるのかも知れない。

2022-05-29 10:34:14

(以下ぼちぼち追加する予定です)

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