コロナワクチンのmRNAからDNAへの逆転写→ヒトゲノムへの取込み→スパイク永久産生人間化はあり得るのか、逆転写で恒久的スパイク産生は起きているのか…等等について議論いろいろ

解説:Intracellular Reverse Transcription of Pfizer BioNTech COVID-19 mRNA Vaccine BNT162b2 In Vitro in Human Liver Cell Line ルンド大でBNT162b2を癌化したヒト肝細胞由来の細胞株に導入実験を行い、逆転写を確認したとする論文のネット査読をメインに 〜高知大でワクチン接種後帯状疱疹を発症した患者の皮膚病変からスパイク蛋白が検出された論文の査読、などなど
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J Sato @j_sato

査読済み論文 mdpi.com/1467-3045/44/3… Dr. マッカロー "私たちが最も恐れていることの一つを裏付けている。 危険なSタンパク質をコードする外来遺伝物質が、ヒトゲノムに逆転写され、疾患促進/致死的スパイクの長期にわたる構成的発現/合成の可能性がある" @DrTomabechi の懸念が現実の懸念に twitter.com/P_McCulloughMD…

2022-02-26 08:50:22
新田 剛 Takeshi Nitta @takenitta

@j_sato @DrTomabechi 論文読みました。 あえて冷静な意見を書いてみますね。 BNT162b2 mRNAの一部(全長の10%以下の断片)が培養細胞の中でDNAに逆転写されることを示しています。 しかし、逆転写されたDNAがゲノムDNAに組み込まれることは示していません。 AbstractにゲノムDNAで検出されたと書いてありますが、、

2022-02-26 23:29:53
新田 剛 Takeshi Nitta @takenitta

@j_sato @DrTomabechi 彼らの実験方法では単純に細胞からDNAを取り出してPCRをしており、ゲノムDNAを精製していません。なので小さなDNA断片を検出している可能性が高いと思います。私が査読者ならここに突っ込みます。 Discussionではゲノムに入ってるかわからないと正確に書いてあるのですが。。

2022-02-26 23:30:15
新田 剛 Takeshi Nitta @takenitta

@j_sato @DrTomabechi Figure 5で、6h、24hに比べて48hでバンドが薄いので、逆転写されたDNA断片が徐々に分解されていると推測します R. JaenischらのPNAS 2021論文では新型コロナRNAが逆転写されてその断片がゲノムに挿入されることを緻密な実験で証明していましたが、この論文はずっとレベルが低いと言わざるをえません…

2022-02-26 23:31:40
新田 剛 Takeshi Nitta @takenitta

@j_sato @DrTomabechi それと、驚いたのは、 Figure 2で、RT-PCRでBNT162b2 mRNAを検出していることです。細胞から精製したRNAをDNAに逆転写してPCRで定量する実験ですが、BNT162b2は塩基が修飾されているので逆転写されない、という設定、というか仕様だったはずですが。。

2022-02-26 23:32:40
新田 剛 Takeshi Nitta @takenitta

@j_sato @DrTomabechi だから先日のCell 論文でも、リンパ節内のBNT162b2 mRNAを検出するのにRT-PCRではなくin situ ハイブリを使っていたわけです。 どういうことなんだろう? この論文、本当なのか? あるいは、エイヤっとやってみたら逆転写できたということなのか?? というわけで、一応憶えとく、程度で良いと思います

2022-02-26 23:35:24
宮沢孝幸(Takayuki Miyazawa) @takavet1

@Ap4Qu @takenitta @j_sato @DrTomabechi 急にまたこの説が再燃したと思ったらこの論文だったのですね。DNAになったとしても、全長になることはないし、組込みの効率も著しく低いだろうと思っていました。後で論文を読みます。

2022-02-26 23:43:43
新田 剛 Takeshi Nitta @takenitta

@takavet1 @Ap4Qu @j_sato @DrTomabechi 宮沢先生お疲れ様です。同感です。ゲノムに入ったとしても転写される確率はさらに低く、無視できると思います。

2022-02-27 00:02:49
宮沢孝幸(Takayuki Miyazawa) @takavet1

@takenitta @Ap4Qu @j_sato @DrTomabechi この話は逆利用されるから気をつけよと呼びかけたいところなのですが。。、

2022-02-27 02:36:14
J Sato @j_sato

@takavet1 @takenitta @Ap4Qu @DrTomabechi 新コロもワクチンmRNAもゲノムに入っても問題になることは基本ない、共存関係が完成した状態という理解で合っていますか? twitter.com/j_sato/status/…

2022-02-27 09:54:10
J Sato @j_sato

この論文、免疫の捉え方の視座・視点変わって慧眼 onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.11… ・感染症への免疫反応は2方向;(抵抗)免疫と免疫寛容 ・抵抗免疫はウイルスが変異とのイタチごっこで不安定 ・免疫寛容はウイルスと共存、安定、ヒト遺伝子にも取り込む方向。無症状感染=免疫寛容が達成できている状態 1/ pic.twitter.com/quATWRqHTA

2021-04-07 23:18:29
新田 剛 Takeshi Nitta @takenitta

@j_sato @takavet1 @Ap4Qu @DrTomabechi 免疫とウイルスの共存、というほどの高次の現象ではなく、、たぶん細胞生物学やウイルス学の基本知識で説明できると思います。 長くなってすみませんがちょっと書いてみますね。 例えば、

2022-02-27 12:35:30
新田 剛 Takeshi Nitta @takenitta

@j_sato @takavet1 @Ap4Qu @DrTomabechi 例えば、 レトロウイルス(HIVなど)は、自分自身で逆転写酵素を持っていますし、ウイルスRNAの中には逆転写を開始するための特別な配列があり、繰り返し配列を器用に使って逆転写酵素をジャンプさせて全長を逆転写する巧妙なしくみを持っています。

2022-02-27 12:36:53
新田 剛 Takeshi Nitta @takenitta

@j_sato @takavet1 @Ap4Qu @DrTomabechi さらに、逆転写された全長DNAをゲノムに組み込むための酵素(インテグラーぜ)も持っています。HIVはさらに核膜を通過するしくみも持っている。

2022-02-27 12:37:33
新田 剛 Takeshi Nitta @takenitta

@j_sato @takavet1 @Ap4Qu @DrTomabechi コロナウイルスにはそんなしくみはないので、感染細胞にたまたま発現したレトロトランスポゾン(LINE-1など)由来の逆転写酵素を使って逆転写されたとしても、ウイルスゲノム全長やスパイク遺伝子の全長が逆転写される確率は非常に低いです。

2022-02-27 12:38:17
新田 剛 Takeshi Nitta @takenitta

@j_sato @takavet1 @Ap4Qu @DrTomabechi JaenischらがPNAS 2021論文で示したように、新型コロナRNAの一部の断片が逆転写されてゲノムに組み込まれるのは確かでしょう。そこからRNAが転写されて、たまたまPCR検査で検出される可能性はなくはないですが、生理機能をもつタンパク質が作られる可能性はさらに低く、無視してよいレベルと思います。

2022-02-27 12:39:07
新田 剛 Takeshi Nitta @takenitta

@j_sato @takavet1 @Ap4Qu @DrTomabechi そもそも、細胞内には自分自身のmRNAが山ほどあるわけで、レトロトランスポゾン(過去に感染したレトロウイルスの成れの果て)もときどき発現します。自分自身のmRNAも逆転写される可能性があるわけです。逆転写されてできたDNAがゲノムに組み込まれることもあります。

2022-02-27 12:39:44
新田 剛 Takeshi Nitta @takenitta

@j_sato @takavet1 @Ap4Qu @DrTomabechi というか、私たちの10兆個の体細胞のそこら中で毎日起きていると思います。でもそれらが悪さをする確率は低いので、私たちは普段気にしません。 生殖細胞や幹細胞でそういうことが起きては困るので、それらの細胞にはレトロトランスポゾンの発現を抑えるしくみが備わっています。

2022-02-27 12:40:29
新田 剛 Takeshi Nitta @takenitta

@j_sato @takavet1 @Ap4Qu @DrTomabechi ちなみに私の研究テーマのひとつである胸腺特異的プロテアソーム遺伝子は、もとは普通の細胞のプロテアソーム遺伝子のmRNAが逆転写されてゲノムに組み込まれて(5億年くらい前に)できた遺伝子です。 手前味噌な話でおしまい😅

2022-02-27 12:41:07
J Sato @j_sato

@takenitta @takavet1 @Ap4Qu @DrTomabechi ありがとうございます。 ゲノムに組み込まれる確率は非常に低い×組み込まれたところで生理機能をもつ蛋白質は作られる確率はさらに非常に低い。そして、このような事象は日々起きていて問題を起こしていない。 と理解しました。

2022-02-27 12:46:40
新田 剛 Takeshi Nitta @takenitta

シュードウリジン修飾されたRNAは逆転写されない、とどこかで読んだ記憶があるのですが、ソースを見つけられませんでした。私の勘違いの可能性が高いです。 詳しい方、教えてください。 間違いであれば訂正します。 ある方からご指摘いただきました。 ありがとうございます。 twitter.com/takenitta/stat…

2022-02-27 16:55:07
TM_Quencher @TM_Quencher

@takenitta こちらの論文を見る限り、pseudouridineについてはさほど影響は無さそうです。N1-methylpseudouridineは分かりませんが、他のメチル化塩基は幾つか調べていて、fidelityは落ちていますが全く逆転写されない訳ではないようです。 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29750267/

2022-02-27 18:51:03
新田 剛 Takeshi Nitta @takenitta

@TM_Quencher ありがとうございます! 普通に逆転写されるんですね。私の思い違いでした。

2022-02-27 22:38:29
灰原哀の憂鬱 @AichanwithKonan

@takenitta 先生のお人柄を表すコメントです。これからも宜しくお願いします。インテグレートはされても転写に行く確率が低いとおっしゃってましたがその理由と言うのは何かあるのでしょうか?

2022-02-28 08:17:29
新田 剛 Takeshi Nitta @takenitta

@AichanwithKonan いえとんでもない。。間違った知識の思い込み。お恥ずかしい限りです。。 ご質問については、、 mRNAワクチンのスパイク遺伝子は約四千の塩基からなっていますが、その全長が逆転写される確率がまず低いと思います。今回の論文でも、、

2022-02-28 18:17:41
新田 剛 Takeshi Nitta @takenitta

@AichanwithKonan 、四百塩基ほどの断片がDNAに逆転写されたことを検出しただけ。 非常に低い確率で全長がDNAになり、運よく二本鎖DNAになったとしても、そのまま核内に運ばれてゲノムDNAに組み込まれる確率はさらに低く、転写されうる領域に組み込まれる確率は、、といくと、ほぼゼロに近く、無視してよいと思います。

2022-02-28 18:18:55