「あの日」から考えてきたこと・①ぼくたちの間を分かつ分断線

午前0時の小説ラジオ 「あの日」を境に意図にかかわらず引かれてしまった見えない境界線について
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高橋源一郎 @takagengen

分断線21・でも実際は、ぼくたちは、正反対の考えの持ち主にではなく、近い考えの持ち主との、ささやかな違いの方に、一層、苛立つ。しかし、彼らは「敵」なのだろうか。違いより、共通のものの方がずっと多いのではないだろうか。

2011-10-17 00:44:15
高橋源一郎 @takagengen

分断線22・「いまは、そんなことをやっているべきではない。こっちの方が大事だろ」ではなく「きみは、それをやるのか。ぼくは、こっちをやるから、別々に頑張ろう」といえるようになりたい。それが、難しいことであったとしても。

2011-10-17 00:45:40
高橋源一郎 @takagengen

分断線23・ぼくたちはばらばらだ。ばらばらにされてしまった。放っておくなら、もっとばらばらになるだろう。ぼくはごめんだ。やつらが引いた分断線なんか知るか。ぼくたちが自分で書いた分断線は、ぼくたちが自分で消すしかないんだ。以上です。ご静聴ありがとうございました。

2011-10-17 00:48:27