- nagi_asanami
- 11871
- 11
- 0
- 5
#犬王 ロック史に明るくないのでわからないんだけど、もしかして、作中で犬王が披露する曲のオマージュ元、作中の登場順がロック史上での登場順とイコールだったりする…?
2022-07-12 21:47:00『名』と『編纂』について
名前を与える、ということ。
与えられた名前を名乗る、ということ。
二つの名のどちらを選ぶか、ということ。友魚、友一。
自ら名をつけ名告(の)る、ということ。犬王、友有。
…等から、名前と平家の編纂について想像したことをつらつら。
#犬王 友魚父が言う「名を変えたら見つけられなくなる」は、足利義満が言う「政府公認の“整えられた”二次情報の平家だけでいい。新たな平家(整えられる前の本人の霊または末裔から直接聞いた一次情報)は排除する」とゆるく繫がってる。かも? 父母がつけた名は一次情報なので父母の怨念と繋がっている
2022-07-12 18:06:40父母は友魚という名=一次情報を通して怨念を残している ↓ 友魚が父母の意思によらず別の都合で名を変える=二次情報になり父母の怨念との繋がりが弱まる ↓ 父そろそろ成仏する(怨念消える) 平家怨霊と落人が直接伝えた物語=一次情報を通して怨念が残り続ける ↓ 新たな平家禁止 ↓ 足利体勢の強化
2022-07-12 18:06:40正史というものがそうであるように、物語を編纂して整えるということは、編纂させた側の都合の良い型に嵌めてしまうということでもある。 記録が残る重要さと恣意的な編集という両面がある。
2022-07-12 18:10:49そういう権力の暴力的な面と、あれほど民衆を熱狂させた友有座も犬王も記録には残らなかった…という、記録というもののもつ力、残さなかった人心の長い目で見たときの不確かさ…とかを色々と考えてる。
2022-07-12 18:15:54一次情報を編纂させて“整える” 義満が定一に平家物語は覚一本のみに統一するって告げるシーンと導入と話の途中で、梅の枝を剪定する描写が入る。 梅の枝は毎年きちんと剪定して整えてやらないと小枝が放埒に伸びて庭木として駄目になってしまう。 ありのままではなく刈って整えねばならないものの象徴
2022-07-12 20:27:21庭木としての梅の枝ぶりの調整=幕府によって国を乱れなく治めること でも室町幕府も国も義満の孫の代には応仁の乱で滅茶苦茶に乱れてしまう
2022-07-12 20:29:56将軍お目見え前の犬王の巻で“栄華極まる”とか“頂点”とか、盛者必衰の平家物語的NGワードをじゃんじゃん出してきててヒェーッてなった…
2022-07-12 20:37:32『鯨』の中で犬王=宗盛のことばとして、死してなお名が残り物語が語り継がれる限り平家の勝利(=鯨)がやってくることを待ち続けるって歌っていて、ああこれは源氏の棟梁として将軍家として世を治めたい義満からは弾圧されるわ…て納得してしまった。
2022-07-12 20:41:26あと友有と犬王の楽曲が現代から見ると数十年古く、かつ、当時の反骨精神のあらわれであり一世を風靡したものとして現代まで知られたものなの、平家物語に語られる物語も“過去に栄華を極めたもの”であって、現代のいまの今まさに最先端をいくものではないからかなって。
2022-07-12 20:44:45過去に“新しいもの”として頂点までのぼり、歴史に名を残し数十年後まで知られているものとして意図してオールディーズロックの超有名な名曲をオマージュしている…
2022-07-12 20:46:27#犬王 定一様も比叡座の人や兄たちも観世座の面々も、芸を解する者として友有と犬王の新しい芸術を好意的かつ先々を楽しみにする目で見ていて、唯一志向の美を追求するために己を高めるのではなく他を蹴落としてきた犬王父だけがその価値を認めない。 義満は価値を認めながらも政治を優先させる。
2022-07-12 21:14:25梅の枝ジョッキンのとこで友有の新しい挑戦が芸術としてどこまで高みに到れるか楽しみなのですって義満に語ろうとして途中で「ああいうの困るんだよなぁ…(圧)」て言われる定一さまめちゃくちゃ可哀想…
2022-07-12 21:16:02名を変えるよう友有を説得するところとかもさ…定一さまは組織の実質的な長だから個人の感情だけじゃ動けないんだよね…谷一が一個人として身を挺して庇ったけど、定一さまはそこまではできない…
2022-07-12 21:17:45