戦中の鉱山事情と石川山のウラン

山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

@GoITO なるほど、科学者としての軍部への反発は、「スタンドプレイはするが、成果は出さない」という形になる、ということでしょうか。

伊藤　剛 @GoITO

@fluor_doublet そこまで意識的だったかどうかはわかりません。ただ、大戦末期に科学者から提出されたプロジェクトには、後の目からみるとかなり不思議なものがあったという話はほかでも聞きます。

山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

@GoITO 私はむしろ、迷走した軍部の精神論的ゴリ押しが、ヘンな圧力をもって科学者たちを困惑させたのかと理解してました。

伊藤　剛 @GoITO

@fluor_doublet 両方でしょうね。とにかくなんでもいいから企画を出して予算や物資を確保しとけ、的なしたたかさもあったのではないかと思っています。これは高校のころ、化学の先生が言ってました。

山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

@GoITO それはあるでしょうね。科学者には物量の点から、この戦争は長くは持たないいうのははっきりわかっていたのでしょう。で、戦後の荒廃した社会を立て直すにはどうしても科学の力が要る、その予算は軍から出させるぞ、というバイタリティーはあったのかと思います。

伊藤　剛 @GoITO

@fluor_doublet 話を石川に戻すと、理研と帝国鉱発をごっちゃにしていました。理研が買い取ったのであれば、鉱発としては売鉱実績があったことになったのでは？　それから青柳氏は終戦当時18歳で、鉱発の社員という身分でした。

山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

@GoITO 帝国鉱業株式会社石川希元素鉱採集所は、いわゆる鉱業権者ですよね。理研希元素工業扶桑第８０６工場は、事業のメインは選鉱のはずです。で、最後のほうに鉱業権を石川山鉱業所と、帝国鉱発の一部から買い取っているようです。

山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

石川の希元素鉱開発の最初は陸軍で、（おそらく理研のアドバイスから）第八陸軍技術研究所ができています。で、そこからの要請で、石川鉱山鉱業所、石川山鉱業所、帝国鉱発石川事業所ができています。第八陸軍技術研究所が理研飯盛研究室と、理研希元素工業扶桑第８０６工場に移管（？）されたのかな。

山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

いや、第八陸軍技術研究所石川分所の理研への移管はオレの想像です。おそらく機能するような研究機関ではなく、詰所みたいなところだったのかなと想像しています。

山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

まあしかし、話を元に戻すと、仁科、飯盛の二大巨頭の苦心惨憺の研究成果を正当に引用しないのは、やはりあまり気持ちのいいものではないと思うのです。　＞動燃報告書

山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

おそらく、頭の切れる仁科の戦時中の頭の中には、原子核崩壊に伴う巨大なエネルギー放出が、敗戦後の日本を建て直すエネルギーの決め球になることまで予想していたと思うのですよね。あとは質量分離の最難問をクリアするだけで。しかし、それらの研究は一切がＧＨＱにより禁じられてしまった、と。

山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

ＧＨＱが日本独自の核物理学の研究を、戦後１０年禁じたのはよかったのか悪かったのか、と思うことはあります。その空白の１０年で、戦前の世界最高水準の研究レベルを持続できたと思わなくも無いからです。

山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

んで、放射線計測技術もろくに無かった昔から、さんざん放射性鉱物を扱いまくった飯盛里安教授が、９０過ぎまで長生きしたという事実は指摘しておきたいですね。まあ、それだけじゃ統計もへったくれも無いんですが。

山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

石川町は鉱物の町で、鉱物採集に極めて頻繁に出向いたんですが、市外から坂を上がったところにお菓子のさかい長久保店がありまして、お菓子買うと店内で珈琲と一緒に食べられるんで、採集の帰りにいつも寄って食べてました。長久保は有名な場所で、かつて１８ｃｍのアルマンディン結晶が出たところ。

山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

ふるさと創生資金の一億円で、国内外の水晶を買い集めたところでもあります。あの巨大で真っ青なパパゴ石入り水晶群晶は、すごいものがあります。