@Frozen_Sealion 「ツイフェミを指して『あれはフェミニストではない』と指摘するような学問的フェミニスト」の実在性について論じていたわけですから、法学的バックボーンから表現規制を否定するストロッセンは該当しないと思うんですよね。(続) pic.twitter.com/lMt904uK9K
2022-09-05 20:12:21@Frozen_Sealion 少なくともこの定義に該当するためには「あるべきフェミニズム像」を提示する学術的フェミニストでなければならない。そういったプレイヤーは存在するのか?という点について個人的には考えたいと思ってます。
2022-09-05 20:13:07@akihiro_koyama ストロッセン氏、「あるべきフェミニズム像」について著作でめっちゃめちゃ語ってますし、マッキノンやドゥオーキンをフェミニズムの観点から批判しており、かつ十分に学問的水準を備えた内容なので、その文脈では学問的フェミニストとは言えると思います。
2022-09-05 20:21:18@akihiro_koyama そのうえで、本邦のツイフェミを、ストロッセンがマッキノンやドゥオーキンを批判したようにちゃんと批判するフェミニストがいるかといえば、たいへん疑わしいという小山さんのおおもとの主張には賛成します。
2022-09-05 20:21:52@Frozen_Sealion この話題についてネチネチ語ってしまってほんと恐縮なんですが、自分としてはストロッセンを学問的フェミニズムの系譜に位置付けるのは不可能だと感じるんですよね。ストロッセンの主張は今で言う「慈悲的差別」等の批判ですが、明らかに彼女はジェンダー学ではなく古典的リベラリズムに立脚してる(続
2022-09-05 20:46:08@Frozen_Sealion 社会的構築物としてのジェンダーという第二波の学問的基盤に立脚すればポルノの自由を無制限に認めることは困難ですが、そこに対する逡巡の気配が微塵も見えない。自分としてはストロッセンはリベラリズムの立場からフェミニズムに反論した法学者であって、学問的フェミニストとは分類できないんですよ
2022-09-05 20:47:39@Frozen_Sealion ただまぁこれらはあくまで自分の私的分類の範疇を出ませんし、「ストロッセンをジェンダー学の系譜上に位置付けられるか?」なんて問いをツイッターで喧々諤々やるのも不毛ですから、ここらへんで筆を置きます。付き合わせてしまって恐縮です。
2022-09-05 20:47:59@akihiro_koyama うーん、そこについては私も譲れないものがあって、例えば『婦人解放論』のJSミルがまさに古典的自由主義に基づいて、学問的に体系立ったフェミニズムを打ち立てた最初の人であって、それはアメリカにおけるフェミニズムの一つの潮流をなしていると思うんですよ。
2022-09-05 20:56:09@akihiro_koyama それは第二波以降も同じであって、ベティ・フリーダン、アン・スニトウ、パット・カカリフィア、リサ・ダガン、ナン・ハンター等々、リベラル・フェミニズムはアメリカにおけるフェミニズムの一つの潮流であり続けました。
2022-09-05 20:56:14@akihiro_koyama 例えば、小山さんはジュディス・バトラーをどう評価しますか? 彼女は「ポルノの自由」を認めないフェミニストだと言えるでしょうか?
2022-09-05 20:57:23@akihiro_koyama 「私的分類」でもけっこうですが、小山さんがバトラーをどう評価するかは純粋に気になるんですけど、よろしければ教えてもらえませんか?
2022-09-05 21:00:37@Frozen_Sealion 一応確認しときますが。「ストロッセンを学問的フェミニストの系譜に位置付けことはできない。なぜなら第二派以降のイデオロギーについて彼女は内面化していない」というのが自分の主張で、(続)
2022-09-05 21:12:26@Frozen_Sealion 青識さんの主張は「第二派以降の立場を内面化しないフェミニズム(リベラルフェミニズム)は未だ合衆国の潮流のひとつである」というもので間違いないですか?
2022-09-05 21:12:55@akihiro_koyama というよりも、第二波以降もJSミル的な古典的自由主義に基づくフェミニズムは一つの潮流であり続けた、という立場ですね。
2022-09-05 21:17:06@Frozen_Sealion それは単純に事実誤認でしょう。青識さんが名前を挙げた「リベラル・フェミニスト」たちも、とても古典的自由主義者とは言えない振舞いをしてますよ。フリーダンなんか典型的な「ジェンダー」概念の宣伝者じゃないですか。
2022-09-05 21:32:23@Frozen_Sealion そもそも「リベラルフェミニズム」という呼称自体が、第二派以降に出現したマルクス主義フェミニズムやラディカルフェミニズムとそれまでのフェミニズムを区分する必要から生まれた語彙で、その後リベラルフェミニズムが衰退してほぼ絶滅してるのは歴史的な事実としか言いようがなくないですか?
2022-09-05 21:32:41@Frozen_Sealion 自分が「ストロッセンを学問的フェミニズムの系譜に位置付けることはできない」と言ってるのもそこで、「ポルノグラフィティ防衛論」が書かれた1995年時点で既にリベラルフェミニズムなんてものは消滅してるんですよ。「ジェンダー」概念を否定するフェミニストなんて1960年代以降は皆無でしょう。
2022-09-05 21:35:03@akihiro_koyama ベティ・フリーダンはもちろん、ジェンダー理論の宣伝者であり、第二波フェミニズムの立役者ですが、それと同時にマッキノン=ドゥオーキン的なポルノ規制論に反対した人物でもあるので、名前を列挙しました。
2022-09-06 04:47:56@akihiro_koyama アン・スニトウやナン・D・ハンターらも同様で、第二波以降のフェミニストであり、かつ「性の解放」路線を堅持するリベラルなフェミニストたちです。1970年代以降のマッキノン=ドゥオーキン主義の台頭は確かに無視できませんが、ジェンダー学の内部でもバダンテールなど批判者は多いです。
2022-09-06 04:53:10@akihiro_koyama で、そういうジェンダー学の系譜で、おそらく現在、最高権威とも言える人物がジュディス・バトラーですけど、御存知のとおり、彼女はマッキノンを本質主義者として批判しています。改めて聞きますけど、小山さんはバトラーやバダンテール、そしてスニトウらをどう評価するんですか?
2022-09-06 04:59:36@Frozen_Sealion 「ポルノ規制に反対する」も「『性の解放』路線を支持する」も古典的自由主義とは大きく距離がありますよ。特に後者は明確に新たな性規範を提示してるわけですから、古典的自由主義とは正反対に位置するものです。青識さんは表現の自由だけでリベラリズムを判定しすぎ。
2022-09-06 12:40:40@Frozen_Sealion そもそも古典的自由主義と第二波以降の「ジェンダー」概念が両立不可能だという前提は共有できてますか?後者は性差別を社会構築物と見做すので、だからこそ表現の自由を始めとする諸自由と相性が悪いんですが…。
2022-09-06 12:41:48@Frozen_Sealion 青識さんがバトラーに拘る理由もわかりませんが、彼女も第二波以降のフェミニズムの潮流に位置しているのは明らかでしょう。社会的因襲の上に性が規定されると主張してる人なんですから。
2022-09-06 12:42:33@akihiro_koyama えーっと、とりあえずマッキノン的なポルノ規制論を批判する潮流が学問的フェミニズムとしてまず生き残っているという点についてはご同意いただけますか?
2022-09-06 13:01:50