文化審議会著作権分科会基本問題小委員会(第2回2010/05/10)実況 by @himagine_no9 さん
NHK・石井亮平氏「基本的な考え方。NHKオンデマンドの充実、「3-Screens」の実現(テレビ・パソコン・携帯端末等)、放送・通信融合時代を先導する技術の研究・開発を推進」
2010-05-10 14:49:20石井氏「NHKオンデマンド。(資料に見逃し番組・特選ライブラリーのビューランキングあり)見逃し番組は紅白、ドラマが強い。ネットならではということではNHKスペシャルの「リーマン予想」がランキング入り。特選ライブラリーは無料のお試しが上位に並ぶ」
2010-05-10 14:49:37(NHKオンデマンドの権利処理の大変さを話してるところ。資料参照のこと。)
2010-05-10 14:50:52石井氏「課題の解決に向けて、担当者の「つぶやき」。大量の権利処理が必要、また不明権利者の発生が不可避。著作権管理団体との契約ルールはできあがりつつあるが、それ以外——たとえば出版社などとのルールがまだ」
2010-05-10 14:57:01石井氏「公共目的・非商用利用の円滑化を図る必要も。放送と通信で異なる規定やルールにも課題。集中管理の一層の推進が必要、我々もデータベースの整備などを図る。マルチユース契約の推進も」
2010-05-10 14:57:19石井氏「ネットも放送も国境を越えていく。流通促進と不正利用対応として、国際的な協議を推進する必要。WIPO放送機関条約に向けた世界の放送連合の取組み」
2010-05-10 14:59:42石井氏「コンテンツ流通促進のための欧州放送連合(EBU)提案「強い権利と容易なアクセス」。議論は始まったばかりだが、(配信が進んでいると言われる欧州でも)日本と同じ問題を抱えており、参考になるのではないか」
2010-05-10 14:59:54フジテレビ・千葉晋也氏「フジテレビの取組みについて。「見逃し配信」と「アーカイブ配信」が我々の「いつでもTVどこでもTV」の骨格。その中で、商売に弾みを付けなければならないということでキャンペーンを実施」
2010-05-10 15:03:36千葉氏「たとえば「ドラマレジェンド ワンコイン祭」、選りすぐりのドラマ20作品を1話100円(通常315円)、全話パック500円(通常1,575円)で配信。後に、「古畑任三郎 ワンコイン祭」も」
2010-05-10 15:03:54千葉氏「不正流通について。我々が有料配信してる番組で、ネットで違法に流れているものも。YouTubeやニコニコ動画等。ダウンロードする仕組みも存在しているので、単に視聴させるだけでなく、違法動画ファイルの供給元としても機能している」
2010-05-10 15:05:47千葉氏「違法動画を見やすくする「リーチサイト」「まとめサイト」。リンクを張るだけなので大きなサーバを用意する必要もなく、多くのリーチサイトが存在。ここを使ってダウンロードするということも日常的に行なわれている」
2010-05-10 15:07:16千葉氏「(資料に沿って説明)P2Pによる不正流通、放送の違法リアルタイム再送信サービス(Jネットサービス〜東京地裁で司法判断が出ている)」
2010-05-10 15:09:23千葉氏「ファイル共有サービス(ストレージ)。フジテレビのコンテンツも大量に出回っており、これも問題だろうと意識している。SNS・ブログ。簡便なツールを使って不正流通が行なわれている」
2010-05-10 15:11:59千葉氏「ネットオークション。放送事業者もこれが違法流通の最初期に出てきた事例なので対処、一時下火になったが盛り返し悪質化。パトロールの薄い休日や夜間を狙って出品」
2010-05-10 15:12:11千葉氏「我々の対応。(不正流通に関係しているサイトには)窓口がない。広告出稿の窓口はあるが。そこへ連絡してもなしのつぶて。削除要請の膨大な手間を要するようにしている」
2010-05-10 15:12:57千葉氏「事業者の対応。警告・削除要請を受付けた後でも、一切反応しない。更に追加資料を要求して結果的に削除しないケースも。「違法でない」と削除しない、一部のみ削除する、長期間経過後に削除する、いったん削除して復活させるなど」
2010-05-10 15:15:11千葉氏「不正流通に早急に対応しないと、放送事業者が製品として出すものも売れないと確信している」
2010-05-10 15:15:23瀬尾委員「出版文化が日本に根付き、小さい会社に支えられている。権利を創設するのは強力。今後デジタル化の中で、権利創設はともかく、システム的に対応するのが望ましいと思うがそれは無いのか? 対応策を考えているか」
2010-05-10 15:18:02平井氏「小さな出版社でもできるところを考えている。著作者の意図をきちんと伝えるデジタル化の仕組み、中堅出版社までは対応できるところに努力してきた。それを小出版社まで。権利処理(権利者捜し)、法令の把握などが難しい」
2010-05-10 15:18:17NHK・梶原均氏「権利処理の事務的な経費。これは何とか引き下げる努力を。電子ファイル化するコスト。これもかかる。会員は増えたが、実際に見る人がまだ少ないというのが根本にある」
2010-05-10 15:21:34瀬尾委員「不正利用について。昔からハッカーが尊敬をされている、「悪代官からお金を盗み出して撒く」というイメージ。モラル・ルールについて教育で「自分で文化を壊している」と訴えていくのが重要な解決手段ではないか」
2010-05-10 15:22:34フジテレビ・千葉晋也氏「DRMを破って手に入れるのがカッコイイという風潮があると聴いている。秋葉原でもそういったツールがある。しかしそれをやめろとはなかなか言えない部分がある。表現の自由にも関わること」
2010-05-10 15:25:15