アザナエルの音演出まわりについて下倉バイオの話
- shimokura_vio
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今日は「アザナエル Perfect Graphics」 http://t.co/DnWGg5Ta の発売日ですね。大熊猫介も絵を描いてくれたみたいだし、 http://t.co/ehJKNJ6K ちょっとインタビューから漏れたアザナエルの裏話でもするかー。
2011-10-13 20:52:29あ、色々書きますが別に誰から教わったわけでもない経験則が大半なので盲信せずに。ツッコミあればよろしくお願いいたします。
2011-10-13 20:54:52下倉はテキスト以外でもBGMを入れるタイミングなど担当しております。「月光のカルネヴァーレ」「スマガ」「アザナエル」で、「このシーンのBGMが話に合ってないんじゃボケー」ってのございましたら、それは下倉の責任でございます、はい。
2011-10-13 21:05:37さて、エロゲーの音楽っていくつか効果があるんですが、そのうちひとつの「間を埋めるため」ってのが結構バカにできません。デバッグやってるとわかるんですが、アドベンチャーゲームが無音だと本当に不安になります。マジ不安です。
2011-10-13 21:08:12なるべく無駄な無音状態を減らしたい! そこでキャラのテーマは、そのキャラクターの性格を表現すると同時、なるべく多くの場面に対応出来るように、汎用性が高い=アクが強すぎないものにしたりするのですね。
2011-10-13 21:08:57雰囲気BGMも然りで、漠然とした不安を感じるシーンとか、状況の説明とか、そういう場面で汎用性の効くBGMがたくさんあると重宝します。マジで非常に楽です。で、それが作品全体のなんとなーくの印象を決めちゃったりもします。
2011-10-13 21:14:20でも、それって「カッコイイBGM」とは表裏の関係にあるのですよね。すごく良いんだけど主張が強い曲って、使い所がどうしても限られちゃったりして。嫌だなあ、もったいないなあ、と。
2011-10-13 21:15:10そこら辺の反省から、アザナエルでは「BGMの使用を搾ろう! その代わり派手にしよう!」「通常の場面は環境音・SEで場面を回そう!」ってアプローチで音を入れました。
2011-10-13 21:17:35日常/非日常の落差で見せる話ではなく、6時間という限られたスパンなので、汎用性の効くBGMは少なくて済むんではなかろうかと。また秋葉原というリアルな街の出来事なんで、環境音多めの方が臨場感出るだろうという目論見もありました、はい。
2011-10-13 21:19:48その結果、いつもよりかなり多めの環境音を用意することになったわけです。多分サントラ「ガンカケル」をザッと聴いてもらっても、他サントラに比べてBGMが個性派揃いなのを感じていただけるんじゃないかと。
2011-10-13 21:21:11他にもあんまり気付かないようなところでチャレンジをしております。クリックに合わせてカットアウトした音楽で、リバーブだけが残るようにしたら、結構上手く機能したのが個人的には非常に気に入っております。
2011-10-13 21:24:43例えば「最後の選択」の「かごめかごめ」とかにその処理が施してありまして。ほら、テレビのバラエティとかで「Tank!」のイントロだけをジングル的に使うとき、無理矢理ケツを切るあの効果ですよ! 専門的にはなんて言うんですかね、アレ……
2011-10-13 21:25:44あと、普段はMAXの100を通常値として流していたBGM音量を、70を通常値として流して、ここぞというところで音量を上げられるようにしたりもしました。恵那が最初にアザナエルを手にするシーンの「カゴメカゴメ」は、通常値よりだいぶ音量が上がってます。
2011-10-13 21:26:21いや今までなんでやってなかったのか、っちゅー話ではありますが、まあそういう言語化されてないところの底上げが、きっと見えない満足感へも繋がっていく、はず……
2011-10-13 21:26:35そういうちょっとしたコダワリなんかにも触れております「アザナエル Perfect Graphics」 http://t.co/xSK6uSz5 本日発売ですので、何卒よろしくお願いいたします!
2011-10-13 21:28:02