ハルヴァトシティ防衛戦

理心 @3s0W3NFmp7ibEo3

#30MMUKN その蛇妖は傷を癒すために静養していた。 少し前に怨敵、【王魔】の…しかも仮初の姿に遅れをとり、腸(はらわた)をメチャクチャにされたためだ。 死んでいない、ということは手加減されたのだ。 しかも、【王魔】自身ではなく、人としての人格、【光里】とやらに。 pic.twitter.com/3dTOxgMFQi

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恐らくは、【王魔】封印の為に一役買った──結果として、だが──故にだろう。忌々しい。 なにか憂さ晴らしでもないか。 我が身を損なわずとも、人の悲嘆と陰気を喰らう術はないものか。 と、蛇妖【灯】のそんな思索を、阻むものがいた。

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『──誰ぞ』 『ワシだ。【がしゃ髑髏】だ』 『ほう、髑髏の御大将か。 この身に何の用か？ いまは静養中ゆえ、大した手伝いはできんが』 『聞きたいことがあってな。 【王魔】が目を覚ましたのは真か？』 pic.twitter.com/L0r5VqK0PC

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またか。これで何度目だ？ 東西問わず、こちらに聞けばわかるとばかりに…いや、確かにアレと接触したのは私だけだが。 『真だ。とは言え、【王魔】自身は眠っており、人の面を被って暮らしておるがな。 見た目も性格も人だが、力はあやつのそれよ。 侮れば、死ぬるぞ』

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『けひ、けひ、けひ……そうか、真か……。 おい、白鱗真君、少し手を貸してくれぬか。 面白いものを見つけたが、ワシ一人では手に余る。 術が達者なお主となら、面白いことに使えようて』 『面白いもの？』 pic.twitter.com/XJTBf6xEw5

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【がしゃ髑髏】はたしか【王魔】と敵対関係にあったはず。そやつが面白いというなら、よもや世のため人のためになろうものではあるまい。 『少し話を聞かせてもらおうか、髑髏の大将。 面白ければ知恵と術は貸そうほどに』 『けひ、けひ、そう言うてくれると思うたわ。 見つけたのはな………』

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なるほど、話を聞く限り面白そうだ。 それに今世にあるあの技術と合わせれば…… これは多少の無理をしても、手を貸す旨味はありそうだ。 『よかろ、私も手を貸そう。だが、お主にも手を貸してもらうぞ。術の安定に必要ゆえな』 蛇妖【灯】が、髑髏の前で微笑んで見せた……。 pic.twitter.com/QujcFvkLKq

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#30MMUKN それは突然現れた。 そして、ゆっくりと前方へ進み始めた。 目的自体は、自身にも曖昧模糊としてわからない。 何せ、地中で寝ていたところを掘り起こされ、訳のわからないままここに放逐されたのだ。 twitter.com/3s0W3NFmp7ibEo… pic.twitter.com/wuDpjXvlpZ

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だがそんな胡乱な頭の中でも、わかることがあった。 前方だ。前方に活力の源がたくさん群れをなしている。 あれを食べれば、もっと成長できる。

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そう思ったとき、眼前になにかよくわからないもの達がきた。 鉄の匂いのするヒトガタだ 良くわからないが、焼けた石礫のようなものを飛ばしてくる。 痛い、止めろと思って身じろぎすると、いとも容易くバラバラになる。 うまそうな匂いもする。 pic.twitter.com/pIvmbVTZe4

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のしかかって食べてみると、悪くない。 他の何体かも同じように蹴散らして食べると、やはり美味い。 何が起きているか皆目わからぬが、幸いこの身には足が生えたらしい。 pic.twitter.com/JIMfCWDx1Y

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うむ、食事するには都合がいい。 三々五々集まってくる連中もいるだろう。 そいつらも喰えば、きっと美味いに違いない。 よし、まずは─── あの遠くに見えるあの人里らしきものへ向かおう。 pic.twitter.com/pNiwmFcq8v

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同刻。 地球の一都市、ハルヴァトシティ。 緊張高まる戦時下に置いて、前線よりは遠い位置にあるこの都市では、幸いなことに大きな戦火に巻き込まれることもなく、どこか安穏とした空気が流れていた。 twitter.com/3s0W3NFmp7ibEo…

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「……平和なものだな」 眼下を流れる風景に、かつて魔女と呼ばれた女は小さく呟いた。 ああ、この風景が世界中にあればよいのに。 温泉旅艦【くくるびた】。 その窓から平和な都市を見下ろし、戦を憂いていると、左眼がビリリ、と痛んだ。 pic.twitter.com/Q6NqG5DbIN

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その痛みに引っ張られるように周囲を見回すと、ハルヴァトシティから数機のEXMが飛び出していく。 アルトとラビオットが混合編成されている都市警警備備の部隊らしい。 その向かう先。 バイロンか、マクシオンの部隊でも現れたのか？ そう思って左眼に意識を集中するが、どうやら違う。

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「………なんだ、あれは？」 巨大な、とても巨大な……EXV、であろうか？ だが、恐ろしく異質な空気を醸し出している。 警備隊が攻撃を仕掛けるが、さして効いている様子もない。どころか、謎の巨大EXVから伸びた触手のようなものに巻き取られ、取り込まれてしまった。 pic.twitter.com/dhGT0dJNds

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さらに驚くべき事に、謎のEWVが大きくなったように感じる。 「……まさか、喰っている、のか……？」 首元の通信機で、ブリッジを呼び出す。

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「……ブリッジ、聞こえるか？ヘルダイバーとグリムヒルドの準備を頼む。それから、近くにいる傭兵や手を貸してくれそうな連中に声をかけてくれ。 ……そちらからも見えているかもしれんが、化け物だ！」 pic.twitter.com/RNiSdHLQDz

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#30MMUKN 緊急依頼！ 「ハルヴァトシティ付近に大型のアンノウンが突如襲来！！ 迎撃に上がった都市警備隊を取り込み、成長している模様！ 迂闊に近寄るのは危険と思われる為、まずは強力な砲撃を加えて牽制する！力を貸してもらいたい！」 twitter.com/3s0W3NFmp7ibEo… pic.twitter.com/D8cV2V5kBl

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【砲撃仕様、または砲撃用装備の機体】による攻撃ロールが引用15以上で進行します。 他のいかなるイベントとも時系列は重複しませんので、是非ふるってご参加ください。いかにターゲットリプをお出しします。

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ターゲットリプ 今だ全容ははっきりと見えない敵だが、その巨影ははっきりと捉えられる。街に近づけぬように砲撃で牽制せよ！ pic.twitter.com/BvtzkQJWU3

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