そんなに感想で「似ている」は悪いのか

考えながらのメモです。
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波島想太 @ele_cat_namy

pixiv.net/artworks/85116… 「パキっとした輪郭にvividな色彩」などというガバガバ概念で述べてしまうとつっしさんもそこに当てはまる。この島風は背景のデザイン、カラーリングも含めて実に大好物。

2021-07-16 06:00:35
波島想太 @ele_cat_namy

そういう意味では、私にとってうじおさんとつっしさんの「絵柄」は似ているのです。でも「作風」はかなり違う。あやふやながらもいくつかの軸を持って作家さんたちを認識しているので、ある軸が似ていても別の軸で区別している。

2021-07-16 06:00:35
波島想太 @ele_cat_namy

twitter.com/koyayaoki/stat… 「パキっとした輪郭にvividな色彩」なイラストだけが好きかといえばもちろんそんなことはなく、こやさんの「ふわっとした輪郭に淡い色彩」も大好物です。

2021-07-16 06:00:35
波島想太 @ele_cat_namy

絵柄を輪郭と色彩だけで表現するのは色を明度と彩度だけで表現するようなもので、色を構成する要件はもっと色々あるでしょ色相とか、でもそういったものを語る言葉を持ってないんですよ、という本件の出発点に戻ってくる。

2021-07-16 06:00:36
波島想太 @ele_cat_namy

二つの軸でしか語れなければすべての絵柄は4種類にしかならないわけで、そりゃ「○○さんに似ている」という評も増えてしまう。それを不快に思う作家さんが居ることも知ってはいるけれど、でもそこは感想の出発点なのだと思う。

2021-07-16 06:00:36
波島想太 @ele_cat_namy

とはいえいつまでその出発点に居座ってるんだ、という感もある。あるにはあるんだけど自分には自分のできる範囲でやりたいことをやるしか、みたいなところもあり、今後とも一つよろしくお願いします。

2021-07-16 06:00:36

波島想太 @ele_cat_namy

ある作品に対する印象を、別の作品から感じたものを引用して表現するのは「感想」の初歩的な手法であって、これを否定するのは作家に対して「二次創作でなくオリジナルを書け」「上手くなるまで発表するな」と言ってるようなものなんだというのは常々感じているところ。

2022-06-04 21:13:56
波島想太 @ele_cat_namy

純粋に称賛のつもりで「○○みたいで良かったです」という感想になってしまうのは、思考を言語で表現することにまだ慣れていないだけであって、皮肉や侮蔑で「パクりですか?」と尋ねたり、プロの編集者が「○○みたいな作品を書け」と言ったりするのは全然別の話であると思う。

2022-06-04 21:13:57
波島想太 @ele_cat_namy

人は「知っているもの(と似ているもの)」に親近感を覚え、それは興味に繋がる。つまり「知っているものに似ていると感じた」のは、好意の入り口に他ならない。好意の反対は無関心なのだから。

2022-06-04 21:13:57
波島想太 @ele_cat_namy

それはそれとしてやはり「○○に似ている」と言われたら腹が立つ、というのであればその姿勢は尊重したい。少なくとも私はあなたに感想を送ることはしない(書かないとは言っていない)。私は別の作品、作者と対比せずに感想を書ける気がしない。

2022-06-04 21:13:58
波島想太 @ele_cat_namy

(このあたりのことについて、なかなかうまく言葉にできず、これだって十全に表現できている気がしないのだけど、とりあえず表に出すことで思考を整理したい)

2022-06-04 21:13:58

波島想太 @ele_cat_namy

「誰かの作品に似てると言われて嬉しいわけがない!」と憤る作家さんを見るたび心の中の山岡さんが「明日もう一度ここに来てください。本物の似ている感想をお見せしますよ」と挑戦状を叩きつけたくなるけど、現実の私はそんな気の利いた感想など書けないので、ただ富井部長みたいに歯噛みしている。

2022-06-25 09:51:10
波島想太 @ele_cat_namy

「別人と間違える」とか「パクり呼ばわり」とかいうのは「『○○に似ている』という感想」ではありません。似る似ないニルヴァーナに関わらずただの無礼です。そこを混同している意見が、作者読者双方に多い。あとビジネスにおいて発注者が「○○みたいなやつで」と注文するのも別の話です。

2022-06-25 09:51:11
波島想太 @ele_cat_namy

twitter.com/ele_cat_namy/s… 初めて見たある作品から受けた印象を、別の作品を見たときの印象に重ねるのは「感想の初歩的な手法」です。あなたがそれを好まないのは好きに表明すればいい。でもそれを一般化しないで欲しい。

2022-06-25 09:51:12

波島想太 @ele_cat_namy

「パンサラッサにはパンサラッサの個性があり、いちいち過去の馬を引き合いに出して『令和の○○』と呼ぶのは失礼だ」という指摘にはなるほどと思いつつ、これは解像度の問題であるような気がした。評価軸が距離と脚質しかないから、「中距離で大逃げ=ターボやススズ」になってしまう。

2022-10-31 05:38:51

※サイレンススズカが「大逃げ」と呼べるかは審議ランプが点灯しています。

波島想太 @ele_cat_namy

twitter.com/ele_cat_namy/s… 「絵描きは似ていると言われると不快問題」の時にも触れたように、門外漢にとって評価軸は少ない。低い解像度で理解し乏しい語彙で表現しようとすると、どうしても既存の何か似た印象を持つものを持ってきてしまう。

2022-10-31 05:38:51
波島想太 @ele_cat_namy

twitter.com/UZI_346/status… たとえば大好きなうじおさんの作風の魅力を私の乏しい語彙から言葉にすると「パキっとした輪郭にvividな色彩」ということになる。当然この程度でうじおさんの作風全てを表現できるわけがない。

2021-07-16 06:00:32
波島想太 @ele_cat_namy

twitter.com/ele_cat_namy/s… とりあえず似た概念をグルーピングしてから、やがて細かい差異に気付いていく。その「とりあえず」が無礼なのだ、というのも理解はしつつ、評する方はおそらく偉大な存在に比肩しているのだからむしろ賞賛であるとすら考えている。その食い違い。

2022-10-31 05:38:52
波島想太 @ele_cat_namy

例えば蛙山さんとたるひさんは記憶のデリケートな部分を執拗にえぐる作風という点で近いものを感じるし、その一方で蛙山さんは比較的「いま」であり、たるひさんはどこか昔のノスタルジックを刺激する。どこか昔という雰囲気で言えばエストレマラチオさんもその箱に入っている。

2021-05-26 20:57:58
波島想太 @ele_cat_namy

今年の秋天に関しては、サイレンススズカの途切れてしまった物語のその先を見たいという気持ちもあってのことだろうし、いくつもの感情が複雑に絡み合っていて、文脈を見ないとなあ、という印象。

2022-10-31 05:38:52

常盤仙渓:金曜日西地区う-13a @IBARAKIhyakuri

エロい顔っていうのはそれは『発情してる顔』なのか『事が終わった後のぐちゃぐちゃな顔』なのか『雰囲気から色気を感じる顔』なのか『ちょっとそそる顔』なのかによってこっちも描くベクトル変わるんですけど皆さんどれを欲してるんですか??

2022-12-05 00:27:08
波島想太 @ele_cat_namy

こういう「感想」を言語化するのって、慣れとか訓練とか才能とかいろいろ必要なものがあるんですよね。

2022-12-05 05:09:08