molbio08先生、シェディングについて詳しい説明をされる。

2回に渡ってシェディングについて詳しい説明をされています。あくまで仮説ですが面白い。
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molbio08 @molbio08

この図から4ヶ月という持続期間が出てきます。なおこの図は自粛先生のツイートからお借りしたものです。日本語の説明がていねいに追加されています。この論文のデータから、最低限4ヶ月はスパイクタンパク質が細胞内で生産されていると考えても良いでしょう。それ以降はどうかについて論文を探しました pic.twitter.com/ePrDeMwzyT

2022-07-03 05:48:40
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molbio08 @molbio08

ここで思い出したのは宮坂先生の東洋経済オンラインの記事です。題名だけあげておきます。「4回目ワクチン不要論を鵜呑みにしていいのか」というものです。宮坂先生は4回目のワクチン接種をはじめ追加接種を推奨している点で私とは全く逆の立場の方です。この方が紹介しているデータを眺めていると、、

2022-07-03 05:50:13
molbio08 @molbio08

記事中の模式図に目がとまりました。ちなみに宮坂先生が紹介されているCellの論文では三回目接種までの解析を行っており決して4回目の接種を進める内容ではありません。念のために書いておきます。この記事のようなものは通常over-discussionと呼ばれます。根拠薄弱な推論という意味です。

2022-07-03 05:53:26
molbio08 @molbio08

抗体には親和性成熟という現象があることが知られています。抗原を追加接種していくと抗原への結合力が強くなっていくという現象です。この現象がおきるためには持続的な抗原の供給が必要です。この論文では、9ヶ月まで親和性成熟がおきていることのエビデンスを示しています。ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/P…

2022-07-03 05:58:34
molbio08 @molbio08

これが結論を示す模式図です。この図の左下をご覧ください。左の一番下に横軸が時間で縦軸がmemoryBというグラフがありますが、二回接種後において9ヶ月目まで抗体の親和性成熟がすすでいると言うことが書かれています。このグラフでは6ヶ月目で寝ていますが本文のグラフでは9ヶ月目まで伸びています。 pic.twitter.com/zBAjZS52PB

2022-07-03 06:03:38
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molbio08 @molbio08

これが実際のデータです。Antibody Potencyというのは抗体の力価です。9ヶ月目まで改善されていくことがわかります。それ以降は三回目接種が行われてしまっていますのでよくわかりません。9ヶ月目まで親和性成熟がおきていることはこれで明らかになりました。 pic.twitter.com/ococ2OHxo0

2022-07-03 06:09:41
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molbio08 @molbio08

この論文では9ヶ月目に三回目の接種が行われたために、それ以降のデータはありませんが、スパイクタンパク質が接種後9ヶ月まで存在していると言うエビデンスが得られたことは重要です。。親和性成熟がおきるためには初回接種の数分の一の抗原量が必要ですので、かなりの量が残存しているのでしょう。

2022-07-03 06:12:19
molbio08 @molbio08

参考までに東京理科大学の北村先生のプレスリリースで見つけた抗体の親和性成熟のイラスト貼り付けておきます。国内の免疫学研究の拠点としては大阪大学の免疫フロンティア研、順天堂大学の奥村先生のグループ、多田富雄先生の流れをくむ東大医学部、理科大生命研などのグループが有名です。 pic.twitter.com/g1V3NSfq3k

2022-07-03 06:18:54
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molbio08 @molbio08

これで今回の結論に到達しました。mRNA型生物製剤で細胞内に導入されるmRNAは完全に1メチル-シュードウリジン化されているため、かなり長い細胞内寿命をもつものと思われる。実際、接種後9ヶ月にわたる親和性成熟のデータから、接種後9ヶ月まではスパイクタンパク質が供給されて言えるでしょう。

2022-07-03 06:22:05
molbio08 @molbio08

かなり長いスレッドになってしまいました。とはいえ結論は単純です。接種されたmRNAは予想を超えて長持ちし長期間スパイクタンパク質が体内に存在していてそれは9ヶ月に及ぶと言うことです。次回は産生されるスパイクの量について考えます。次回は短くするよう努力してみたいと思います。

2022-07-03 06:25:19
molbio08 @molbio08

免疫記憶が成立していて抗体の親和性成熟も長期間進むのだから追加接種は必要ないはずと考えるのが常識的な判断です。mRNA型生物製剤は基本的にはウイルス毒素遺伝子の接種です。接種しないこと、そして接種された方は不必要な追加接種をしないことが重要です。いつもと同じ結論です。

2022-07-03 06:29:39