- cameoromen
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お待たせしましたねぇ、それでは、そろそろ始めましょうか。稲川淳二の 「つぶやき怪談」 怖・楽しい時間を、一緒に、共有しましょう。
2010-04-27 21:50:18(あれ?何かあったのかなァ・・・)それと無くその場にいると、聞くとも無く、沖で行方不明者の捜索が行われている事を知った。 #kaidan6
2010-04-27 22:01:12「・・そうか、夏は毎年、水の犠牲者が出るんだよなァ・・」と、ひとり呟いて、波打際をしばらく行ってみると、波に打ち寄せられて漂っているエア・マットが目に入った。 #kaidan6
2010-04-27 22:01:40(・・あれ?? 人の姿が無い。誰か忘れていったんだろうか?それとも、どこからか流れ着いたんだろうか?) #kaidan6
2010-04-27 22:02:04夕食の時、誰かが、「なぁ、隣の海水浴場で、昼にエア・マットに乗って沖に出た若い男が、夕方、水死体で見付かったんだってさァ。それがさ、その死体は、右手に長い髪の毛の束を、しっかり握ってたっていうんだ。何だか気味が悪いよなァ・・」と言った。その時にふっと思った。 #kaidan6
2010-04-27 22:03:16翌日の昼過ぎに、仲間の内山君が 『これ、借りるぞー』 と言って、エア・マットを抱えると浜に出て行った。 #kaidan6
2010-04-27 22:04:19自分も後から浜に行くと、少し沖で、エア・マットに腹ばいになって、気分よさそうに浮いている、内山君の姿があったんで、 #kaidan6
2010-04-27 22:04:58そして両手で水を掻いて沖へ向かって行った。自分は砂浜にビニールシートを敷くと、ゴロンと寝そべって、真夏の陽射しを浴びていた。 #kaidan6
2010-04-27 22:05:55時間が過ぎて、陽も傾くと浜の人影もまばらになったんで、そろそろ自分も引き揚げる事にしたんだが、内山君の姿が見えない。 (あいつ、どこまで行っちゃったんだろう?ま、そのうち戻って来るさ・・・)そう思って、合宿所へ帰った。 #kaidan6
2010-04-27 22:06:50食事も済んで、皆で騒いでいるうちに、時間になって皆が眠りについた。 自分は昼間の日焼けの疲れもあって、正体もなく眠り込んでいた。 #kaidan6
2010-04-27 22:07:29