7/1-7/31:㊩molbio08さんのログ: 今回のパンデミックにどう取り組んでいかなければならないのか。
- Mako2020105
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このようなことをベースにして話を進めていきますが、問題はmRNAの持続時間およびスパイクタンパク質の持続時間のデータです。最初に出てきたのは4ヶ月という数字です。それはこの論文に出てきます。エクソソームに注目した論文です。jimmunol.org/content/207/10…
2022-07-03 05:34:53この論文ではスパイクタンパク質がエクソソームに含まれる形で血液中に放出され、それは4ヶ月間継続するというものです。エクソソームが何か知りたい方のために東レのサイトを貼り付けておきます。エクソソームは最近注目を集めています。 3d-gene.com/about/article/…
2022-07-03 05:38:20スパイクタンパク質がエクソソームの膜上に存在していることが示されており、さらにそれは接種後4ヶ月にわたって血液で検出できることが書かれています。そのエクソソームでマウスを免疫出来ることも書かれていました。図のBの上の段の右がそのエビデンスです。 pic.twitter.com/0hFlAW9nNs
2022-07-03 05:43:08この図から4ヶ月という持続期間が出てきます。なおこの図は自粛先生のツイートからお借りしたものです。日本語の説明がていねいに追加されています。この論文のデータから、最低限4ヶ月はスパイクタンパク質が細胞内で生産されていると考えても良いでしょう。それ以降はどうかについて論文を探しました pic.twitter.com/ePrDeMwzyT
2022-07-03 05:48:40ここで思い出したのは宮坂先生の東洋経済オンラインの記事です。題名だけあげておきます。「4回目ワクチン不要論を鵜呑みにしていいのか」というものです。宮坂先生は4回目のワクチン接種をはじめ追加接種を推奨している点で私とは全く逆の立場の方です。この方が紹介しているデータを眺めていると、、
2022-07-03 05:50:13記事中の模式図に目がとまりました。ちなみに宮坂先生が紹介されているCellの論文では三回目接種までの解析を行っており決して4回目の接種を進める内容ではありません。念のために書いておきます。この記事のようなものは通常over-discussionと呼ばれます。根拠薄弱な推論という意味です。
2022-07-03 05:53:26抗体には親和性成熟という現象があることが知られています。抗原を追加接種していくと抗原への結合力が強くなっていくという現象です。この現象がおきるためには持続的な抗原の供給が必要です。この論文では、9ヶ月まで親和性成熟がおきていることのエビデンスを示しています。ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/P…
2022-07-03 05:58:34これが結論を示す模式図です。この図の左下をご覧ください。左の一番下に横軸が時間で縦軸がmemoryBというグラフがありますが、二回接種後において9ヶ月目まで抗体の親和性成熟がすすでいると言うことが書かれています。このグラフでは6ヶ月目で寝ていますが本文のグラフでは9ヶ月目まで伸びています。 pic.twitter.com/zBAjZS52PB
2022-07-03 06:03:38これが実際のデータです。Antibody Potencyというのは抗体の力価です。9ヶ月目まで改善されていくことがわかります。それ以降は三回目接種が行われてしまっていますのでよくわかりません。9ヶ月目まで親和性成熟がおきていることはこれで明らかになりました。 pic.twitter.com/ococ2OHxo0
2022-07-03 06:09:41この論文では9ヶ月目に三回目の接種が行われたために、それ以降のデータはありませんが、スパイクタンパク質が接種後9ヶ月まで存在していると言うエビデンスが得られたことは重要です。。親和性成熟がおきるためには初回接種の数分の一の抗原量が必要ですので、かなりの量が残存しているのでしょう。
2022-07-03 06:12:19参考までに東京理科大学の北村先生のプレスリリースで見つけた抗体の親和性成熟のイラスト貼り付けておきます。国内の免疫学研究の拠点としては大阪大学の免疫フロンティア研、順天堂大学の奥村先生のグループ、多田富雄先生の流れをくむ東大医学部、理科大生命研などのグループが有名です。 pic.twitter.com/g1V3NSfq3k
2022-07-03 06:18:54これで今回の結論に到達しました。mRNA型生物製剤で細胞内に導入されるmRNAは完全に1メチル-シュードウリジン化されているため、かなり長い細胞内寿命をもつものと思われる。実際、接種後9ヶ月にわたる親和性成熟のデータから、接種後9ヶ月まではスパイクタンパク質が供給されて言えるでしょう。
2022-07-03 06:22:05かなり長いスレッドになってしまいました。とはいえ結論は単純です。接種されたmRNAは予想を超えて長持ちし長期間スパイクタンパク質が体内に存在していてそれは9ヶ月に及ぶと言うことです。次回は産生されるスパイクの量について考えます。次回は短くするよう努力してみたいと思います。
2022-07-03 06:25:19免疫記憶が成立していて抗体の親和性成熟も長期間進むのだから追加接種は必要ないはずと考えるのが常識的な判断です。mRNA型生物製剤は基本的にはウイルス毒素遺伝子の接種です。接種しないこと、そして接種された方は不必要な追加接種をしないことが重要です。いつもと同じ結論です。
2022-07-03 06:29:39@AichanwithKonan コメントありがとうございます。今回のスレッドでは9ヶ月目までは体内にスパイクタンパク質が存在していることについて説明しました。次回では量的な推定を行いたいと考えています。9ヶ月目までスパイクが体内に存在しているものの、いつまで、どのくらい体外に放出されるかについては次回で。
2022-07-03 07:16:28@AichanwithKonan ポイントはどこで大量にスパイクが産生されるかだと思います。今回は抗体の親和性成熟が進む胚中心には長期間存在することは言えたと思いますが、体外放出についてはmRNAの体内動態と細胞の代謝回転を考える必要があります。この点については次回までに情報を集めてみます。
2022-07-03 07:39:46@yoru_sen コメントありがとうございます。まさしく、いろいろなことが明確になっていないのが重要なポイントで、本来ならばこのような新しいテクノロジーについては徹底的に動物実験を行うのが必須です。それも行わずヒトへの投与という信じがたい状況です。
2022-07-03 07:42:53@astro_boy_2007 @Pangaea_lake 高齢者は接種すると短期的には重症化しなくなりますが、これは免疫抑制効果のためです。追加接種した後で免疫状態が復活するかどうかは不明です。欧米ではワクチン誘導型のAIDSがおきると言われています。短期的になメリットを取るか長期的な大きなデメリットをとるかの選択です。
2022-07-03 14:09:07@astro_boy_2007 @Pangaea_lake 私が同じ立場であれば感染を避けて暮らすようにして追加接種はしないでしょう。10代の人たちや子供は接種を避けるの一択です。感染した時の後遺症で死ぬことや失明すること、心筋症になる確率は極めて低いことがわかっています。接種のリスクの方が大きいと思います。よくご自分で考えて選択しましょう
2022-07-03 14:13:47@odyssey3543 その通りです。以前、紹介した免疫抑制機構はスパイクの細胞内での合成反応が出発点です。そのためスパイクが生産されている間は免疫抑制がおきているはずです。免疫抑制できないと重篤な副作用ということになるでしょう。
2022-07-03 14:16:11@TakkyUC このことはCellの論文にも書かれていました。というのは抗体レベルが下がらないと親和性成熟はおきなかったということで、抗体レベルが低下する方が親和性成熟には都合が良いという主張です。免疫記憶は残っています。このような一見、矛盾したようなことがおきるのは免疫抑制が同時におきているため。
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