アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、家なき子43話演出:溌剌としていた時代

まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏演出家なき子43話 25 マチヤの嘘を信じたドリスコルは、見張りを締め上げ、吹っ飛ばす。 割と気の毒な役回りのモブは、F-エフ-・じゃりン子チエ(脚本)ほか、結構目立つ。 pic.twitter.com/HTD6yjJkU9

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#高屋敷氏演出家なき子43話 26 マチヤはドリスコルに、何故レミがフランスにいるのを知っていたのか問うと、ドリスコルは、遺産を狙うミリガン男爵(ミリガン夫人の義弟)の依頼で、自分がフランスにレミを捨てたのだと答える。 破壊された穴ごしの表現が、元祖天才バカボン(演出/コンテ)と似ている。 pic.twitter.com/kxLbbgK6uZ

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#高屋敷氏演出家なき子43話 27 マチヤの機転のおかげで、ミリガン夫人が実の母、アーサー(ミリガン夫人の息子で、足が不自由)が実の弟だと確認できたレミは嬉し泣きする。 色々な感情を含んだ微笑は、おにいさまへ…・ムーの白鯨(脚本)など、色々な作品で印象深い。 pic.twitter.com/DAeMASNixM

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#高屋敷氏演出家なき子43話 28 ミリガン夫人とアーサーの話をレミから沢山聞いていたマチヤも飛び上がって喜び、レミを祝福する。 キャラの喜び方が幼く無邪気なのは、宝島(演出)、あんみつ姫(脚本)ほか多く見られる。 pic.twitter.com/0iyULxZXzt

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#高屋敷氏演出家なき子43話 29 手が縛られているため、レミとマチヤは、握手の代わりに、足と足を合わせる。握手はじめ、手と手による感情伝達は頻出。忍者戦士飛影(脚本)、空手バカ一代(演出)、太陽の使者鉄人28号(脚本)と比較。 pic.twitter.com/1HaUBye1Ob

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#高屋敷氏演出家なき子43話 30 ジョリクールとカピも、レミとマチヤの真似をする。 動物の愛嬌は、様々な作品で出ている。怪物王女・らんま1/2(脚本)、宝島(演出)と比較。 pic.twitter.com/oulUME6nBi

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#高屋敷氏演出家なき子43話 31 一方、イギリスに渡ったレミ達と入れ違いで渡仏したミリガン夫人とアーサーは、丁度レミの話をしていたのだった。 縫い物と母性を繋げる表現は、陽だまりの樹・はだしのゲン2(脚本)、まんが世界昔ばなし(演出/コンテ)などにも見られる。 pic.twitter.com/GRF6Q2oHYR

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#高屋敷氏演出家なき子43話 まとめ1 犯罪や暴力といった部分が絡む話であっても、とにかく、自身が得意とするところのコミカルさ、無邪気さ、可愛さ、幼さの表現を入れる姿勢に、高屋敷氏の強い意志を感じる。

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#高屋敷氏演出家なき子43話 まとめ2 勿論、ドリスコル一味の悪どさや恐ろしさの描写もあるのだが、それでも、コミカル成分の方がインパクトが強い。シリアスさやかっこよさが目立つ竹内啓雄氏(本作のもう一人の演出ローテ)の演出回とのギャップが凄い。

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#高屋敷氏演出家なき子43話 まとめ3 特に今回は、(前回42話のおさらい後)開幕からマチヤのコミカルなシーンなので、開始1秒で高屋敷氏の演出回だとわかる。それほどに、竹内啓雄氏と高屋敷氏のテイストは違う。 pic.twitter.com/F40ngaWPIP

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#高屋敷氏演出家なき子43話 まとめ4 これほどまでに個性的な竹内啓雄氏と高屋敷氏を、出崎統監督が自身のカラーで統一しないでおくスタイルは、本作だけでなく、エースをねらえ！や宝島といった、比較的初期の出崎統監督作で見られる現象で面白い。

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#高屋敷氏演出家なき子43話 まとめ5 それは出崎統監督が、当時多忙だったり、若かったりしたからかもしれないが、「出崎統という名監督に憧れて」入ってくる人達で組む体制ができる前の時代だったのも大きいのではないだろうか。

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#高屋敷氏演出家なき子43話 まとめ6 そういった手探りの、個性のぶつかり合いや融合を繰り返した結果、本作を含め、数々の出崎統監督の作品が深みを増し、名作と評価されている。出崎統氏はじめ、色々なスタッフが、クリエイターとして溌剌としていた時代と言えるのではないだろうか。

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#高屋敷氏演出家なき子43話 まとめ7 そのため、本作を含め、マッドハウス直属時代の出崎統監督作品は、名監督として確固たる地位を築いた後の出崎統監督作品に比べ、若さと多様さ、実験的な試みに溢れていて、そこが私は非常に好きである。

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#高屋敷氏演出家なき子43話 まとめ8 高屋敷氏は、そういった「初期出崎統チーム」の中で比較的若手だったのに、とにかく目立つのが、やはり凄いと思う。出崎統氏は、スタッフの才能を見出すのも上手いと評判だが、高屋敷氏の存在は、その証左の1つと言える。

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#高屋敷氏演出家なき子43話 まとめ9 高屋敷氏は、出崎統氏だけでなく、高畑勲氏や杉井ギサブロー氏などなど、数多くの巨匠と仕事をしているが、出崎統氏と対極のテイストであるこそ、その個性が、出崎統監督作品で目立ちに目立った。一視聴者の私でも気付く程だ。

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#高屋敷氏演出家なき子43話 まとめ10 出崎統監督、美術監督の小林七郎氏、細かい作画監督(クレジットは画面設定)や原画を手掛けた大橋学氏ほか、本作のスタッフは鬼籍に入られた方が目立ってきた。寂しくはあるが、作品には、制作当時のスタッフの若々しさが表れている。

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#高屋敷氏演出家なき子43話 まとめ11 高屋敷氏は、メディアで語ることが少ないが、それでも、同氏の個性の強さや、訴えたいことは、作品を突き破る勢いで伝わってくる。作品を通して「語る」、それが作家の伝達手段なのかもしれない。

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#高屋敷氏演出家なき子43話 まとめ12 こちらも紹介: 以前書いた、宝島(高屋敷氏演出ローテ)に関するブログ記事一覧↓ makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego…