海ごみサミット2011愛媛会議【メモ】

2011/09/22-23、愛媛大学で開催された海ごみサミット2011愛媛会議の実況メモです。
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プロジェクト保津川 @projecthozugawa

中国でも「海域管理制度」、海域の有償使用制度。海水浴場に入場料を設定し、その収入を持って定期的な清掃・回収を使用者に義務付け。少なくとも「制度」の面では、日本よりも中国や韓国のほうが進んでいる部分もあり、知見の共有が大事。

2011-09-22 13:11:48
プロジェクト保津川 @projecthozugawa

海ごみサミット愛媛会議、さて、午後からのセッションです。まずは海岸漂着物処理推進法制定に尽力いただいた自民党の加藤紘一議員より、海ごみサミット開催にあたっての応援メッセージが読み上げられました。

2011-09-22 14:19:59
プロジェクト保津川 @projecthozugawa

午後のセッションでは「市民参画型対策の意義と今後のあり方」と題して鹿児島大学水産学部の藤枝繁教授から講演。いつもながら、科学的なお話しをとっても面白く。

2011-09-22 14:22:02
プロジェクト保津川 @projecthozugawa

海ごみ問題に日本政府が本格的に取り組み始めたのは、H15の発泡スチロール漁業資材リサイクル事業。本格的に事業がスタートしたのはH18。

2011-09-22 14:24:30
プロジェクト保津川 @projecthozugawa

しかし、「地域に何を残せたのか?」「モデル地域だけではなく、同じような問題を抱える他の地域に広げられたか?」「“協働の推進”は進んだか?」「日本として取り組むべき重点的対策が絞り込めたか」という課題が依然として残っている。

2011-09-22 14:26:08
プロジェクト保津川 @projecthozugawa

研究者の調査と、行政機関の調査が有機的につながっておらず、無駄な重複があった。そこをどう解決していくのか。ボランティアで回収できている海のゴミは、全体の2割に過ぎない。現在の7倍の努力をしないと、海岸のゴミは半分に減らない。回収を諦めたらゴミの量は途端に1.5倍に。

2011-09-22 14:30:48
プロジェクト保津川 @projecthozugawa

瀬戸内海に入ってくるゴミは3000t、とはいえ0.3g/人/日。回収と発生抑制を分けて考えるのではなく、「低密度の維持」の方法を「地域」で考えるか、が重要。

2011-09-22 14:32:47
プロジェクト保津川 @projecthozugawa

今後は、これまでの取り組みに加えて、重点的な回収と、流入の抑制(海に出る前に回収)を行い、かつそれを継続していかないといけない。いかに多くの人に「自発的に」それをさせるか?難しいよね。

2011-09-22 14:35:42
プロジェクト保津川 @projecthozugawa

失敗の原因は、短期間に見返りを与えない、成果を見せない、成果を約束しない。行動する準備が出来ている市場を適格に捉えないといけない。無関心のにいきなり取り組ませるのは無理。

2011-09-22 14:37:54
プロジェクト保津川 @projecthozugawa

瀬戸内海のゴミは2割の海岸に8割のゴミが集中している。普段の活動をそういうところにまで意識づけできるか?山形のように「綺麗な海岸は綺麗なままに」ということを定量的な評価によって実現することも重要。

2011-09-22 14:42:46
プロジェクト保津川 @projecthozugawa

地域での活動に、国際的な視点をもってもらうことも大事。そのためには共通の物差しを。日本人の一般廃棄物量は約1kg/日。発生抑制だけではなく、流出抑制へ。

2011-09-22 14:46:10
プロジェクト保津川 @projecthozugawa

続いて環境省水・大気環境局水環境課海洋環境室の宮元さん。これまでの国(環境省)の取り組みを概観して解説。効果的な対策を進める、国際連携も重要と。

2011-09-22 15:00:24
プロジェクト保津川 @projecthozugawa

続いて国交省河川環境課の金井さん。川のゴミが海ゴミの多くを占めることから、「河川ゴミ」の対策を強化して、海ごみの発生抑制に。プロジェクト保津川のオンラインゴミマップも紹介して頂きました♪

2011-09-22 15:02:16
プロジェクト保津川 @projecthozugawa

国交省としては、全国統一の指標をもとにオンラインゴミマップを使って河川ゴミ情報の公開・分析へ。河川利用者への啓蒙、NPOや行政に情報提供に活用。「地域間での比較、分析」をもとに河川ごみの効果的な削減につなげることをめざす。

2011-09-22 15:05:36
プロジェクト保津川 @projecthozugawa

水産庁の方は台風の影響で欠席。漂流・漂着ごみ対策の一環として、使用済み漁具の適正処理処分に向けた取り組みを続けているとのことです。

2011-09-22 15:10:07
プロジェクト保津川 @projecthozugawa

続いて韓国のOSEANの洪善旭代表。「ネットワークを活用した韓国の海洋ゴミ生物被害に関する研究」。ペットボトルに頭が挟まってしまったタヌキが山の中をさまよっていて保護されたとか!世界では年間10万頭以上の海洋ほ乳類、100万頭以上の海鳥の被害が推計。衝撃写真が一杯だ~

2011-09-22 15:13:41
プロジェクト保津川 @projecthozugawa

海洋ごみの生物被害の実態把握を、市民参加型の調査で。そうすることで、単なる実態把握だけではなく、市民の認識を高めることにも。また広範囲、長期的な調査も可能に。

2011-09-22 15:17:40
プロジェクト保津川 @projecthozugawa

韓国の海洋ごみ被害事例の収集の基本原則。問題解決に寄与する。著作権の保護及び相互尊重。構成で透明な資料と基金の管理。信頼を基盤とした自発的な協力関係の構築。

2011-09-22 15:19:22
プロジェクト保津川 @projecthozugawa

生物被害のデータベース掲示板はこちら。いろいろな写真が見られます。http://t.co/jIS9cZp7

2011-09-22 15:24:06
プロジェクト保津川 @projecthozugawa

生物被害で多いのは釣り針と釣り糸。BB弾の誤飲も少なくない。こうした調査に、少額の多数の寄付を受け付ける事業をリンク。生物被害を報告してくれた人にはプレゼントも。

2011-09-22 15:27:22
プロジェクト保津川 @projecthozugawa

芸術家の協力を得て、芸術作品を通じてゴミの生物被害を市民に知ってもらう取り組みも。生物被害の報告は、携帯電話の写メールを用いて。プロジェクト保津川のゴミマップと同じ着想。

2011-09-22 15:31:29
プロジェクト保津川 @projecthozugawa

広範なネットワークの校正と、体系的なDB管理。それに加えて、芸術作品などを通じた市民キャンペーン。漁業者への教育や、政策整備のための行政関係者への積極的な情報提供も

2011-09-22 15:36:10
プロジェクト保津川 @projecthozugawa

水産庁の報告は、大妻女子大の兼廣先生が代わって解説。H17頃から使用済み漁具の適正処理に向けた取り組みを開始。特に深刻なのは漁網。個数としてはペットボトルが多いけれども、体積や重量、処理の困難さは漁網は比べ物にならない。発泡スチロールフロートは破片化して回収が大変。

2011-09-22 15:41:33
プロジェクト保津川 @projecthozugawa

使用済みをリサイクルする技術の開発を続けている。材質によっては有価物であることも。ちゃんと分別すれば、有効利用できるし、お金も入ってくる。汚れたり、塩分がついていても特にリサイクルに支障があるわけではないそうです。

2011-09-22 15:44:55
プロジェクト保津川 @projecthozugawa

最後は全体討議。研究成果の対策立案への活用プロセスの明確化、市民・研究者・政府(コンサル)の協働のしくみ、必要な対策の議論ができる場の確保、といった観点から、たとえば2015年には国内や北東アジア圏ではどんな調査研究の枠組みが確立されていると良いのか?

2011-09-22 15:50:56