心、幸福は進化がデザインしている……遺伝子存続に繋がる行動に幸福を感じるように

エボサイ（EvoPsy） @selfcomestomine

“ ぼくらの脳は、生殖の成功を意識的に追求するようにはできていない。：そうではなく、ご先祖たちが暮らしていた条件下でなら生殖（=reproduction, 遺伝子の再生産）の成功につながることが典型的によくあった刺激や経験や人やモノを追い求めるように脳は進化している。” G.Miller 2010 twitter.com/ueshinzz/statu…

うえしん @ueshinzz

社会や人間を繁殖から分析するという目を、社会学や心理学はもたないから、進化心理学の目は斬新で心奪われるが、やっぱり現代人はそれ抜きで成立している事柄があまりにも多すぎる。こちらからの目をたまにとりいれることは必要と思うが、これで全部説明できるとするのは愚だ。

2019-09-17 19:46:45

エボサイ（EvoPsy） @selfcomestomine

“ ぼくら人間は、自分たちのフィットネス・インディケーター（適応度標示）が果たす生物学的な機能について、たいして意識して理解しているわけではなく、その点でグッピーと大差ない。”

エボサイ（EvoPsy） @selfcomestomine

“ それどころか、見かけ上の適応度（健康・美容・生殖力、知性）を向上させる製品を買って、現実の生物学的な適応度（生殖）を犠牲にしている場合すらある ”

エボサイ（EvoPsy） @selfcomestomine

“ たとえば避妊薬のオーソトリサイクレンはニキビを減らすことで女性の肌をもっと魅力的にするけれど、排卵をなくすことで生殖の成功機会を減らす。” G.Miller 2010

エボサイ（EvoPsy） @selfcomestomine

自然選択の設計アルゴリズムは、“ 遺伝子の生存” という結果を通して作用する。進化は人間の幸福に配慮したりはしない。最終的な “ 遺伝子の生存” に配慮するよう、あたかもメカニズムが組みあげられているのだ。

エボサイ（EvoPsy） @selfcomestomine

心のメカニズムは、進化的に、ある一定の状態を引き起こすように設計されている。そしてその状態（おおまかにいえば快・不快）は、特定の進化上の目標を達成するために機能する。

エボサイ（EvoPsy） @selfcomestomine

感情システムは、「快それ自体」が得られるように進化したわけではない。

エボサイ（EvoPsy） @selfcomestomine

○○ということをすることによって「快という感情が得られる」、というのは、生物の行動の “真の理由” ではない。

エボサイ（EvoPsy） @selfcomestomine

たとえば、Instagramに投稿することによって「いいね」が貰えて嬉しいから、承認欲求を満たせるから、というのは、Instagramに投稿するという行動の本質的な理由ではない。

エボサイ（EvoPsy） @selfcomestomine

なぜ、それで快を感じるように心が設計されているのか？という理由の説明がそこには無い。快や不快といった心的メカニズムは、それ自体が説明されなければならないものだ。

エボサイ（EvoPsy） @selfcomestomine

進化心理学者のR.クルツバンは述べている： “ … 私たちがこの種の〔バカな〕行動の説明を適用するのは、人間に対してだけである。誰かが「母ブタが子ブタを育てるのは、ブタの母親としての価値観を満たすためだ」と言ったなら、あなたはどう思うだろうか？”

エボサイ（EvoPsy） @selfcomestomine

“「母ブタにとってはそう感じられるかもしれない」と答える人もいるかもしれないが、それではブタの行動の科学的な説明にはならない。母ブタが子ブタを育てるのは子ブタに栄養を分け与えるためであり、また母ブタの持つ器官や神経系がそのように行動すべく〔進化により〕形成されているからである。”

エボサイ（EvoPsy） @selfcomestomine

────もちろん、それは進化の結果だ。進化は結果 (=遺伝子の生存の統計）から、原因と目的と理由を同時に生み出す。

エボサイ（EvoPsy） @selfcomestomine

“ 幸福 ” という概念そのものが、進化による心のデザインを反映しており、祖先の環境であればその時その時の適応度合いと関連して上下していたものだろう、と考えるのが進化心理学（EvoPsy）だ。 twitter.com/selfcomestomin…

エボサイ（EvoPsy） @selfcomestomine

あなたの＂幸福＂は進化がデザインしている、という生物学的な話に人間という存在を押し込めようとする進化心理学（EvoPsy）が、人びとに嫌われるのは当たり前だ。何と言ってもその進化自体も実際は我々の幸福など微塵も気にかけていなくて、遺伝子の生存に役立つのなら、不幸の感覚さえ仕込むのだから twitter.com/selfcomestomin…

エボサイ（EvoPsy） @selfcomestomine

「うつ」が幸福な現代社会でますます増加している理由とは？Prince et al.(1994) によると、ヒトの幸せとは進化戦略上、群れの他の個体との相対によって感じられるよう設計されていて、俺たちは日々、幸せな人のメディアイメージを絶えず浴びせられ、仮想的にうちのめされ、敗北感を感じているからだ。 pic.twitter.com/zN709jXReb

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エボサイ（EvoPsy） @selfcomestomine

「うつ」はディフェンシブアクションとして進化した。うつは動機付けを失わせ、食欲減退、異性獲得欲減退、野心の減退を伴う。「ある個体が自分より強い個体に社会的に打ちのめされた場合、その個体が立場をすぐに再び上げようと試みるのは余りに危険」なため、脅威とみなされないよう自らを貶めておく

エボサイ（EvoPsy） @selfcomestomine

進化は進化史（history）に依存します。望まない子をわざと流産するメカニズムをホ乳類やヒトの祖先はつくらなかった。マウスのメスには妊娠中に新しいオスに惹かれると妊娠が途絶するブルース効果というものがありますが。 twitter.com/grateaber/stat…

Augustin💉💉 @grateaber

じゃあ人間の女が、望まない子を流産するように進化しなかったのはレイプする、できるような遺伝子の方が、女性自身の好み（選別）より優れてたってことなのかな？ twitter.com/selfcomestomin…

2019-10-18 21:46:30

エボサイ（EvoPsy） @selfcomestomine

レイプに関しては慎重な議論が続けられています。類人猿ではオランウータンとヒトだけに見られる行動です。しかし女性がレイプを受け容れるように進化した（=女性の遺伝子戦略）というのはあり得ないでしょう。

エボサイ（EvoPsy） @selfcomestomine

なぜなら、生物の感情は適応的に進化戦略に適うものとしてデザインされているので、もしヒトの女性にとって、レイプ男の強制性交を受け入れるのが進化上有利であるというなら、そのような性交に対して感情的な幸福を覚えるよう進化するからです。

エボサイ（EvoPsy） @selfcomestomine

そして、ヒトの女性は、レイプに対して事前にも事後にも徹底的な恐怖と絶望感をおぼえるように進化している。それはレイプによって妊娠することが彼女にとって適応的ではないことを意味しています。

エボサイ（EvoPsy） @selfcomestomine

また、オランウータン社会においてレイプを実行するのは、通常の生殖競争・配偶競争では異性を惹きつけることができなかったいわば「負け組」個体であるということが知られています。ヒト社会で「本当の意味でのレイプ」を実行するというのはどのような個体だろうか

エボサイ（EvoPsy） @selfcomestomine

また、そもそもヒト社会はレイプ犯を捕らえ、不名誉を着せる・処罰 or 追放もしくは処刑するというモラルゲームを部族時代から実行している。群れの中でレイプが適応的な振る舞いになるというのは、ヒト社会に "評判選択" と "逸脱者の処罰と社会統制" という仕組みがある限り難しいでしょう。