年間1mSvは結構緩い

いえね、ICRPの判断基準からすると、私のような立場からは緩くみえないと変なのですよ。ICRPは良い仕事をしているとは思います。
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原田 裕史 🥚 🧷 @harada_hirofumi

放射線防護の公衆の上限である「年間1mSv」というのは、ICRPの勧告値なわけですが、これを決める時の判断基準は「容認されないレベルの少し下、できるだけ高く」というもので、ICRPの目的には合致していると思います。 概ね数百人に1人の死亡程度のリスクです。

2022-12-19 12:22:41
原田 裕史 🥚 🧷 @harada_hirofumi

交通事故があっても自動車が容認されるが如く、放射線被曝を伴う発電所なども容認されるだろうという目論見は、まあまあ合理的ではあると思います。 自動車は容認されるけれど、交通事故の目標はゼロ以外無いので、被曝も低減が求められ「as low as」シリーズの考え方が付随するわけです。

2022-12-19 12:25:09
原田 裕史 🥚 🧷 @harada_hirofumi

交通事故との違いは、個別の被害の原因特定が難しいため、被害の弁済などの可能性が著しく悪いところとかですかね。 交通事故が必ずひき逃げと証拠隠滅を伴う社会を想像しても良いかもしれません。

2022-12-19 12:28:02
原田 裕史 🥚 🧷 @harada_hirofumi

そう思うと、交通事故と同レベルの「数百人に1人の死亡リスク」では如何にも高すぎる感じがしてきます。 原子力委員会も「as low as practicable 」の考え方に則って、規制基準の1/100(当時)の数字を目標値としたわけですが、こちらを守るのが順当であると思います。

2022-12-19 12:32:44
原田 裕史 🥚 🧷 @harada_hirofumi

もちろん大気圏核実験のように、住民利益が認められないような事業ですと、リスクと便益のパランス論からもリスクは認められない事になります。実際核兵器国をして禁止条約を飲ましめるほどの事態だったわけです。 原子力の平和利用そのものに価値を認めない人からしたら、原発の基準は常に緩いのです

2022-12-19 12:44:06