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海外文学の本棚

海外文学の感想まとめ 感想は基本的に複数のツイートにわたって書いていますが、ここには写真のある最初のツイートのみをまとめています。
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さぶらう @cocolothion

#郵便局 #読了 あれ?なんでコレ面白いんだ?予想外だぞ? この本について読む前に知っていた情報は 「ギャンブル劇的でもない日々の仕事をグチグチこき下ろすだけの話」だった。 だから私はてっきり【退屈で、面白くは無いけど、どこか魅力がある】類の作品だと決めつけていた。 pic.twitter.com/H5UZMeVRCM

2024-05-26 22:10:58
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さぶらう @cocolothion

#予告された殺人の記録 #読了 たった数時間の間に何があったのか? 語り手の【わたし】は、この事件の加害者とも被害者とも、とても近い間柄だった。にも拘わらずこの事件の歯車の中からは蚊帳の外であった。 彼らは、なぜ予告を繰り返したのかなぜ止められなかったのかなぜ殺されたのか pic.twitter.com/XjO5kwx713

2024-05-07 21:47:56
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さぶらう @cocolothion

#世界文学のすすめ 最初に載ってる、文学者達による【座談会】がメチャクチャ面白い! 言語と文学と翻訳の話とか、詩の翻訳の難しさとか、各々のポリシーが垣間見えたりとか。 特に 翻訳の質 の話で 「○○の作品は翻訳が✕✕で云々……」とか そんな事言っちゃっていいの?みたいな、結構刺激的? pic.twitter.com/5iTS99g1hN

2024-04-06 16:22:27
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さぶらう @cocolothion

#薄気味悪い話 #読了 読むと、少し感情が沈んでいくような12の短編からなる物語集。 劇的に不快になるとか、物凄く気持ち悪いとかでは無く一話読むごとに少しずつ感情が沈んでいく。 まったく違うタイプの短編と交互に読むと味が出るタイプ。もうあと何話か読みたかった。 pic.twitter.com/XYAelMamdp

2024-03-27 21:08:33
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さぶらう @cocolothion

#死体狂躁曲 #読了 朝起きると下宿人の死体が転がっていた。 家主たちはアンジャッシュよろしく、な会話のすれ違いから、死体を隠蔽するという最悪の選択をしてしまう。 死体の処理もままならないうちに、新しい下宿人を招き入れるが、また翌日死体となって転がっていた。 pic.twitter.com/9eUuJRTJ99

2024-03-14 22:48:59
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#ムーミン谷の仲間たち #読了 九つの作品からなる短篇集 シンプルで読みやすい作品や、少し難解で解釈に深みがある作品、設定がトリッキーな作品と、多彩で読みごたえがあった 仕事が忙しく、しばらく読書が出来てなかったから物語に入り込めるか不安だったけど、ムーミンを頼って正解だった pic.twitter.com/7s6P3G1FEP

2024-03-02 20:04:00
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さぶらう @cocolothion

#ダルタニャン物語外伝恋愛血風録 #読了 アレクサンドル・デュマ『三銃士』を作った時に 種本した作品 実在したダルタニャン氏自身の回顧録、の体裁をとった全くの他人の著作 三銃士を読んだ事があるなら、いろんな意味で楽しめると思う。 サンキュー復刊ドットコム! pic.twitter.com/MO9w5NNVjq

2023-12-22 21:30:59
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さぶらう @cocolothion

#千夜一夜物語 第4巻 #読了 嘘だろ、凄く面白かったぞ4巻!! 面白いだけの『千夜一夜物語』なんてピクルスの入ってないハンバー(略 4巻最初の「ザマンの物語」は4巻までの中で一番面白かったし 次の「アラジンの物語」は面白いシーンやセリフが多かったのと、登場人物が豪華だった。 pic.twitter.com/l0B8aw4GH0

2023-11-19 19:01:24
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さぶらう @cocolothion

#フランケンシュタイン #読了 とにかくラストシーンの【迫力が凄かった】 小説の感想でこの表現を使うのは初めてだだけど、他に上手い表現が見つからない。 ラストでのある登場人物の一言一言が、目の前に迫ってくるような迫力があった。 納得の名著 pic.twitter.com/LkUDLmHjc3

2023-09-12 20:58:43
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#ロビンソン・クルーソー #読了 無人島に漂着したばかりの頃に、座礁した船の中から金貨を見つけたロビンソンの 「お前なんかここでは何の価値もない!海に沈んでしまうがいい」でも考え直してこのお金を持ち去る事にした のところが最高に人間味があって好き pic.twitter.com/2ptq4Dbtsj

2023-09-03 16:26:15
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さぶらう @cocolothion

#ガリバー旅行記 柴田元幸訳 #読了 もし『ガリバー旅行記』を初めて読むなら この柴田元幸訳はかなりオススメ。 今まで読んだ『ガリバー旅行記』の中で一番楽しんで読めた。 理由としては ①文章(訳)が読みやすい ②注釈が素晴らしい pic.twitter.com/T1XWTvFmLu

2023-08-26 23:04:41
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さぶらう @cocolothion

#少年の日の思い出 #読了 中学生の時以来のヘッセ。 この短篇集を読んで一番強く感じたのが、 ヘッセの【自然や風景】の描写は、物語の舞台紹介のためだけに書かれている訳ではないという事。 それらは、物語にとってとても重要な存在として描かれている様に感じる。(あるいは登場人物よりも) pic.twitter.com/PusQyHdFCm

2023-04-26 22:47:57
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さぶらう @cocolothion

#ライ麦畑でつかまえて #読了 みんなホールデンの事を中二病ひねくれ者斜に構えてる、なんて言うけどさ、少なくとも物語の最初の頃は頭の中で考えてる不平不満の十分の一程度しか表に出していなかっただろ? それに、人の宿題をやってやるし、好きでもない奴を遊びに誘ってやるしで pic.twitter.com/L96QyLd6Oj

2023-04-18 21:58:20
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さぶらう @cocolothion

#千霊一霊物語 劇作家のデュマは狩りの為に訪れた地で、 【妻殺しの男】が市長に自白する場面に遭遇する。 その場に居合わせた人たちは、現場検証の為に現地に行こうとするが、犯人は何かに怯えて現地に行きたがらない。 犯人は語る。自分の身に起きた恐ろしい体験を。 pic.twitter.com/KV5iqO8CBS

2023-03-05 17:17:47
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さぶらう @cocolothion

#千夜一夜物語 第3巻 2巻から3巻に跨って語られる 『オマル王と二人の王子の物語』合計700㌻にわたる親子三代の物語。 戦争エロス策略エロス謀反兄弟愛謀略エロス復讐 凄く長い上に、お約束の「本編と関係のない昔話」も入るが、なかなか印象深い物語だった。 pic.twitter.com/8iIl27yJa9

2023-02-10 23:06:18
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さぶらう @cocolothion

#子供の詩の庭 #スティーヴンソン 私は最初、この詩集は子供の為に書かれているんだろうと思っていた。 たぶん、それはそれで間違いないだろうと思う だけど読んでいく内に「もしかしたら、かつて子供だった大人のために書かれてるのかも」と思い始めた 最後の詩はそういうメッセージだと思った pic.twitter.com/9GnVem4Dbt

2023-01-09 21:11:51
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さぶらう @cocolothion

#読了 #新アラビア夜話 #光文社古典新訳文庫 バーの客に理由もなくクリームタルトを配る謎の青年が言うには、今夜彼は「自殺クラブ」なる集いに参加をするらしい。犯罪の匂いと、命の危険がありそうなこの集会に、普通の人間なら関わろうとしないだろう。だがボヘミアの王子フロリゼルは pic.twitter.com/STZQYXn4ch

2022-08-10 23:54:10
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#ヘミングウェイ短篇集 淡々としている。 感情表現や状況の描写に余計な飾り気が無く、それ故に読んでいる時の感情の起伏も少ない。 物語はヘヴィーな内容の作品もあるのに、 それを表現する文章が、緩やかに始まり、緩やかに終わっていく。 読み終わった時の読後感がとても良いのはなんでだろう pic.twitter.com/4iURkJO61h

2023-01-02 09:51:05
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#ハツカネズミと人間 二人は農園を渡り歩く。 いつか自分たちの小さな農地を持ち 土地がくれる一番いいものを食べ 鳥やウサギを飼い 自由に町に遊びに行く そんなささやかな、でもとても儚い そんな夢を抱きながら 意図せず問題を起こしてしまうレニーと、けして彼を見捨てないジョージの物語 pic.twitter.com/EY7kfE3q0Z

2022-10-09 21:22:30
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#東方奇譚 フランス人女性作家が描く 東方を舞台にした、九つの短い物語。 日本を舞台にしたものでは 『源氏の君の最後の恋』という、源氏物語を題材にした物語がある。 私は「源氏物語」をちゃんと読んだ事が無いことを悔やんだが、詳しい方は読んでみてはいかがでしょうか。 pic.twitter.com/irJwteeGhC

2023-03-11 00:29:58
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さぶらう @cocolothion

#白魔 #読了 風変わりで年老いた隠者アンブローズは 訪問者のコットグレーヴに 「緑の手帳」を渡す その手帳には、ある少女の手記が綴られている。 少女と、「白い人」や乳母との不思議な体験が書かれたこの手記は、幻想的だけど、どこかメルヘンにも感じられる不思議な手記だった pic.twitter.com/dYtHzFsmHH

2022-12-10 15:56:13
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#さかしま 主人公のデ・ゼッサントはフランスの貴族であり、一族最後の末裔である。 遺産を食い潰しながら奔放に暮らしてきたが、やがてそういった生活に嫌気がした彼は、パリの郊外に家を買う。 俗世から離れ屋敷に引きこもり好きな事にとことん拘り打ち込む そんな変わり者を眺める物語。 pic.twitter.com/7UovP1vsng

2023-03-01 22:31:05
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さぶらう @cocolothion

#ムーミン谷の彗星 ムーミン谷に迫りくる彗星慌てるスニフ ニヒルスナフキン お嬢さんが気になるムーミン 足環をなくしたお嬢さん 頭でっかちスノーク 厚かましいジャコウネズミ おおらかなママ いつも通りのパパ 好き勝手しゃべるな、落ち着け! あー彗星が、落ちてくる!! pic.twitter.com/fHDYI0AyVb

2023-03-16 22:19:11
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さぶらう @cocolothion

#サミュエル・ジョンソンが怒っている 私は文中に【サミュエル・ジョンソン】という字面が出てくると興奮する変態なので、この本は完全にタイトル買いしたのだけど、買って正解だった。 著者は自身の内省的なモノに対する解像度が、とてつもなく高いんだろうと思う。 読んでいてそう感じていた。 pic.twitter.com/XfXc8E3pxz

2023-04-02 21:51:26
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