第38回関西文脈の会関連つぶやきまとめ

まとめました。
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Toshiyasu Oba @tsysoba

政策と現地実践とのずれがしばしば誌上で批判の対象に。ただし、方法への批判で目的への批判ではない。結果、現地に青年を文化戦闘員として派遣すべき、という議論に。どこで間違えた? 今も間違いをしていないか? #関西文脈38

2022-10-30 14:17:49
Toshiyasu Oba @tsysoba

「第二部 外地日本語蔵書から文化工作をとらえる」へ。現地に残された蔵書を軸に。 #関西文脈38

2022-10-30 14:19:20
関西文脈の会 @k_context

第二部は東南アジアの残された日本語蔵書に基づく調査。既刊の『書物の日米関係』等と同じ考え方だが、北米とはだいぶ状況が異なる。蔵書が残っていることが少ない、未整理、などなど。 #関西文脈38

2022-10-30 14:22:18
Toshiyasu Oba @tsysoba

「第四章 アジアをめぐる日仏の文化工作――ベトナムに遺された日本語資料」、「第五章 日本を中心とした東南アジア研究へ――ハノイ日本文化会館蔵書から」をまとめて。どちらもハノイ日本文化会館蔵書の話。 #関西文脈38

2022-10-30 14:22:30
Toshiyasu Oba @tsysoba

資料の希少性ではなく、それがどう移動し、蓄積されたのか。そこからその価値や意味をさぐる。 #関西文脈38

2022-10-30 14:24:56
関西文脈の会 @k_context

ハノイ日本文化会館の日本語蔵書。大規模ではあるが、日本に存在しない珍しい本があるわけではない。個々の本の中身ではなく、蔵書から見える考え方。→でこの章の結論としては、日本が当時西欧中心のアジア学から日本中心のアジア学にすげ替えようとしていた。 #関西文脈38

2022-10-30 14:25:52
関西文脈の会 @k_context

刊行物自体がどうかではなく、そのような刊行物を含む蔵書が構築されたということ。学知の具現化。 #関西文脈38

2022-10-30 14:26:56
Toshiyasu Oba @tsysoba

日本語で記された、仏印・東南アジアの歴史についての研究。誰がアジアを記述するのか(日本が記述するのだ)、という意識が、その土地にその時期に構築された蔵書として具現化されている。 #関西文脈38

2022-10-30 14:27:11
Toshiyasu Oba @tsysoba

「第六章 戦時下インドネシアにおける日本語文庫構築」へ。残された日本語資料は1940年から1945年刊のものが多く、当時の新刊書が運び込まれている。かつ大衆向けの文学、講談などが中心。 #関西文脈38

2022-10-30 14:29:23
関西文脈の会 @k_context

ベトナムとインドネシアではまた状況が違う。インドネシアでは日本文化会館は作られなかったが、日本語文庫ができていた。1940年代の戦時中に、日本の新刊書が流通する環境。本の中身も文学中心、読みものや講談など。 #関西文脈38

2022-10-30 14:30:57
Toshiyasu Oba @tsysoba

日本軍による占領地インドネシアの文教政策について。大宅壮一も宣伝班としてそこに。大宅は文学を宣伝媒体の王座を占めるものとして言及。著者もそうした文学の位置づけを軸にして本書を書いているのでは? #関西文脈38

2022-10-30 14:32:54
関西文脈の会 @k_context

宣伝班による活動。新刊書の供給、日本文学の現地語訳、映画化など。大衆向け。宣伝班の一員であった大宅壮一「文学は(略)あらゆる宣伝媒体の中で王座を占める」。 #関西文脈38

2022-10-30 14:34:32
Toshiyasu Oba @tsysoba

「第七章 文化工作と物語」へ。第七章は異質。文学研究をやっている。広める技術としての「講談」。 #関西文脈38

2022-10-30 14:34:56
Toshiyasu Oba @tsysoba

著者による、「講談」についての分析の話から、「山田長政」の物語がどう当時取り上げられていったのかの変遷の話へ。 #関西文脈38

2022-10-30 14:39:01
関西文脈の会 @k_context

第7章では講談について、文学研究のアプローチ。講談の語り口から、明確な価値観読み手に共有させる機能があったと読み解く。 #関西文脈38

2022-10-30 14:39:29
関西文脈の会 @k_context

山田長政のお話。国を越えて活動した人物の資料が、国・地域を越えて発掘、調査されていく。日本研究を欧米中心でなく日本中心にしていこうという当時のトレンドと一致。 #関西文脈38

2022-10-30 14:40:42
Toshiyasu Oba @tsysoba

国・地域を越えて活躍した人物の資料が、国・地域を越えて発掘・参照されていく過程が、西欧によるアジア研究から日本によるアジア研究へのシフト(大東亜学)の流れと合致。 #関西文脈38

2022-10-30 14:41:22
関西文脈の会 @k_context

山田長政の物語であると同時に、山田長政という人物を今現在(当時)発見しつつあるという物語でもあった。 #関西文脈38

2022-10-30 14:43:02
Toshiyasu Oba @tsysoba

小説の語り手が地の文で史料・文献を示して考証・批判する。1930年代に、山田長政の物語を、日本人が発見している、という物語が語られている。歴史修正主義との共通点も? #関西文脈38

2022-10-30 14:43:40
Toshiyasu Oba @tsysoba

「第三部 流通への遠い道のり」へ。第三部も実は文学研究。最初、なくても良いのではと思ったが、第九章は文学研究が図書館史と出会うとこうなるのか、というのが分かる。 #関西文脈38

2022-10-30 14:45:40
関西文脈の会 @k_context

第8章はブラジル日系移民の雑誌をめぐる考察。ブラジルでは日本語新聞がたくさん発行されていた。多いものでは2万部。日文研のデータベースでPDFも見られる。 #関西文脈38

2022-10-30 14:46:40
Toshiyasu Oba @tsysoba

「第八章 戦時期の日系移民地の読書空間――日本語出版情報誌から」ブラジル移民コミュニティの間での日本語書籍の流通の話。特に日本語書籍の情報や、主要な雑誌記事を転載・紹介していた雑誌『文化』を軸に。 #関西文脈38

2022-10-30 14:48:18
関西文脈の会 @k_context

雑誌『文化』。おすすめ本の紹介に加えて、日本の雑誌や文芸誌から記事を選んで転載していた。当時のブラジルにおける日本語出版や読書環境を論評していた。論評は日本文化・日本精神からある程度距離をとった姿勢であったことが、転載された田村俊子『侮蔑』から分かる。 #関西文脈38

2022-10-30 14:50:43
Toshiyasu Oba @tsysoba

日米それぞれで生きることを選択する、二人の日系アメリカ人を題材にした短編小説(田村俊子「侮蔑」)の取り上げ方を題材にした議論を紹介。 #関西文脈38

2022-10-30 14:51:41
Toshiyasu Oba @tsysoba

「第九章 戦争表象を引き継ぐ――『城壁』の描く南京大虐殺事件」へ。本書の中では唐突感があるが、たどり着くプロセスにおいて、忘却されたり、阻まれたりすることを扱っている。 #関西文脈38

2022-10-30 14:53:48