思想地図vol4黒瀬論文の公開読書をしていたら著者が降臨した件
@panypony 公開読書ありがとうございます。うれしいです。ツイートされてた情念定型の問題ですが「異質」がキーワードなのではなく、「語根」の借用、転換というところが重要なのでした。それが最後の「定型性」の話とつながってくるので、もしよろしければ一度通して読んでいただければ。
2009-12-19 01:45:58新しい「風景」の誕生:[やっぱり理解できなかったので先に進む。論題となっている、新しい風景とは何か。]らき☆すたの背景画トレースと聖地巡礼を結びつける。虚構の中で完結するのでもなく、現実の中だけで完結するのでもなく、両方共にぎこちない存在である→情念定型性。
2009-12-19 01:48:25新しい「風景」の誕生:新しい風景は悪い場所を越えられる。Chim↑Pomが映像作品の制作中、原爆ドームの上に飛行機雲でピカッと書いて社会問題になった件を取り上げる。彼らは、歴史的事実を虚構側に位置づけている。物語と「風景」を不可分とする事がこれからの表現だ。
2009-12-19 01:58:29@kaichoo わからんとこまとめて質問しようかなあ失礼かなあとか思っていたら、黒瀬さんの方からコメントを頂いてびっくりしました。ありがとうございます。おそらく、私が情念定型という概念を理解していないが故に全てが結びつかんのですね。「語根」の借用、転換、しばらく考えてみます。
2009-12-19 02:06:17@kaichoo 「語根の転換と同じように樋上いたるは顔というモチーフを(…)平面として再設定している」とあります。語根の転換とはgoodがbestに変化する事=情念の表出。この最上級は情念定型となって流通する。身振り言語の最上級たるいたる絵がゲーム版から京アニ版に引き継がれた。
2009-12-19 02:54:04@panypony 最上級であるかにかかわらず、精度の高い情念の表現・伝達を試みる場合に、(異質な)語根としての情念定型を導入し、新たなリアリティの尺度を導入するという現象があるということです。「流通」は重要なのですが、『AIR』ゲーム版からアニメ版へというのはあまり重要では
2009-12-19 03:20:40@panypony ないです。いたる絵が情念定型による最上級表現の作り方に似た顔・表情の描きかた、リアリティの設定をしているのではないか、と書いたわけですが、アニメ版に関しては、ゲーム版にすごく忠実なので、そこであらたな情念定型が生まれているわけではないですよね。
2009-12-19 03:24:23@panypony ゲーム版とアニメ版のいたる絵では、「語根」が変わったりはしていないですから。いたる絵が「流通」する場合、そこからまた新たに情念定型としての「語根」が見出され、借用・転換される、という事態を指すのだと思います。
2009-12-19 03:28:03@kaichoo 一つだけ教えて下さい。この議論の中において、「語根」とは何を指すのでしょうか?語根としての情念定型という言い方と、情念定型としての語根が見いだされ転用する。という場合の「語根」とは同じものなのでしょうか?
2009-12-19 04:11:00@panypony これはぼくの個人的な読解ですが、情念定型論が面白いのは、オーセンティックなものが決まらないということです。つまり、オリジナルな情念定型などなく、借用・転換される際にはその都度誤読されるし、微妙に違ってしまうのです。
2009-12-19 04:19:13@kaichoo 情念定型それ自体も変わってしまうし、情念定型を含む作品も変わってしまうという事でしょうか。動ポモで東さんは萌え要素という形ででじこを分析したように記憶しています。DBに登録可能な単位=萌え要素。黒瀬さんはそれが持つ表現的意味・強度を考察されているのだと捉えました
2009-12-19 04:26:45@panypony しかしTLを見直すと微妙なこと書いてました、すみません。やはり正確には「語根」としての情念定型で統一した方がわかりやすいです。
2009-12-19 04:27:57@panypony まさにそのとおりです。濱野さん的な言い方をすれば、情念定型論とはいわばDBに登録可能な画像のなかから(に)メタデータが生まれ(書き込まれ)、階層ができ、生成力を持ってしまうという事態を説明しています。
2009-12-19 04:31:18@kaichoo 静的ではなく、動的な概念なんですね。そして、図像の変化をただ観察・整理するだけではなくて、その背後のエモーショナルなものも射程にのぼる可能性があると感じました。物語レベルではなくて、図像レベルで社会反映論をやるような。
2009-12-19 04:44:55@kaichoo また、もう一度読み直してみます。ところで、最近、咲の最終話を見ていない事に気付いて見ていたら、タコスが釘宮の声ではなくタコスの声として聞こえるみたいな経験をしました。ツンデレ=情念定型と捉えたら、、っていうのは脱線ですね。失礼しました。
2009-12-19 04:48:13@panypony そうですね。ヴァールブルグは情念定型を文化的なログの集積として捉えていたはずで、極端な話、画像を調べれば歴史と文化がわかる、画像に全部描いてある、と考えていたのだと思います。ぼくも絵を描く人間として、画像にはそれくらいの性能があると信じています。
2009-12-19 04:50:12@panypony あー。。音声は難しいですね。正直ぼくも声優論が頓挫しているのは、情念定型論がうまく使えないからです。アニソンならすぐ適応できるんですけどね。しかし声優論、ちゃんとやりたいですね。
2009-12-19 04:53:03@kaichoo 同じ音声でも、演技/アニソンには区別があるんですね。興味深いです。そして、画像に関する信仰告白もありがとうございました。ぐっと来ました。自分もCGMでそんな画像DBできたらいいのになーとか思っていた事があります。
2009-12-19 05:14:04@panypony こちらこそ、公開読書なんてはじめての経験だったので、新鮮でうれしかったです。というかメソウサのアイコンとやりとりすること自体に何かを感じてしまいますがw
2009-12-19 05:23:22@kaichoo メソウサってこんなんでしたかねw 公開読書は岡田斗司夫さんの真似をしてみました。アドホックな輪読みたいになったら楽しいのかなあと思っていたら、まさか著者の方に降臨していただけるとは思いませんでした。ありがとうございます。
2009-12-19 05:45:23