文系のための問題解決入門

創価学会にだって問題はあるだろうし、竹中研究会にだってそれはある。ただそれは、組織固有の問題というよりも、私たちすべてが抱えている病みだ。それは、他人の意見をさも自分の意見であるかのようにいい、自信を満たすことだ。
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りむ @soltydoggy

自分の考え1 自分の考えを書けという作文指導をする先生がいるけれど、自分の考えを書くことはむずかしい。だいたい人が自分の考えだと思って書くのは、どこかで聞いた他人の意見だ。そういう意味で、たとえばネット右翼みたいな人が創価叩きとか、竹中叩きをすることもあるが五十歩百歩だ。

2011-09-30 18:25:02
りむ @soltydoggy

創価学会にだって問題はあるだろうし、竹中研究会にだってそれはある。ただそれは、組織固有の問題というよりも、私たちすべてが抱えている病みだ。それは、他人の意見をさも自分の意見であるかのようにいい、自信を満たすことだ。

2011-09-30 18:25:56
りむ @soltydoggy

ただ、私はそういったやり方が、人の考える能力みたいなものを低下させると信じているし、それ以上に誇りを傷つけると信じているので、現状をありのままに見つめ、原因を特定し、解決策を打ち出すための方策を生徒には教えている。今日はその話をしたい。

2011-09-30 18:26:47
りむ @soltydoggy

まず、問題を解決するためには、現状を正確に認識することだ。間違った認識からは、間違った解決策しか生まれない。

2011-09-30 18:27:41
りむ @soltydoggy

まず、対立している二つの意見を探そう。こういう二項対立で物事を考えるやり方は、今の哲学の発展からすると、非常に古くさく、問題も多い方法論なのだけれども、とりあえず今回は話をカンタンにするために、この方法論を採用する。

2011-09-30 18:28:40
りむ @soltydoggy

その二つの対立する意見にしたって、もともとは世の中を良くしようという志から生まれたはずだ。だから、発想の根っこにはかならず共通している部分がある。この根っこが腐っていて、どっちの意見も考慮に値しないこともあるので、この部分がどうして生まれたかは、何度もなせなぜ分析をする。

2011-09-30 18:29:49
りむ @soltydoggy

なぜなぜ分析というのは、聞き慣れないことばだが、どうして〜という問題が生まれたのか、〜だから、どうして〜なのか?というのを、口が止まるまで延々考え続けることだ。ただの言葉の言い換えに堕してはいけないのがむずかしい。概念の拡張でも対応できない。ひたすら原因を考えさせられる工程。

2011-09-30 18:31:01
りむ @soltydoggy

次に、それぞれの意見のどこが違うのか、対立しているのかを考える。二人の論者をケンカさせてみる。そして、同じ事実から導き出された結論の違いにはとくに慎重になるべきだ。論理の飛躍が無いかチェックしたら、背景となっている世界観を想像する。これが大事だ。

2011-09-30 18:32:21
りむ @soltydoggy

次に、それぞれの意見は極論であることが多いから、それがどのように一般論と違うのか、一般論に関してその論が提起している問題点は何かをまとめる。論説は世界を批判することで、世界を良くしていくためにあるものだ。何を問題としているかもしっかり押さえておく。

2011-09-30 18:33:29
りむ @soltydoggy

また、重要ではない概念と重要な概念を区別するために、言い換え表現を探す。むずかしい言葉で、言い換えられていない物はさして重要ではないし、言い換えが多くなされている概念は重要だから、絶対に意味を正確に押さえておかなければならない。

2011-09-30 18:34:27
りむ @soltydoggy

また、物事はいいかわるいかでは判断することができないことがほとんどで、大体が数量の多さ・少なさで判断するものなので、その程度について、それぞれの意見がどれぐらい違うかも書く。半分のコップが多いと思う人もいれば、少ないと思う人もいるのだ。

2011-09-30 18:35:17
りむ @soltydoggy

あとは、分かりにくい言い換え表現・修飾語句、あと一番大きいのは例示から始まる具体例は、文章を読む上ではすべて無視してかまわない。そうすると、課題文は思った以上にスマートな問題提起へと生まれ変わる。

2011-09-30 18:36:08
りむ @soltydoggy

ここまでが現状の認識に必要なこと。

2011-09-30 18:36:19
りむ @soltydoggy

次に、いよいよ問題の発見と解決について。

2011-09-30 18:41:08
りむ @soltydoggy

時代の軸・・・要約でまとめた事柄が、昔起きたのか、今起きたのかで、未来起こるのかで区別。⁰これは、要約で無視した例示の部分の具体例を使って、それぞれいつ起きたかで整理する。

2011-09-30 18:41:35
りむ @soltydoggy

場所の軸・・・要約でまとめた事柄が、先進国で起きたのか、後進国で起きたのかで区別。時代の流れ・・・以上から時代の流れをつかむ⁰

2011-09-30 18:41:56
りむ @soltydoggy

極端化・・・その時代の流れを極端にしてみる⁰ 未来予測・・・未来を予測してみる⁰ きっと何か問題があるでしょう。今の状況を極端にすると、今ある問題が見えてくるでしょう。それこそがまさに解決すべき問題。

2011-09-30 18:42:43
りむ @soltydoggy

どうしてその問題が起きたかを、さっきのなぜなぜ分析の考え方でどんどん禅問答していく。それが言葉の言い換えや概念の拡張に逃げていなければ、答えられなくなったところで、根本的な問題が見つかるはずだから、あとはそれをつぶすような解決策を考えれば良い。

2011-09-30 18:44:38
りむ @soltydoggy

利害関係者検討・・・誰かが一方的に損していないか考える。⁰⁰ 誰かが一方的に損するものに関しては、これはそもそも問題の設定がおかしいことが多い。大きな問題なら小さな解決しやすい問題の集合に分解して、もう一度振り出しに戻る。

2011-09-30 18:45:24
りむ @soltydoggy

あとは、結論の出し方。これはいろいろあるけれど。

2011-09-30 18:45:47
りむ @soltydoggy

妥協案・・・相手の意見から学ぶべき部分があれば学ぶ。取りいれられるかどうか。⁰ 破の要約・・・いままでの要約をする。⁰ 背理法・・・相手の意見をそのまま通したら、どのような社会になるかを想像。破綻を予想する。

2011-09-30 18:45:50
りむ @soltydoggy

論破・・・よって、自分の意見を取り入れるべきだと主張する。⁰⁰じつは小論文・レポートの書き方にはこのような厳しい公式がある。高校生段階ではこれさえ守れていれば、普通に代ゼミで七番とか九番とか、河合で十三番とか、Z会で九番とか、それぐらいは取ってきてくれる教え子ができる。

2011-09-30 18:46:04
りむ @soltydoggy

こういう問題解決の手法をしっかり身につけていれば、いんちきくさいコンサル・ムダなことばかりする政府・たよりになりそうな宗教という、ベンチャー起業家のはまりやすい三つの罠をうまく回避することができる。(四つ目があるとしたら女性問題だけど、これはどうしようもないと思う。)

2011-09-30 18:47:21