ドスケベうさぎメスケモとすけべする小説 シーズン2第四話 (第十話)

ドスケベうさぎメスケモとボーイッシュロリネコチャンฅ^•ω•^ฅとみんなで仲良くすけべするよ!
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ヨコシマくん @QUIZcat

それはそうだ。何も考えずに勝手に増えてれば自動で侵略は完了するのだ。下手なことを言い含めないほうがいいに決まっている。 「……ともかく、他のラビノイドに見つかるのはまずいから、俺の家で匿ってる。アイリーに隠してたのはごめん。でも、リンがラビノイドを恐れていたのは理解してほしい」

2022-09-23 23:02:50
ヨコシマくん @QUIZcat

「理由は分かったよ。私も何も知らずにごめんね」 アイリーはいい子だ。最初から相談していればよかったかもしれない。 「でも、うーん、そうかぁ、フェリンかぁ」 「どこかで匿えないかな」 「……ちょっと時間をちょうだい。もしかしたら、なんとかなるかも。調べてみる」

2022-09-23 23:05:04
ヨコシマくん @QUIZcat

なんと言ってもラビノイドは、頭がいいのだ。 「自分が住む星の法律くらいは勉強してるからね」 ーーーー

2022-09-23 23:05:17
ヨコシマくん @QUIZcat

「まず、リンちゃんの扱いは『難民』です」 「難民」 「第九ラビリア……惑星マオは過去ラビノイドと惑星間戦争をしています。人種差別によってフェリンが迫害されていることも、事実。そこから逃げ出して、地球に逃れてきたなら、宇宙法律上は星間難民として扱われるはず」

2022-09-23 23:05:41
ヨコシマくん @QUIZcat

数日後、色々と書類を揃えた上でアイリーが説明を始めた。 「日本は惑星間の出入星も出入国在留管理局が行っているので、そこで難民認定申請を貰いましょう。この所定の用紙に記入して、写真を貼り付けて、資料を数点提出すればできます」 用紙をすでに用意してくれている。さすがだ。

2022-09-23 23:06:05
ヨコシマくん @QUIZcat

写真は後で、駅前の証明写真機へ撮りに行こう。 「難民認定がなされれば、在留資格を得て、日本で暮らせます。その間はもちろん惑星地球の日本人と同じ待遇を得られます。最低でも半月はかかるみたいね」 「その半月の間は?」

2022-09-23 23:06:33
ヨコシマくん @QUIZcat

「難民認定がなされるまでは仮滞在許可証をもらってください。少なくともその間は強制退去はさせられないはずです。もちろん犯罪を犯していると資格がなくなるので、追い剥ぎの件は絶対隠してください」 「ゴミ漁りでもして生きていたことにしようか」

2022-09-23 23:06:51
ヨコシマくん @QUIZcat

「宇宙難民支援協会に連絡すれば、よりしっかりしたフォローを受けれるはずです。まずはこっちに連絡しましょう。地球支部があるはずです」 宇宙戦争間の難民、多いのかな。

2022-09-23 23:07:15
ヨコシマくん @QUIZcat

「仕事が決まるまでは、生活困窮者向けの支援を国が行っているので、利用しましょう。住む場所は、パパにお願いしたら安い場所を用意してくれるみたいなので、思い切って甘えましょう」 ダスクさんは快く受け入れてくれた。家族同然の男の頼みだと。困ったら頼れと言った通りに、活躍してくれた。

2022-09-23 23:07:40
ヨコシマくん @QUIZcat

感謝してもし足りない。 「……収入はどうしたらいいんだ?」 「これもパパが身元保証人になってくれるので、ラビノイド就職を受け入れてくれてる企業でアルバイトができるはずです。字の読み書きは、一緒に勉強しようね」 「オレ、ラビノイドじゃないけど大丈夫か……?」

2022-09-23 23:08:01
ヨコシマくん @QUIZcat

「ラビノイドが飛来して以来、他の惑星の宇宙の飛来も想定して、宇宙人関係の条文には全て『異星人』と表記されてるから、フェリンも法律的には問題ないはずだよ」 「まさに想定された使い方だね」 「……ええと、つまり、オレはどうなったんだ?」 リンが、呆然とした様子で言った。

2022-09-23 23:08:30
ヨコシマくん @QUIZcat

自分の立場が、まだ飲み込めてないらしい。 アイリーが、リンの手を握った。 「シャオリンちゃんは日本の法律で守られます。星に連れ戻されることもありません。仕事もきっと見つかります」 「……ホントか? もう、外で寝泊まりしたりゴミとか食べなくていいのか?」

2022-09-23 23:08:55
ヨコシマくん @QUIZcat

「いいんだよ。もう逃げ隠れしなくてもいいんだよ」 「良かったね、リン」 「……うわああああああああ」 リンが、大粒の涙を流して泣いた。誰にも見つからないように声を押し殺して泣いていたリンが、初めて大声をあげて泣いた。 「よかった、よかったあああ」

2022-09-23 23:09:14
ヨコシマくん @QUIZcat

俺も、目頭が熱くなってしまった。アイリーも貰い泣きして、リンを抱きしめてる。俺も反対側からリンを抱きしめた。 リンはしばらく大声で泣き続けた。 ーーーー

2022-09-23 23:09:39
ヨコシマくん @QUIZcat

殺風景な部屋だ。最低限の家具しかない、小さな部屋。それでも、リンがこれから新生活を始めるには十分すぎる環境だろう。 生活保護や就労支援を受けながら、リンはこれから地球の日本で生きていく。 「ラビノイドに、助けられちまった」 「そうだね」

2022-09-23 23:09:55
ヨコシマくん @QUIZcat

「ラビノイドの為の法律で、助けられちまった」 リンは大の字になって、床に寝そべっている。自分の現状がまだ信じられないみたいで、夢でも見てるみたいな気分と言う顔をしている。 「ラビノイドのことが、まだ嫌い?」 「……わかんない。でも、アイリーさんは良い人だ……」

2022-09-23 23:10:24
ヨコシマくん @QUIZcat

リンの中で、ラビノイドへの感情はまだ整理しきれてないらしい。でも、地球のラビノイドはみんないい子だし、馴染めば仲良くなれるはずだ。 俺はリンの顔を覗き込む。 「これからラビノイドと一緒に働くことになるだろうし、ゆっくり考えるといいよ。俺は、仲良くしてあげてほしいと思ってるけどね」

2022-09-23 23:10:42
ヨコシマくん @QUIZcat

「……そうだな……。なあ、ダイスケ」 「なんだい」 リンが起き上がる。 「なんでこんなに良くしてくれるんだ? オレ、アンタに何も返せないよ」 「……うーん、強いて言うなら」 そうだな。言葉にできる理由がこれしか思いつかない。 「『ケモナー』だから、獣人が大好きなんだよ」

2022-09-23 23:11:08
ヨコシマくん @QUIZcat

「……なんだそりゃ。翻訳機の辞書登録にない単語だな」 「君みたいな動物の姿をした宇宙人が好きでたまらない人種の事だよ。今度仲間を紹介するよ」 「……ケモナーか。覚えとくよ」 リンの頭を撫でてやると、照れくさそうに尻尾が揺れた。

2022-09-23 23:11:35
ヨコシマくん @QUIZcat

「……アンタは恩人だからな、好きなだけ撫でさせてやる」 リンの喉が、ゴロゴロと鳴った。

2022-09-23 23:11:51
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