文化審議会著作権分科会基本問題小委員会(第2回2010/05/10)実況 by @himagine_no9 さん
千葉氏「教育面での手当て。民放として、今まで何らかの形で違法アップロードを防ぐよう積極的に工夫したことはなかった。「ホットライン テレビ番組著作権」でQ&Aを発信する試みはしている。不十分だが」
2010-05-10 15:25:34大林委員「権利をまとめてる人が毅然とした態度をとらないと(権利は守れない)。出版社が著作隣接権を欲しいという議論は、前に結構やったなぁと。映画でワンチャンス主義の特殊扱いでなく、ちゃんと権利を認めてくれと(実演家が)してきた」
2010-05-10 15:28:44大林委員「著作隣接権は著作物を「公衆に伝達する」役割と考えられているもの。そこを含めて、映画製作者の権利も著作隣接権にということは考えられないか」
2010-05-10 15:29:32筑摩書房・平井氏「出版社は著作物の伝達者だと自負している。多くの方がそれを納得してくれると思う。映画製作者の方が羨ましい。著作権者だから。しかし我々はそこまで求めない」
2010-05-10 15:30:03松田委員「隣接権を付与することで、出版社の取り分が著者の割合と変わるか。デジタル流通から取り分が得られるだろうが、(権利処理費用の)総量は変わるか?」
2010-05-10 15:37:55松田委員「ビジネスの世界で出版物を作って、ものとして販売したり、データとして送信する。商取引で固まっている価格や取り分は本来権利の強さや数で決まるのではなくて、経済原則によって落ち着くのでは」
2010-05-10 15:38:34松田委員「隣接権が付与されても、長い目で見れば価格も取り分も変わらないと思う。ただ、隣接権が無いと出版社の競争ができないかというとそうではない。出版社が印税10%を決めて、契約書も右習え。そこを見直せば、競争できるのでは?」
2010-05-10 15:39:08松田委員「大半の出版社が弱小。それを維持していかなきゃならないという言葉がよく使われる。そこで言う出版文化とは?」
2010-05-10 15:42:07平井氏「そこ(弱小出版社を皆生き延びさせろ)までは言ってない。出版物の再生産、過去の作品をどう流通させるか」
2010-05-10 15:43:32松田委員「出版文化とあえて言うのなら、弱小をあえて守れというのなら、出版の高いノウハウがあって、日本の出版物の質も量も守るというのなら賛成。しかし皆生き延びなければならないというだけなら、格別著作権法でやることでもないのでは」
2010-05-10 15:43:53いで委員「活字離れとよく言われるが、本当にそうなのか。あるいはネットや「コピー」が影響しているのか。如何か」
2010-05-10 15:44:04平井氏「印象として述べるしかないが、90年を契機に上がったり下がったり、96年から下がっている。この年はネット元年。また、企業ニーズの(減少の)影響もあるのではないか」
2010-05-10 15:46:35平井氏「ケータイ小説は無料提供。本にしたいレベルのものは正直ない(出版されたものもあるか)。文字データの表示総量自体は飛躍的に伸びていると思う。しかし有料の出版物の需要は減っているのだろうと結果的には思っている」
2010-05-10 15:47:28松田委員「テレビの方で。出演者の包括契約をNHKさんが開発。事故例が聞くところによるとゼロだという。この制度に対する評価はどうお考えか。NHKと民放、それぞれに」
2010-05-10 15:49:17NHK・梶原氏「(包括契約は)法的には、権利者からクレームがあったら侵害ということになるのだろうが、これまでクレームを承ってはいない。他の権利者部分でも拡大していけば、(配信の促進に)繋がってていくのではないか」
2010-05-10 15:55:08フジテレビ・千葉氏「製作時に取り決める方向性は省力化に良いと評価している。ただ出演時の契約はそれとしてあって、システム・申込み方法の電子化などを視野に入れてやっているので軌道に乗れば、(事後許諾でも)効率的な権利処理が実現されると思っている」
2010-05-10 15:55:20三田委員「質問ではなく意見。出版社へ権利を付与することには、必要性があると認識している。作品を書く際、校正者がかなりチェックする。初版1万部となると出版社が営業をしてくれる。そして読者が付いてきて売れる」
2010-05-10 15:55:42三田委員「(現状では)悪い作家だけが原稿データを持っていればアマゾンKindle用に配信できる。そういう作家がいっぱい出たら、売れてる本がどんどんKindleに行って出版文化が壊滅する」
2010-05-10 15:56:04三田委員「契約すれば良いという話もあるが、悪い出版社が営業努力をしないということになると、「権利を持っているから分け前をよこせ」となることも考えられる。作家と出版社の信頼関係でやってきたものが、電子出版によって崩壊してしまう可能性がある」
2010-05-10 15:57:00三田委員「いろいろな人に意見を聞いて、どういった権利を付与するか考える必要があるだろう」
2010-05-10 15:57:15松田委員「議論すべき。第8小委員会の報告書、あれはまだ実は結論が出ていないそうだ。報告書としては結論が出ているが、立法化するかどうかペンディングの状態。これは良くない」
2010-05-10 15:57:41瀬尾委員「出版社が試され、出版社と著作権者との関係の「良さ」が試される時期。デジタルの時代に効率的な制度を考える必要がある。まず権利者と出版社がビジョンを考えて、話し合う場を作るべきだろう。先に権利ありきというのは如何か」
2010-05-10 16:00:04基本小委が終了。5月14日までに各委員が意見を提出、それをまとめて報告書になるという流れ。なお次回は5月31日の予定。
2010-05-10 16:02:58